音楽人

民族楽器の収集、演奏を趣味に生きているおやじのはなし

琵琶曲

2019-01-15 13:47:55 | 民族楽器
先週末、本能寺さんに呼んでいただいて、新年会で琵琶を弾いてきました。本能寺は日蓮宗ですが、日蓮上人の曲は結構数があります。これは日蓮上人だけで、他の宗派の人は余りありません。やはり劇的な人生を送られたので、取り上げられやすいのでしょう。以前、他の琵琶奏者が日蓮宗の寺で演奏を頼まれたけれど、日蓮上人ではなく日蓮大聖人と歌ってくれと言われて、歌えないと言って断ったという話を聞きました。宗教に関するところは微妙なものがあるようです。戦艦大和という歌もあるのですが、戦争物はやはりやる場所を考えなくてはなりません。特に琵琶は、戦時中戦意高揚のために貢献した歴史もあります。明治の頃の曲にはそのようなものがかなりありますが、今はほとんど演奏されることはありません。もっとも、平家物語や太平記なども戦記物ではありますが、戦意高揚というものではなく、ものの哀れを語り、鎮魂するのが目的のようです。とは言え、現在は大学でも教養は軽視されるし、若者は活字離れしているので琵琶のような昔のことばかり語っていても理解されなくなってきているように思います。とはいえ、フォークやロックのような音楽を琵琶でやっても、そのままやったのでは余り合わないような気がします。単に真似をするだけではうまくゆかないと思います。ところで、本能寺の宝物殿の前で私の琵琶の演奏が流れているようです。
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