tokotoko花日記

富山発 我が家のガーデニング便り
趣味のガラス工芸の制作についても発信しています
趣味人生活を満喫しています

百合のちぎり絵

2010-08-09 | ガーデニング2010

会いに行くと、いつも文句ばっかり言っている母。

「あのねお母さん、
今日もおいしい物が食べれて良よかった。
娘が会いに来てくれて良かった。
そう言ってれば、もっともっと幸せになれるよ。
みんなやさしくしてくれるよ。」

子供の頃から、下町の肝っ玉母さん風の母が、ちょっと恥ずかしかった。
友達の品の良いお母さんが羨ましかった。

病気で車椅子の身体になり、若い頃のように飛び歩け無くなってしまった母。

「毎日、一所懸命、がむしゃらに生きてきただけなのに、なんでこんな罰が当たるんだろ。」
と私が、言うと、
「それは、あなたのお母さんに天罰が下ったんじゃ無くて、子供達の天罰がお母さんに下ったのよ。」
と人から言われてしまった。

ねえ、本当なの? お母さん。
こんな身体になったのは、私のせい?
私だって、私なりに懸命に生きてきただけなのに・・・

きっと、働き過ぎたから、ちょっとゆっくり休みなさい。って事だよね。
そういう事にしておいてね。

「この百合のちぎり絵、上手にできたね。」
と言うと、
「なあん、いいがにならんかったから、あわれてやったら、手伝ってくたはれた。」
(いいえ、うまく出来なかったら、あばれたら、手伝って下さった。の意味。)

そうそう、それが私のお母さん。
がらっぱちで、いつも元気な、気力だけは以前のままのお母さん。

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木漏れ日

2010-08-09 | ガーデニング2010

部屋の中から、縁側の山吹の木漏れ日を見ていると、なんだか幸せ。

施設に入る前は、ここがお父さんの部屋だったね。

いつも、顔を見に行くと、「久しいね。」とにこやかにほほえむ。

子供の頃は、無口な父と二人きりになるのが、なんだか気まずかった。
何を話せば良いのかわからなくて、部屋に二人だけになると、
用事がある振りをして、その場をそっと離れたっけ。

今はもっと無口になって、私が話しかけると、ただにこにこと頷くだけ。

今のお父さんって、生きたままの、仏様の様だ。
今のお父さんって、ひだまりの温かさだ。

お父さん、お父さんって、もっともっと話しかけてあげたい。
それから、手も握ってあげたい。

暫くだけでも、一緒にいられて良かった。

Dscn2078

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風のかおり

2010-08-09 | ガーデニング2010

風のかおり

草むしりをしていたら、そよ風が顔をなでた。
あっ、いい香り。
近くに植えてあるハーブの香りが風に乗って香る。

そうだ。
長い間忘れていた。

土の匂い。
吹く風の匂い。
雨の匂い。
雪の匂い。
草の匂い。

子供の頃は、身体一杯に感じていた季節の匂いを、いつの間にかすっかり忘れていた。

子供達がまだ小さかった頃、
外で泥だらけになって遊んで帰ると、
短く刈り揃えた髪の毛から、お日様の匂いがしたっけ。

お日様の匂いも忘れてた。
お日様の匂いって、いい匂い。

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