東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

4年目のインカレを終えて(4年山中)

2009年10月15日 10時53分13秒 | Weblog
 4年主将の山中です。今週末までは、まだ主将です。

 レースを終えた気持ちは?と聞かれて、「燃え尽きたように空っぽ」と答えたかったところだが、残念ながら「悔しさでいっぱい」と答えざるを得ない。ヨット部で過ごした日々に妥協した日はほとんどなかったが、最後の夏、そして引退試合は不完全燃焼だった。

 自分をはじめとする同期のリーダーシップ欠如に端を発した諸々のトラブル。それ故に全くレースに集中できないどころか、出場すら危ぶまれる環境。自信を深めていたスタートさえうまくいかず、ペースを崩した決勝レース。自分が招いたトラブルで自分の納得できるレースを遠ざけたこと、自分が描いた部活を作りきれなかったこと、それが悔しくて悔しくてここ数日暇さえあれば「あのときああしていれば」と悔いている。

 部の運営を妥協していたわけではない。練習で手を抜いていたことももちろん絶対にない。ただ、勝手がわからず、時間や様々な立場に追われる中でそのときそのときの最適な判断ができず、そういった不器用さや愚かさの蓄積が今の「悔しい」自分を作っている。

 自分が成し遂げられたと自負していることはいくつかある。部の不祥事に対してチームとして向かうべき姿勢を部員に伝え、部活を行う上での然るべき厳しさを敷き、部員をまとめられたつもりである。レースでは、決勝では結果こそふるわなかったものの、久しぶりに東大スナイプも前を走れるということを証明し、ここ数年では最も「スナイプで勝つ上で、何が正しいか」が見えている部員になれたと思う。

 もう一年あったらもっといいチームを作れたのに、という気持ち。もう一年あったらスナイプを全日本レベルにまで引き上げられたのに、という気持ち。今はただのもやっとした悔しい気持ちだが、これはOBという立場から後輩を指導し支えることによってしか晴らせないと思う。川田さんも近藤も言っていた通り、勝つために必要なことはぼくらの中に残っているし、あとはいかにそれをこなすか。川口をはじめとする3年生以下の部員のみんな、これからも一緒に闘っていきましょう。

 最後になりましたが、新艇や淡青Ⅵをはじめ多方面で練習環境を整えご支援くださったLBの皆様、妥協することなく指導してくださった川田さんと浅田さん、食事を含めどんなときも全面的にバックアップしてくれた1年生とマネージャーのみんな、そして家族に、心から感謝を伝えたいです。ありがとうございました。

山中