tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

崩蝕の国土・・・

2018年05月28日 | 日記

 昨日(5/27)のKNBふるさとスペシャル「どうなる!?崩蝕の国土」は興味深い番組でした。所有者不明の土地問題などについては大体の理解はしていましたが、番組を見て改めて衝撃を受けました。そして、身につまされる思いでした。「崩蝕」とは初耳ですが、なるほど!?と考えさせられたのです。

 現在の日本において、所有者不明の土地が増えており全国で約410万ヘクタールとのこと。それは九州の面積を上回るとか・・・。所有者不明の土地になる経緯の1つに、土地の資産価値が下がってしまうために、所有者の死亡後に相続人の登記がなされないことが多く、相続が繰り返される中で相続人が拡散してしまい、結局所有者不明になってしまうということです。登記制度の問題でもあるかもしれません。所有者不明の土地は手入れが行き届かず、災害を引き起こしたり環境汚染に繋がったりしかねません。

 また、所有者が身寄りの無い高齢者になると土地を放棄して荒れてしまうことなどがあります。そして、そのような管理出来なくなった土地の受け皿の仕組みもありません。逆に言うと、土地所有の権利を簡単に手放せない仕組みなのです。

 資産価値が低下する一方で、土地所有の権利だけが永久に残る今の土地制度を、口減少の時代に即した新しい形に変えなくてはならないだろう」 と、問題提起した番組でもありました。

 番組では、富山市の身内のいない末期癌患者がご近所の世話になりながら人生を閉じていかれる様子と、そして自分の思いが詰まった土地を引き継いでほしいとそのご近所さんに委託していかれる後始末の問題にも触れてありました。これからの世の中に同様のケースが増えるだろうとの警鐘です。

 このように独身世帯の末路にかかわる問題も考えさせられました。我が身もそのような状況にならないとも限らない・・・? これからの社会のあり方を真剣に考えていかねばなりません。(土)


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