東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

コースについて

2008年05月14日 01時27分11秒 | Weblog
今後の課題や練習方針についてはまた後日書くとして、今回は上りのコースについて自分がどんなことを考えて引き、どういう所で負け、勝ったのかを書きたいと思います。

コースを引くってことは捉えどころがなかなか無く、勉強するのも難しいものなので、下級生たちがなにかをつかむきっかけになればと思います。
まぁ自分がコースを極めてるなんてことはないけど、それでも結構上達してきた感じがあるから参考になればいいっす。

予選第一レース
スタートラインは大体イーブン。3分くらい前の流れから上側に船がかたまるのが分かって、最初はそんなに攻めたくないし自分達の実力も未知数だったのでそれの下から楽にでることに。まわりは雑魚だらけ。ラインが全然よめてないやつらを尻目に、1艇抜け出して余裕のスタート。これでもラインにはまだ1艇身あったと思う。スタート直前にちょっと左に振って、来たっと思ったものの返しても前をきれないので、もう少しまって艇団がばらけてから返すタイミングを図ることにする。が、その次の瞬間右に20度くらい振ってしまう。「うーわ、マジかよ」みたいな感情は生まれるけど、右に回る予報じゃないしこのまま更に右に振ることはないだろうと思って、あわてずにスタボでリフトを走り続ける。更に振れそうならヘッダー走って右に寄せるけど、ここは左に少しでも振れもどるのを待つことに。そんで左に10度くらい戻ったところでタック。別に全艇の前をきれなくていい。こっからは右に勝とうとはせずに右の艇団との距離を離されないようにしながら、左のトップを目指す。大事なのはマークアプローチと先行艇がどういうコースをとるかっていう予想。自分の理想のコースを引いても先行艇とかぶったら最悪だから、先行艇の動きを予想しつつそれに妨害されないようなコース取りが大事になる。じゃないとタック2回分が無駄。自分が最初のシフトを外して遅れた場合はブローの読みとともにこの他艇の読みも大事になってくる。他艇の立場に立って自分ならどういうタックポイントを選ぶかを考えつつ、そいつらの動きを注意深く見て予想。ロスの少ないコースを取って、前と離れないようにしつつ、マークアプローチではブランケの影響を受けないようにする。
このときもどこにブランケができるのかをしっかり事前に考えるのが大事。上サイドがルーズな場合とタイトな場合(別の言い方をすれば右に振ってる場合と左に振ってる場合)ではリーチング集団が走るラインも変わってくるから、ポートアプローチするときはこれにも注意する。
話がそれたが、とにかく左に少し戻ったところでタック。最初ほど状況は悪くない。ヘッダー走って右にいったやつには勝ってる。この左ふれでまだ返さない1個上の立教の後ろを通って右に寄せつつ次の右振れブローでタック。これで左振っても返さなかった連中の前にでてそいつらをおさえこむような位置で返して、左のトップ目に立つ。当然トップは右なんだけど、それでも左の中では邪魔されずに気持ちよくはしることが出来て、右に大きくシフトした中ではなんとか持ちこたえてたぶん16位でまわる。この順位ならあとはリーチングで抜いてくだけ。結局13位でフィニッシュするもOCSの繰上げで9位。なんだかんだ、スタート直後に左振ったのに返せなかったのは上艇団がリコールしてたからみたいな。

とりあえず今夜は遅いからここまで。続きはまた明日。

あ、霜山でした。