シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

中里隆 陶の旅人 (智美術館)

2021-10-16 | アート・文化

チケット購入時にいただけるスタンプが前回で満了。

従い今回はぐるっとパスでの割引入場ではない訪問となりました。

その中里隆さん、今回初めてそのお名前を知った、は唐津焼の窯元の家に五男として1937年生まれ。陶芸家としての教育、修行を京都、唐津で積まれ、コンクールで優勝など頭角をあらわす。

そして地元の方々が再興を願っていた種子島焼の築窯を小山富士夫の推薦で担当。

そこで違った土、環境での作陶を経験したのが現在につながる、と展示にありました。「焼締め」が多かったし、素晴らしかったのですが、それはここでの経験が大きかったようです。

小山富士夫さんの作品も幾つか展示されており、この方も存じ上げなかったのですが中国古陶磁研究の大家だそうで、彼の影響を受けているよなあ、と展示を通じて感じました。

そして企画展タイトルにあるように、世界各地で制作活動も行なっており、ビジティングアーティストとして招待されたコロラドのアンダーソンランチセンター、ロイヤルコペンハーゲンで作陶された作品が多く展示されており、それら大作に環境の違いを上手く作品に活かしていることを感じました。

 

此方がフライヤー、今回の企画が中里隆さんという個人にスポットを当てていることをよく示しています。

現在は唐津に戻って「隆太窯」を築窯、お子さん、お孫さんと3人で制作に当たっているそうで、そこでの生活がビデオで紹介されていたのも、普段のこちらではない企画。

そこでは普段使い出来る焼物を重視、とあり、中里家で実際の食事に使われる様子など拝見しましたが、ここは展示された作品群と違うのは画家の方々と同じ、ショーケースと商売なのでありましょう。

最後に…

最後の大壺群や画家の有元利夫さんとのコラボを楽しんだ後レセプションに戻り、中里隆さん、乃至は窯での作品販売を眺めたのですが、茶器では展示にもあった三島とかあって面白かったのですが値付けは全般に酒器が高い。

レセプションの方に伺うと、陶器は全般的に酒器の方が格上なのか高いとのこと。ふーん、なるほどねえ、と館を後にしました。

 

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