東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

海に取り憑かれている

2020年02月14日 21時42分24秒 | リレーブログ

聖菜ちゃん、紹介ありがとう。
こんにちは。新3年470クルーの足立です。
全力で打ち込めることがあるって素晴らしいことですよね。ヨット部という環境に出会えて幸運だと我々は皆思っています。

 

最近自分は海に取り憑かれているなあと思うことがよくあります。
一月のオフの期間中、せっかく部活がないのだから普段出来ないようなことをしようと考えていました。ヨットとは全く関係ないことをと思って色々なイベントやアルバイトなどを探したのですが、結局最後は海にたどり着くんですよね。

そうして海洋に関するイベントやJAMSTECのインターンなどに参加してきました。
いま、海洋や深海は宇宙と並ぶ新たなフロンティアとして注目されている分野です。中でも特に海洋ロボティクスという分野が熱く、AUVと呼ばれる水中ロボットの研究が盛んに行われています。
将来は海洋ロボティクスなど海に関わる仕事をしたいと実感しました。

しかし、もし海と直接関わりのない仕事を選んだとしても、仕事以外のところで必ず海と関わって生きていると思います。
僕は海に取り憑かれているのです。もう既に海は自分の一部になってしまいました。海とまったく関わらないで生きていくのは想像できないし、海のことを忘れようとすればするほど自分の海への執着の強さを実感します。
海には自分を惹きつけて止まない魅力があります。大学生のうちから海に取り憑かれてしまった自分は本当に幸せです。


明日のブログは新2年マネージャーの小林美緒ちゃんです。お楽しみに。

 

p.s.
多かれ少なかれ海に関わって生きていく日本では、青少年の海洋に関する教育が非常に重要です。
特に三陸海岸の街では、海とともに発展してきた多様な生活や文化があるにもかかわらず、震災以降海への嫌悪感を感じたり心の距離をとってしまったりする子供がいます。
そんな中「海と希望の学校 in 三陸」と題して、大気海洋研究所と社会科学研究所が共同し、青少年の海への教育を通じてローカルアイデンティティを再構築しようという取り組みが行われています。
興味がある方はぜひ調べてみてください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/society/aid/sanriku.html


p.p.s.
AUV(Autonomous Underwater Vehicle)は水中や深海で活動するロボットです。主に海底地形図の作成などの海洋探査で使用されます。
従来の海洋探査では一台のAUVに対して一隻の有人の支援母船が必要になり、一日あたり数百万円から一千万円ものコストがかかると言われています。
そこで、海洋探査の高速化と低コスト化を目指して「Shell Ocean Discovery XPRIZE」というコンペティションが行われました。この大会において日本の「Team KUROSHIO」が準優勝を果たし話題となりました。
https://www.jamstec.go.jp/team-kuroshio/
こちらも興味がある方はぜひ調べてみてください。ちなみにこの大会で活躍したAUVは、駒場2キャンパスにある生産技術研究所で見学できますよ。