東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

真冬の反省 @1月のリレーブログpart11

2018年01月11日 14時08分17秒 | 通常練習

皆さん明けましておめでとうございます。スナイプに復帰しました新4年の田原です。

春日にハードルを上げられましたが、ここでは面白くない、今までの自分のヨット部人生を振り返ろうと思います。

 

思い返せばスナイプから仰秀へ移籍したのが2年前です。早いものです。当時は小松さんの指導が始まる前で、ディンギー班では先輩の他に技術的なことを教えてくださる方がほとんどいない状態で、今の下級生達には想像できないような、技術的にもチームとしても未熟なヨット部で、全員で手探りで模索していく雰囲気でした。そんな中、仰秀の人手不足を補うべく移籍しました。

 

クルーザー班に来てからは土日に社会人チームの方々に色々なことを聞くことができる環境、そして平日の練習では1艇だけでの練習というこの二つにカルチャーショックを受けました。クルーザーでは1人1ポジションなので同じポジションの人に話を聞いたり教わることがほとんどないことが非常に大変でした。仰秀における後輩の教育の難しさは上級生になってからも悩みどころでした。これは仰秀やヨット部に限らない話かもしれませんね。あと10ヶ月、模索してく覚悟です。

仰秀での1番の思い出は2016年和歌山での世界選手権でした。自分たちの船の整備と和歌山での期間を合わせるとほぼ1ヶ月の間世界選手権が生活の中心となっていました。船底塗料を全て剥がしたことは自分のヨット部人生の中で最ブラックな作業でしたし、計測ではまさかのクーラーボックスの重量で引っかかり急遽フタを新しく作ったりと、色々なことがありました。レースは全体的に苦しい中でも成長や成果も見えました。自分たちより遥かに経験のある人たちもなかなかうまくレース展開ができない、非常にヨットの奥深さや難しさも実感できました。レース後のパーティではそんなセーラーたちと楽しく交流でき、それもまた大きな財産となりました。

 

2017年は仰秀のヘルムスマン(スキッパー)として始動しました。冬にはディンギーに2日、仰秀で3日を1ローテーションとして活動しました。仰秀では舵を教えてくれる人がいないのでディンギーでスキッパーの練習ができたことは非常に大きな収穫でした。3月の学生マッチで5位という成績を取れたのはディンギーでの練習のおかげでした。クルーザーでは安全が最優先されるため、ディンギーの沈するような強風海面での練習と繊細な舵の扱いはクルーザーでは得られないものです。ディンギーとクルーザーがかつてのような疎遠な関係ではなく、お互いに補填しあえるような関係を続け、さらに強化できるように今年頑張ろうと思っています。後輩たちにもそうして欲しいと勝手ながらに願っています。

学生マッチ後は再びタクティシャンとして活動しました。というのも今年の世界選手権にテストの関係で私が出られないことが判明したため、スキッパーを換えることになったのでした。そうして全日本を終えてスナイプに移籍となりました。

戻ったディンギーで感じたのは自分の筋力の衰えでした。当然ながらハイクアウト筋は2年の間に消失してしまい、少しのハイクアウトがこんなに苦しかったのかと改めて衝撃を受けました。年末年始で筋トレする予定でしたが風邪をこじらせてしまいダウンしてました。これから練習初めまでに筋肉と体力を戻すことが今の目標です。

 

さて、こうして2018年が始まりました。冬の厳しさは経験されたヨット部員なら誰でも知っているとは思いますが、実はこれが僕にとって最初で最後の八景での越冬となります。下級生たちと元気よく、寒い冬に負けず秋の勝利に向けて部活一丸となって向かっていきたいと思っております。

 

拙筆かつ長文となりましたが最後までありがとうございました。今年もご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

 

明日は470で成長著しい新2年松前が送ります。ご期待ください。

 

それでは失礼いたします。

 

 

テスト期間を目前に控え地獄を見ている新四年スナイプ  田原 建人

 

写真は双子座流星群の撮影会に参加した際の奇跡の一枚。数時間氷点下の中シャッターを切り続けて唯一取れた流れ星です