にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『顔 FACE』

2005年06月01日 | BOOK
なんだかにゃんこな日々じゃなくって読書な日々になってる(笑)。
以前に見た月曜ミステリー劇場横山秀夫サスペンス「囚人のジレンマ」があまりにも面白い作品だったので原作読みたいなと思ったんだけど、そのあとすっかりそのことを忘れてた(笑)。
で、本屋に行ったときにこの作品を見つけ、なんのきなしに買ったのですが・・・。
「似顔絵府警」が主人公で、なんでもドラマ化もされてるとか。失敗した。いや、面白くないことはないんですよ。でもまず主人公が女ってことに私の苦手意識がある。そこにきてこの作品警察は男社会で婦警は軽んじられ、あからさまな差別を受けているという描写が結構多くて、それがしつこいほど出てくる。そのくせこの主人公が、まるでガキ。女だからどうこうという前にただただガキ。
子供向けのヒーロー物の主人公のように正義を振りかざす。そしてそれが容れられないと被害者ぶる。かと思えば仕事ぶりはしっかりしてて・・・わけわかんないよ。
もしかしてこの作者自身が言い方悪いけど女性蔑視がきつくて、女ってこんなもんだって思ってるんじゃないかな?とまで思ってしまう。物語や事件はそれなりに面白いのに、主人公の婦警がへなちょこだからせっかくの面白さが半減してしまった。
人それぞれ好きなタイプ嫌いなタイプってのがあると思うのですが、私ははっきり言ってこの主人公は大嫌い。リアルでこんな奴が同僚だったら絶対にいじめていると思う(笑)。でも反対にこの主人公がいいって思う人はいるんだろうな。だからドラマ化されたり、何冊がシリーズになってるんでしょう。
案外この人の作品に出てくる女性は鬼門かも。次読むときは女性が主人公のものは絶対に読まないでおこう。



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3 Comments

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Unknown (ルシアン)
2005-06-02 11:52:46
横山秀夫作品を読むなら、短編集の『動機』『陰の季節』あたりから入ったほうがよかったかも・・・・

『半落ち』はまだ文庫になってないので未読なんです、残念ながら。



で、先日『ルパンの消息』を買ってきました。これは15年前にサントリーミステリー大賞で佳作をとった作品(大賞ではないので未発売)に加筆訂正して出版された、幻の処女作です。

芸風(?)が今とは違うらしいので、それはそれで楽しみにしております。
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Unknown (モク)
2005-06-02 19:34:17
うん、ルシアンさんおっしゃる様に、短編のその2冊は良いですよ。

映画の「半落ち」はかなり疑問が残る感じがありましたが、原作は面白かった。でも「クライマーズ・ハイ」の方が個人的にはオススメ。あと「臨場」の主人公にはガッツリ惚れてしまったので、文庫になったら是非に。



そっか「ルパンの消息」って、それでしたか。買わなくては・・。
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お薦めありがとうございます (とめ)
2005-06-02 22:19:31
ルシアンさん。モクさん。『陰の季節』って少し薄めの本じゃないですか?

違ったかな?『顔 FACE』より薄かったんで、こっちにしたんですよ。どうも京極作品読み出してから少し薄めの本だと物足りなくて(笑)。

明日本屋へ寄って探してみます。

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