こんにちは。2年マネージャーの仲田です。もう5月半ばだなんて早いですね。
今回のテーマはためになる知識ということですが、あいにくためになる知識など持ち合わせていないので、最近読んだ本で知った素敵な言葉をご紹介しようと思います。
「たゆたえども沈まず」(ラテン語”Fluctuat nec mergitur”、フランス語”Il tangue mais ne coule pas”)
聞いたことのある方も多いかもしれませんが、、一体これは何かと言うと、パリ市の紋章にある標語で、パリ市民のモットーとも言われています。
もともと水運の中心地だったパリですが、いつもセーヌ川の水害の危険と隣り合わせで、何度もその魔物に襲われました。そんな中でも人々はパリを愛し続け、セーヌで生活する船乗りたちは自分たちの船に、言葉を書いて掲げるようになりました。それが、「たゆたえども沈まず」です。
どんなに悪天候でも、どんなに帆が破れても、どんなに船が壊れても、船は沈ませずに、目的地まで諦めない。そんな船乗りたちの強い意志を表したものです。それが、いつしか船をパリに例えて、どんな時も流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まずに立ち上がるのだ、といった意味になったようです。
パリでは幾度となく言われきた言葉ですが、このご時世、どんな環境においても当てはまるのではないでしょうか。肩に力を入れすぎるのではなく、ただ、沈まないようにする。それだけを心がけて、あとは流れに身を委ねてもいいのかな、なんて思います。
船乗りの言葉ですし、なんだかシンパシーを感じました。
少しでも素敵な気持ちを共有できたら幸いです。
2年
仲田
p.s. 私が読んだ原田マハさんの「たゆたえども沈まず」。
ゴッホの生涯と、ある日本人画商の運命が交差したことで、ゴッホがあの傑作を生んだ、、、というお話です。フィクションなのですが、ゴッホに関することや当時の日本画ブームなどなど、事実を織り交ぜていてとてもリアリティがあり面白いです。おヒマな方はぜひ。