東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

春合宿振り返り

2023年04月03日 06時26分27秒 | 2023春合宿
お世話になっております。新三年スナイプクルー松本大生です。
タイトルにもあるように、前回投稿してから、今回まで春合宿が行われていたので、その期間を振り返っていこうと思います。
春合宿初期は、八景島で練習していました。八景は波が荒く、クルーとして、波に合わせたヒールトリムをすることの重要性を身を通して学んだ気がします。
とはいっても、八景の波は小松さん曰く砂利道みたいなものらしいので、世の中には自分の体験してないビックウェーブがあるのだなと感じています。

八景期間のイベントとしては、東北戦がありました。このレースを通じて、自分の未熟さを感じつつも、同時にここは少しできたかなと感じたこともあり、実りのある瞬間だった気がします。

その後、引っ越しが行われ、葉山に練習拠点が移りました。葉山は海は綺麗ですが、合宿所が汚いので、海にいる時間を必然的に求めていた気がします。

葉山期間中の反省として、センターが鳴るヒール感が最も良いのではないのかと考え、センターの鳴りに意識を向けていた事が挙げられます。
この件に関しては、さまざまな人からの意見をいただいたのですが、今のところ、京大の方から教えていただいた事が一番しっくりきています。
それというのも、そもそもセンターがなる事自体は、センターが振動していることを表しており、それは船の抵抗になるのでよくないということです。ですから、センターが鳴っている場合、その船はあまりよくない船ということになります。裏を返すと上位艇になると、センターは鳴らないということです。
よって、センターの鳴りを極めたところで、上位艇に乗れば、意味がなくなってしまう事が判明しました。もっと早く知っておけばよかった。。。!

ただ、唯一救いになることとしては、センターが鳴る船において、センターが鳴る瞬間は船をうまく走らせていることになるというのが、京大の結論だったことです。着眼点はよかったのかもしれません。

葉山期間では、レスキューが壊れていた時期もあり、ヨットに乗れない時もありました。ですから、上位艇の動画などをみて、乗れる瞬間にできるだけやってみるといったスタイルの練習が続いていた気がします。
そこで感じた課題として、自分の体力不足があります。ハイクアウト一つとっても、持続力、起こし量が違う気がするので、次の合宿期間までに御殿下で鍛えておきたいなと思っている次第です。

レスキューといえば、この葉山期間で船舶免許を取得しました。合格発表の時のドキドキ感は久しぶりだった気がします。ヨット部のジンクスとして、スナイプクルーは誰か一人落ちるというのがあると聞いたのですが、どうも今年は外れたようで安心しました。

長々と自分の頭に思い浮かんだことを脈略なく書き出してみました。皆さんが読んで楽しんでもらえると幸いです

目指すはトップ

2023年03月21日 14時48分37秒 | 2023春合宿
お世話になっております。クルーザー班新3年の関根佑樹です。

今週は、今年最初のJ24関東フリートが行われました。運営の方々、乗ってくださったLBの永田様、萩原様、ありがとうございました。リザルトは以下の通りです。

6-3-1  計10点 3位/7艇

フリートレースでの3位という順位は代替わり後最初のレースとしては中々良い結果だと思われますし、第3レースではトップフィニッシュを飾ることができ、少なくとも結果だけならば満足のいくレースができました。

このような結果を残すことができた理由の一つは、スタートがかなり上手く決めれたことです。今回の3レース全てにおいてフルスピード、フレッシュウィンドでスタートラインを切ることができました。これは完全に練習の成果だと思われます。スタート練習というのは複数艇でないとなかなか効率の良いものはできませんが、学生マッチの練習に参加させていただいたり、神戸大でスタート練習を重点的に行ったことでスタートシークエンスでの船の動かし方を理解できるようになったと思います。また先週、2年の源が月光でバウマンをやらせていただいたことで大きく成長できたことも大きかったと思います。

また、一つ一つのレース中の判断を疎かにしなかったことも大きな理由の一つと思われます。判断を疎かにしないというのは当たり前ではありますが、神戸大に負けたアニオルズカップでは勝つことにおいて隙を見せるような甘い判断が多くあり、それを反省して臨んだ今回のフリートレースでした。自分自身のことで言えば、アニオルズカップでは角度にこだわりきれない瞬間があり、他艇に走り負けている場面がありましたが、今回は常に、スピードだけでなく角度に全ての瞬間についてこだわるような意識で走らせました。

もう一つの大きな理由は一回一回の練習を大切に行ったことです。今年の春合宿は風が強く海に出れなかった日が多く、また整備に予定以上に時間がかかり、海に出る時間が少なかったです。そのため、今週の3日間は練習時間と練習効率にストイックになることができました。



今回のフリートレースの総評としては、第1レース、第2レースは実力で勝ち取ることができた順位、第3レースは半分運によるところが大きいです。また、「実力」と言っても乗ってくださったLBの永田様、萩原様を含めた実力なので、コンスタントに良い順位を取る実力はまだありません。今回の結果に奢らずにこれからも一回一回の練習を大切に、ストイックに泥臭く、楽しみながらヨットに向き合っていきたいと思っております。

最後になりますが、二週間以上にかけてシーボニアに上架し整備していた仰秀ですが、17日に無事下架することができました。上架、整備に関して、お世話になった方、ご心配をおかけした方には感謝申し上げます。

今後とも仰秀の応援のほど、宜しくお願いいたします。

関根佑樹

春を感じる

2023年03月08日 18時30分39秒 | 2023春合宿
お世話になっております。新2年470クルーの秋田です。

最近は段々と海に出るのが億劫になる寒さが和らいできて嬉しさを感じております。今年は暖冬だと聞きましたが、そうだとしても寒いことには代わりがなかったとは言っておきたいです。

さてそうは言っても春になるとやってくるものは暖かさだけではなく、厄介なものも到来してしまいます。花粉です。自分は本当に花粉症がひどく、のど、目、鼻にくるので苦痛でしかないです。鼻水が特にひどく、最近ではティッシュと友達と言えるくらいには一緒にいるところを合宿所で見た人も多いのではないでしょうか。鼻水が無限に出てくる自分としては花粉症じゃない人が羨ましくて仕方なく、そうでなかったあの頃に戻りたいと何度も思いました。また葉山という周りに木の多い状況も追い討ちをかけてくるのか、キツすぎてとうとう病院に頼りました。薬の効きが楽しみです。

唯一助かったのは海上では花粉が陸地よりは楽で、マスクをせずともそこまで気にせず練習できることだと思います。より海に出ていくモチベが高まっている気はしますね。

とりあえず結論としては花粉症はなくなってくれってことです。

それでは今クールの報告をさせていただきます。

1日目は引っ越し後初の練習で梱包解除から始まりました。11時ごろに出艇し北から東、南に回るような風で練習しました。
自分は整備が進んでいなかった艇だったこともあり、陸で整備することになりました。その日に割と手はつけたつもりでしたが、後日多くの整備項目が出てきて甘さがあったことを自覚しました。

2日目は北東の風が続くコンディションでコース練等を行いました。先輩スキッパーにコースなど頼りきっていることが多く、動作に集中して最低限周囲に注意を払う形となっていますが、今まで通りでいるわけにはいかないと強く思いました。コース練で先輩方を抜けるように頑張りたいです。

3日目は学連主催の合同コース練でした。自分は1レースのみ参加しましたが、強風の中、普段のコース練よりピリピリした状況での落ち着きのなさに情けなくなりました。もっとチェックする項目をリスト化して意識していきたいと思います。加えて新2年のみで行ったレース時のレスキュー運営にも難しさを感じました。

4日目は北風の強風でラウンディング、コース練習等を行いました。自分は03に乗りましたが、艤装ミスやトラッピーズワイヤーの落下、トラッピーズのショックコードの伸び、メインシートが切れるなどトラブルが多発してしてしまいました。事前の準備の大切さを実感した日でした。

5日目は微風で昼に一度着艇後、再出艇するといった日でした。午前には動作練、帆走練習を行い、午後にはコース練を行いました。トラッピーズを掴むロールタックが全く成功せず、逆ジブが長かったりと動作だけでもまだまだ課題がたくさん残っていると思いました。ついでに練習後のコロコロは2人でやるとめちゃくちゃキツいということは実感しました。


最後まで読んでいただきありがとうございました。まだまだ後半戦は続きますが、課題を見つけて潰すという作業を続けて合宿の終わりまでに動作に苦を感じず、外を見れるようになっておきたいです。

それでは失礼します。



島に哀愁が漂いはじめている

2023年02月22日 23時59分00秒 | 2023春合宿

お世話になっております。新三年スナイプスキッパーの中静です。


澤田クンも書いていますが、今週のフルーツの差し入れとチョコバナナがとても嬉しかったです。フルーツ大好き人間なので貪るようにいただきました。ありがとうございました。



今クールは、今週末に東北大との交流戦があるということでコース練習が中心でした。このコース練は艇数が少ないので自然とタクティクス勝負になります。去年の今ごろはミートすらあまりできませんでしたが今年はなんとか絡めるようになりました。まだカモにされることも多いですが、なんで負けたのかが少しずつわかるようになってきて色々試しています。これがとても楽しく、スナイプ愛がどんどん深まっています。



春合宿ももう第2クールが終わりました。実家のような安心感のある八景島合宿所を旅立つまで一週間を切り、色々なことが思い返されます。少し鬱陶しいと思っていた島内を流れる音楽もエモいBGMに聞こえてきました。

残り数日間ですが目一杯楽しみたいと思います。締めの東北大戦も頑張ります。


GPが迫っているのでこの辺で失礼します。


中静勇輝


春合宿第2クール

2023年02月22日 22時01分00秒 | 2023春合宿
お世話になっております。新3年470スキッパーの澤田です。

表紙の写真は、マネージャーさんが差し入れのバナナを使ってチョコバナナを作ってくれた時のものです。時々作ってくださるデザートシリーズはマジで嬉しいです!差し入れてくださった保護者の方、マネージャーの皆さん、ありがとうございます。

今ちょうど春合宿第2クール(2/17-21)が終わったところです。今クールは5日中2日も赤旗となり風に恵まれない期間となりました。しかしその割にはかなり充実した練習ができていると感じています。

その主な理由としては、小松コーチによる実戦的なコース練習を行っていることがあります。特に470チームでは来週予定されている東北大との交流戦で使う船を決めるため、コース練の順位集計も行っていました。コース練でいい結果を残せばいい船をゲットできるわけです。そんなわけで皆いつに無く高い緊張感を持って練習しています。

八景島の環境も僕らを鍛えてくれます。東京湾は満潮と干潮の間の時間で潮の流れが強く、特に昼頃に満潮あるいは干潮になる時は午前午後で潮の流れが変わります。
また、北風は朝が一番強く、昼になって暖かくなると風が東に回ると言った八景島特有の傾向もあります。小松コーチがおっしゃる通り、こうした変化の多い海面でスタート練習を繰り返し行うことは非常に有効です。葉山に拠点を移す関係で、八景島での練習は来週で最後ですが、存分に楽しみたいと思います。

今後春合宿は第8クールまで続き、その後春インカレ、個人戦と大事な大会が続きます。多少操船ができるようになったとはいえ、去年の春合宿で本格的に乗り始めてから一年しか経っておらず、まだまだ初心者です。成長曲線を緩めないよう、日々新しいことを貪欲に学ぶ姿勢を持ち続けようと思います。

真面目なことばかり書いてすみません。ここら辺で終わりにしようと思います。

最後に、我々ヨット部は今年の五月祭に出展する予定です!(一応僕は五月祭担当なので。) 後輩達が頑張って考えてくれていますが、何をするかは後ほどのお楽しみに!

春合宿最初の一週間

2023年02月16日 22時28分25秒 | 2023春合宿
お世話になっています。4年470クルーの加藤です。

春合宿第1クールを終えて、改めてこの一週間を振り返ってヨットの実力が落ちていることに気付かされました。主に、火曜日での強風や順風での動作がかなりひどくて、この精度では間違いなく春インで戦えないと思いました。ただ、最近の練習では小松さんの質の高いラウンディングの練習を行っていて、中風以下に関してはなんとなく動作の勘が取り戻せていると思います。
出来るだけ早く葉山に移動して他の大学との実力差を知りたいです。

今年で新合宿所が建つことから、八景島での練習はこの春合宿期間で終わりなのですが、とても寂しく感じます。僕がまだ部活に入りたての頃は早稲田など、色々な大学が他にいたのですが徐々に本拠地を葉山に変える大学が増え、少しずつ閑散としていく八景島のマリーナがある意味競争の世界とは離れた別荘みたいな感覚で、ヨットを楽しむものとして乗る場所になっていました。いつも八景島で流れる音楽も決まっていることから一昨年はどうぶつの森、去年はポケモンで曲を覚えてしまうほど聞いていて、実家のような場所でした。特に夜の八景島の景色は綺麗で色んな大学が同じ場所で生活を送っているのを見て、修学旅行のような貸切気分を少し味わえたりもしました。八景島では一年の頃の最初のホッパー練習の場所であり、いつものびのびと練習していました。と、このように八景島での思い出にはヨットの競争とはまた別の楽しさがたくさん詰め込まれています。また大人になったら絶対に一度はここに帰って来たいです。

対して、新合宿所が建った時のこともとても楽しみに待っています。まずエアコンがついた部屋で寝れる。本当にありがたい限りです。屋上あり、シャワールームありの寮生活、これぞ思い描いていた寮生活という感じで少しの間でも味わってみたかったです。いつも早稲田の新築の合宿所を見て羨ましかった生活がついに実現できることも嬉しいです。ただ色々と新合宿所に向けて基盤や習慣を決めていかなければいけないので、気を緩ませすぎず存分に新合宿所ライフを送ろうと思っています。これも東大ヨット部obの方々の多大なるご支援のおかげです、本当にありがとうございます。これからも私たちの新天地となる1年間を見守っていただければと思います。



レスキューボート 腰 いかれる

2023年02月15日 23時06分00秒 | 2023春合宿

お世話になっております。新2年スナイプスキッパーの遠藤功大です。



最近自分は進撃の巨人をいっき読みしたのですが、巨人たちの描写がとても気持ち悪くて読み進めるのに苦労しました。夜部屋で読んでてスマホの通知が鳴るたびにビクッとなってました。

それでも読み進めていくとだんだん話のスケールが大きくなっていって、伏線を一気に回収するラストで締めくくられていて面白い作品でした。


また別の作品をいっき読みしようと思っているので、あまり怖くないおすすめ漫画があったら教えてください。




それでは、春合宿第1クールの練習報告をさせていただきます。



初日は強風と悪天候により練習がなくなり、オンラインでミーティングを行いました。


2日目も強風でなかなか出艇できず整備を行い、午後少しだけ海に出ました。自分は新しい部品を買いに葉山に行きましたが、葉山は雰囲気が落ち着いていてとても住みやすそうでした。自分もいつか海辺で暮らして、夕陽が水平線に沈んでいくのを眺めながらコーヒーを飲みたいなと思いました。


4日目と5日目もかなり強風で波が高く、レスキューに乗っていた時は波を乗り越え落っこちるたびにバンと衝撃をうけ、このままレスキューに乗っていたら腰がいかれてしまうのではないかと恐怖を感じていました。


一方で強風でのコース練は生きるか死ぬかの戦いという感じでスリルがあってとても面白かったです。


また、ハーバーバックの高速リーチングで水しぶきを受けながらハイクアウトしている時は、「今の自分めちゃくちゃかっこいいんじゃないか」という気持ちになり、思わず険しい表情をして誰も見ていないのにカッコつけてハイクアウトしてました。



風が上がった時の対処にも徐々に慣れてきましたが、再び風が落ちた時にメインやトラベラーを元に戻すなど、常に今のベストの状態になるように各部位を調整し続けることがまだまだできていないので、これからの練習でトレーニングしていきたいです。




それでは失礼します。


遠藤功大