にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『博士の愛した数式』

2006年02月08日 | BOOK
映画を観てから、どうしても原作が読みたくなってしまった。
そして原作を読んで、映画を観終ったとき以上にあの映画が素晴らしかったと感じた。
確かに原作の博士は映画の寺尾さんよりもヨレヨレで、もう少し年齢もいっていて、義姉も映画ほどの重要性はなく、映画よりもラストがはっきりしていて・・・なんてのはあるのですが、この原作をそのまんま映画化したんじゃ映画にはならないよ。というのをしっかりわかっていてこその作りだったんじゃないかな?という気がする。原作通りではない設定や描き方で「え~!!なんで!」と腹立つ作品はいっぱいあるんですが、この作品は映画としての独自の描き替えに思わずなるほど・・・と感心してしまった。
映画でのラストシーンのキャッチボール。原作を読んでから映画を観た人はきっと映画だけを観た人よりも深くじ~んときただろうな。って思う。あれはうまいわ。見事ですよ。あのシーン。この映画を観て原作を読んでない人にはぜひとも原作を読んで欲しいと思うし、この原作を読んでいてこの映画を観ていない人にはぜひとも映画を観て欲しいと思いますね。

そうそうこの原作を読んでひとつ大きな収穫が(笑)。
うちの会社の子が以前毎日一円積み立てをするって話しをしてまして、1月1日は1円。2日には2円という感じで増やしていくのね。それが一体一年たったらいくらになるかってことで、簡単な計算式があるはずだよねぇ~と。で、数学に疎い私たちはどうすんだろうねなんて言ってたんですが、出てきましたよ。三角数。これ読み終わった翌日には会社で「わかった、わかった。以前言ってたやつ」と早速披露(笑)。数学に疎い人間が集まって「なるほどぉ~」。これはもう二度と忘れない。って言ったって次にどんなときに使えるんだろうか?(笑)