自民党総裁選を明後日に控えて大勢が見えてきました。今日(9/18)配信された「サンデー毎日」の中にある記事によると、自民党保守にも2つの流れがあるとのこと。注目してみました。
田中秀征・元経済企画庁長官によると、保守本流とされる吉田茂元首相の流れをくむものと、岸信介元首相の流れをくむ自民党本流とされるものがあるようです。この両者には、歴史認識や憲法観、そして経済政策にも違いがあるということです。この両者それぞれの流れをくむのが保守本流に遡る石破茂氏。対して、近年は自民党総裁を連続して輩出している自民党本流にいるのが安倍晋三氏とのこと。問題は、この両者の勢力が近年はバランスを欠いていることなのです。
田中秀征氏によると、保守本流が歴史認識として「戦前の大国主義という国策の誤り」から出発しているのに対して、自民党本流は、そのへんをはっきりさせていないとのこと。そして、自民党本流(安倍晋三氏)の独壇場になると、「戦前のように大国主義に歯止めがかからなくなる点が問題だ。」と語っています。
何となく世界情勢も戦前のような混沌とした雰囲気になりつつあるこの頃です。一国の首相選びになる自民党総裁選では、将来の日本に後悔が残らないようにやってほしいものです。(土)