にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【観劇】ファントマ『イエス斬り捨て』

2008年05月13日 | STAGE
『イエス斬り捨て』ファントマ
作・演出:伊藤えん魔。
出演:保村大和。久保田浩。猫ひろし。牧野エミ。他。

動乱の幕末。
大老井伊直助の暗殺から幕を開き、岡田以蔵を中心に幕末に生き、死んでいった者たちの物語。そして主人公である以蔵は親友竜馬は一冊の聖書と十字架を送られていた。竜馬の誘いと聖書の言葉に一度は刀を封印する以蔵だが・・・。

「中之島演劇祭2008」のチラシにこの作品をみつけ、「ファントマ」の名前はなんとなく聞いたことがあったし、幕末モノだし、ちょうど2月に劇団☆新感線の『IZO』を観たとこだし、なんか面白そうだ。と行ってきました。
いきなり桜田門外の変が、大老の首をボールにみたててのアメリカンフットボール風になってたのには驚いた。「え?そういう劇団だったのか!?」
おもしろ、おかしくって楽しかったですよ。いやぁ、実はこのチケット買ってから、どんなのかなと情報を入れたくって2ちゃんねるとか読んでたんですが、なんか主要メンバーがゴソッと抜けちゃたとか、客演やたら呼んでやってるけどまとまりよくないとか、悪いコメントばかり・・・(^^; 気持ちはかなりへこんでたんですよね。
でも、以前は知らないから質が落ちたのか、どうかわかんないし、それなりに面白かったですよ。歌はみんなすごくうまいしかっこいいし。ただ脚本ががさつだと言えば言えなくないかも・・・。メインの物語の筋が通りきっていないですけどね。聖書と十字架が生きてない(爆)。それと猫ひろしさんのシーンくどい!しつこい!猫ひろしだから猫ひろしじゃなきゃいけないのかもしれないけど・・・う~ん。ベタすぎですな。

冷静に演劇通な方々がこれを観てどうかってのはあるかもしれないです。私自身も2月に明治座の公演みたいだと言われたガッチガチの劇団☆新感線の『IZO』を観てるから、以蔵や武市の描き方のゆるさは気にならないではないです。でも・・・「おもしろきゃいいやん」です。
しかし、まさか新撰組の芹沢鴨が逃げ切って海を渡ってジョン万次郎として帰ってくるとは・・・義経が大陸に渡って成吉思汗ってのよりすごい(笑)。
四の五の言っちゃあキリがない!とにかく!楽しんだ!面白かった!それでいいやん!です。

-2008.5.12 新・ABCホール -