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今日の筆洗

2023年11月27日 | Weblog
少年チャンピオン」を四十数年ぶりに書店で求める。少年漫画誌独特の紙質やにおいが懐かしい。オイルショックの時はえらくページ数が減らされていたっけ▼子ども時分のラインアップが難なく、浮かぶ。「ドカベン」「がきデカ」「恐怖新聞」…。忘れてならないのは手塚治虫の「ブラック・ジャック」である▼「ブラック・ジャック」の新作が掲載されるとあって書店に走った高年齢のファンも多いだろう。手塚さんが亡くなって34年。新作は人工知能(AI)を使って、描かれた。漫画界の新しい試みである▼過去の「ブラック・ジャック」作品を学習したAIが物語の流れやシナリオを作成し、これに人が手を入れた。コマ割りやペン入れも人がやっているが、新しい登場人物のデザインの原案もAIがやったと聞けば驚く。AIはここまでできるのか▼新作を出すことや内容への賛否は分かれようが、作品の雰囲気は十分に再現できていた。古いファンとしては懐かしかったが、同じ手法でかつての作家の作品が乱造されるようにならぬか少し心配もある▼「ブラック・ジャック」をなんとか描き上げた手塚先生。アシスタントがその出来を「今イチ」と言ったのに腹を立て、時間もないのに全部、描き直したそうだ。新しもの好きの先生はAIによる新作に興味を示すか、それとも、「まだまだですね」と描き直すか。
 
 

 


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