全くその名前を存じ上げなかった訳ですが、BUNKAMURAのHPによると…
19世紀フランスを代表する壁画家として知られるピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ(1824-1898)は、フランスの主要建造物の記念碑的な壁画装飾を次々と手がけ、また壁画以外の絵画においても才能を発揮し、数々の名作を残しました。
とのこと。成程、壁画じゃあなかなか日本で拝見は難しい
今回が日本初紹介、とのことですが、日経から招待券をゲットしましたのでちょいと足を運んでみました
さて、真っ先の疑問はどうやって壁画が日本までフランスからやってくるか…
HPによると:
シャヴァンヌは壁画として制作した作品を手元に残す目的で自ら縮小版を制作した。
なのだそうな
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さて、入場後作品に目を転じると、ほんの一部の販売向け小品?を除いては、自身の壁画の記録、乃至はそれに向けての習作展示が殆どですから完成品のそれ、とは明らかに異なるのは残念なところ…
油絵の特性として、画家は必要(乃至は兎に角何かが足りない)と思えば何年でも1作品に手を入れることが出来る訳ですから、仕掛品、乃至は中途半端、という感を持つのはやむを得ない
実際、彼の壁画はフレスコでは無くて、大規模なキャンパスに油で描かれ、いずれも彼のアトリエで制作されたそうですから、写真展示で拝見したそれらの方を見たい、と思いましたね
それをカバーするためかな、長編の紹介ビデオが会場で放映され、それで鬱憤を晴らした感がtokyoboyにはあります…
とはいえ、彼が素晴らしい画家だったことは、そんな展示でも良く分かる
成程、象徴派に影響を与えた、は明らかですし、
又、時代的にも明治期の洋画家は彼に会うチャンスもあったでしょう。
実際、黒田清輝や藤島武二は会っており、彼らがシャヴァンヌを日本に紹介したとか最後の展示で知りましたが、成程なぁ
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