にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【落語】『天満天神繁昌亭 昼席』

2012年01月25日 | 落語会
「天満天神繁昌亭 昼席」(2012.1.25)
-本日の演目-
露の団姫さん『松山鏡』
桂三弥さん『看板の一』
笑福亭純瓶さん『いらち車』
大神楽 豊来家大治朗さん
三遊亭春馬さん『風呂敷』
桂米二さん『初天神』
  中入り
津軽三味線 藤本健太郎さん
桂米左さん『ふぐ鍋』
桂福矢さん『延陽伯』
林家染二さん『蜆売り』

露の団姫さん。団地妻の団にもののけ姫の姫と書いて「まるこ」と読むそうです。まさか落語家さんにまでDQNネームがあるとは・・・(^-^; このお噺はタイトルこそわかりませんでしたが知ってました。やっぱり私過去に結構落語聞いてるんだ。

『看板の一』ってタイトルだけは知ってたんですが、こんな話だったんだ!・・・って・・・あれ?これとよく似た話が・・・。おお!『座頭市物語』で市がやった手ではないですか!あのシーンはもしかしたらこの噺からきてるのかもしれませんね。映画の中の落語探してみたいと思ってるんですが、結構ありそうですねぇ。

笑福亭純瓶さん。ラストびっくりしました。車屋が車をすごい勢いで引いていく場面で、座布団と共に車を引いている体でそのまま袖へ。「ええ!落語でこんな終わり!?」と思ってたら下手の袖から戻ってきた(笑)。ゼーハーゼーハー、あれは演じているというよりもマジで疲れてたかと・・・(笑)。これ反則技ですぜ。

続いては大神楽。染一、染太郎さんがやってた演芸。あれ大神楽って言うんですね。生で見るのは初めて。楽しかった。

三遊亭春馬さんは小遊三さんのお弟子さんだそうで、つまりは江戸のお方。江戸落語聞きたかったんだよ。うれしいなぁ。江戸落語の口跡って好きなんですよ。そしてこの『風呂敷』っていうお噺もわかりやすくってテンポがよくって面白かった。

中トリは、桂米二さん。今年に入ってもう4度目の米二さん落語です。そういや落語を生で見だしたのが昨年の10月。それ以来毎月一度は米二さんの落語を聞かせていただいてます。そのせいかホッとします(笑)。本日は1月25日初天神だそうで、ちょうどその日に『初天神』が聞ける。しかも天神さんのすぐ横で。とても贅沢をさせていただいたような気がしますよ。今日の『初天神』は赤い格子の家に遊びに行ったという話が入っていて、みたらしだんごのところで終わりでした。落語っていろんなバージョンあるんですねぇ。

中入り後一番手は津軽三味線。この方は高橋竹山さんのお弟子さんだそうで、竹山流の弾き三味線ということで、今人気の吉田兄弟の叩き三味線と違い地味なんだとか(笑)。でも津軽三味線の人がトークで笑わせてくれるとは思わなかった。寄席で弾くってことはそういうことも必要なのね。

桂米左さん。はじめましてです。っていうか今回は米二さんと染二さん以外全員、お初なんですけどね。演目は『ふぐ鍋』生で聞くのは二回目。それ以前からも知ってたお噺なんですが、面白い。で、落語って演者さんでそのお噺の雰囲気が変わるから、同じ噺を違う人で聞くって楽しみもあるんですね。

桂福矢さんの『延陽伯』。この噺も昔聞いたことがある。でもタイトル探してて知ったんだけど、この噺を江戸に持って行った『たらちね』というのがあるそうで・・・。もしかしたら昔聞いたのは『たらちね』の方だったのかもしれない。ま、別にどっちでもいいんですが・・・。この福矢さんって、やる気があるんだかないんだか不思議な口調。めんどくさそうなしゃべりなんですよね。こういう芸風なのかな?時間短くってやる気なくなった?

トリは本日のお目当てのうちのお一人。って今日は中トリが米二さん。そしてトリが染二さんだから見に行ったんですけどね(笑)。染二さんの舞台は今日で三度目。でもこの人いい!って思ってるもんだから、やはり出てこられると落ち着きます。演目は『蜆売り』。いい話ですねぇ。舞台終わって帰ろうとしていると出口付近でおばさまが劇場の人に「よかったわぁ。泣いたわ。あの人なんていう人?」って聞いてらっしゃって、そういや初めて染二さんの舞台を見たときの演目が『たちきれ線香』で一緒に行ってた友人が「泣いた」って言ってたっけ。女性を泣かせるのがお得意なようですね(笑)。密かにマダムキラーと呼ばせていただきましょう(笑)。


本日は初天神ということで、天神さんにお参りして、『初天神』を聞いて、好きな落語家さんお二方の舞台を見れた。満足な一日でございました。