なぐも 友美公式ブログ~皆さまとの出会いに感謝!

「にいがた県内専用バスガイド」「観光ガイドタクシー運転手」日々のお仕事やプライベートの日記をお届けします♪

興味を持って情報収集しましょう

2012年07月09日 | なぐも友美とは?
だめだめな会社員時代、
自分のやる気のなさは、見えないに棚に上げて、戸も閉めて、鍵までかけて、
完全に他人のせいにしていた私。
車内が盛り上がらないのは、お客さまのせいって思っていたし
ドライバーや先輩が、なぜ、そんなに私ばかり責めるのか腹が立って仕方がなかった。

一番の楽しみは、当時はやっていたディスコ。
乗務が終わると、速攻でお風呂に入る。
お風呂は共同で、当時80~100名くらいのガイドが入るための大浴場があった。
乗務が早く終わった日には、16時のオープンをお風呂場の前で
お風呂セットを小脇に抱えて待機していたこともある。

お風呂の使い方には、寮の決まりがあって、
浴室に入るときには「お疲れ様です」カランが空いていてすぐに使えるときには「お先に失礼します」
使い終わったら「お先ありがとうございました」浴室から退場する時には「おやすみなさい」
カランが8個くらいしかないので、空いていない場合には入浴しながら待つ。
当然ながら先輩が先だ。1年生ガイドは、待っても待ってもも順番が回ってこなくて
のぼせてしまうこともよくある。
”ほんっと先輩早くしてくんないかなぁ~路線バスに乗り遅れちゃうじゃん”

やっと順番が回ってきて、私がシャワーを使えるようになる。シャワーで顔を洗う。
私の背後の浴槽で先輩方は、気持ちよさそうに浴槽に浸かる。
先輩に私のシャワーがかかってしまうと
「あなたの顔は、そんなに大きいんですか?」と嫌みたっぷりの注意を受けたこともあった。

温泉旅館への宿泊の勤務があるのだから、これくらいのマナーを先輩が後輩に教えていくのは
当然のことだが、私はいちいちムカついていた。

ピンヒールにボディコン、すだれのように前髪をセットして、
ブランドのサングラスを頭に乗せて、香水を振りかけて
小さなバッグの中には羽のセンスとポケベルを入れて。
寮母さんに外泊届けを提出、宿泊場所は実家。
誰がどう見ても実家に帰るような出で立ちではない。
もちろん実家には帰らない。朝までお立ち台で遊ぶつもりだ。

そして繁華街に向かうための路線バスに乗る。
観光バスと同じ会社なので、社員証で乗り降りする。
「お疲れ様で~す」
路線バスのドライバーは、慣れているのか顔色一つ変えない。

ディスコに完全にはまってしまっていた私。
四六時中そのことばかり考えていた。
どうしたら、もっと私のことを見て踊ってくれる人が増えるのだろう・・・なんてことばかり。
お昼休みは、寮に戻ってビデオを何度も巻き戻してパラパラの練習。


興味のあるパラパラは、何曲だって振付けを覚えられたのに
興味のない観光バスの教本は、少しも覚えられなかった。

興味のある黒服(ディスコの男性店員)の個人情報は、なんだってすぐに頭に入ったのに
興味のない旅館は、何度泊まってもちっとも覚えられなかった。


今は、セミナーで「興味を持って情報収集しましょう」とお伝えできるのは
こんな経験からかもしれない。
人生って、いいと思えることも、悪いと思えることも、どんなことでも
大事なステップなんだと今になると確信できる。