六本木ヒルズ、52階にある森アーツセンターギャラリーで開催されたこちら。
名画のフルコースをどうぞ
世界屈指の美の殿堂、ボストン美術館が誇るヨーロッパ絵画コレクションから、16~20世紀の選りすぐりの名画80点が2010年春、日本へやってきます。
エル・グレコ、ベラスケス、ヴァン・ダイク、レンブラント、コンスタブル、コロー、ミレー、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、マティスと、まるで「美術史の教科書」を眺めるように、西洋絵画の巨匠たちの名前が並びます。
という宣伝文句が駅ポスターやネット上に溢れ、まあこれは行くわな、と相当前から決めておりました。ルネッサンス後期から印象派、日本人大好き企画
正直、このゴッホの絵は印象に残っていません。これだけの画家が揃っていますので、後は切り口ですね。
実際のところ、各作品は見事でした。でもtokyoboyの感覚は企画者側とは違っていたな。
レンブラントの2枚の肖像画、17世紀イタリア人画家カイロ(Francesco Cairo)の宗教画「洗礼者聖ヨハネの首を持つヘロデヤ」←左の写真。カラヴァッジョの影響をモロに感じますが最近好きなタイプの絵なので、コローの「鎌を持つ草刈人」←風景画も好きだけど女性を描かせてもうまいよなあ…、イタリア人画家カナレット(Giovanni Antonio Canal)の風景画(街の様子)といったところが特に印象的だったかな。
力が入っている、と思ったのは「モネの部屋」。半円状にセットを作り10点がずらり。ヨーロッパの美術館でモネのこういった円形の展示室はかなり多く見られますが、それは代表的なモチーフである「睡蓮」を大きく展示するため。異なった作品で、というのは初めてでしたが、ああ、ルーアンの大聖堂がある、とか面白かったです。
でもねえ…結論的にはロケーションの選択が最悪だったでしょう。ヒルズでGWシーズンにぶつける→観光客の嵐→大混雑、しかも狭い
ボストン美術館の方々も後悔しているんじゃないですかね。お客は下に引かれた線なんて全く無視で顔を近付けるし、キュレーターの目線は大混雑で届かない…
勿体なかったなあ
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