先週末、丹波の方に行って来ました。帰りに農家で黒豆を買ってきました。大粒でとても美味しく満足しました。そろそろデジカメを使えるようになりたいと思っています。先日、カメラを出してきて、説明書を読み始めました。何とか、このブログに楽器の映像を入れたいものです。確か、年頭の所信だったような気がします。ヤフオクをやめてからは、どこかに楽器を捜しにゆくこともなく、平穏な日々が続いています。今は、壊れてしまったパンフルートをどう直すか、頭を悩ませています。このところ、創作意欲が湧かず、楽器の修復や製作をする気にもなりません。ただ楽器の整理をしないと、いざ使おうという時に使えないと、持っていないのと同じ事になってしまいます。いくつか、捜さないといけないものがあります。このところ、民族楽器を使ったコンサートを余りしていないので、しまい込んでしまっているものが多いです。このところ、民族楽器奏者のブログを覗いたりして楽しんでいます。本当に色々な奏者がいるものです。来月は、ギャラリーで演奏を頼まれているので、一度盲僧琵琶で梁塵秘抄でもやってみようかと思っています。
先週は、母親の米寿のお祝いで妻と一緒に箱根に行って来ました。箱根に行くのは、30年程前に新婚の時に母親に連れて行ってもらって以来でした。行き帰りには富士山もよく見ることができました。丁度前日に雪が降ったようでした。実は30年前に、箱根の関所で鳥笛を買い、それをいまだにコンサートなどで使っているのです。100均などでも鳥笛は売っていることがありますが、音程が安定しません。その点、この箱根の鳥笛は安定しており、曲も吹きやすいです。息を吹き込むと、嘴としっぽが動く仕組みになっていて見ても楽しいものです。楽器は、何も専用のものでなくても、使い方次第で楽器になります。私は100均が好きで時々のぞいては、楽器になりそうなものを捜します。ダイソーのスパイスミルは打楽器としては中々の優れ物で、音程もある程度変えることができます。肩たたきも音程の異なる物を二つ使うと、演奏ができます。民族楽器でも、スプーンを楽器として使うのは、ヨーロッパ諸国で見られるようです。インドのガダムの替わりに植木鉢が使えます。色々なものが楽器に見えてしまうので困ります。以前、インドに行った時に、有田焼の茶碗を使って演奏していました。音がよいとのことでした。日用品が楽器になるのが民族楽器のよいところなのでしょう。
昨日は、琵琶の演奏会を聴きに行って来ました。120人くらいの会場で、そこそこお客さんも入っていました。ただ、7時間もの長丁場で、玉石混交状態なので、途中から聴きました。プロの人もおり、さすがに見せる、聴かせる演奏をしていました。好き、嫌いとは別の問題ですが、なるほどと思いました。まあ、プロといっても、それだけで食べてゆくことはできないでしょうが。ずっと以前に行った、他の流派の琵琶の全国大会の時は、2日間にわたって1000人くらい入る会場でされていました。これ各地にある支部が持ち回りで開催するのですが、会場が広すぎて客が集まらず、その時は、お金持ちの人が老人ホームに募集をして、弁当、バス送迎つきでお客さんを集めていました。そんな事をしてまで、人を集めるよりも、もっと狭い会場にするか、1日でやるかすればいいのにと思いました。もちろん、当事者も思っているのでしょうが、自分の時は派手にやりたい部分もあるのでしょう。まるで、国体の開催県が無理して、スポーツ選手を集めるのと似ている気がします。以前、東京の声楽家が関西の大きなホールでリサイタルをした時に、友人である精神科病院理事長の娘に頼んだらしく、病院からバス2台をチャーターして、弁当付きということで患者さんを大量に動員していた事がありました。そこまでしてどうするのという感じもしますが、同じ金をかけるなら、もっと患者さんのためになることに使って欲しかったです。あるヴァイオリニストのリサイタルに行った時も、1000人程のホールに数十人しかおらず、寂しい思いをしました。これでも、経歴には何々ホールにリサイタルを開き、好評を博すと書かれるのでしょう。大体、クラシックの演奏家の経歴は、コンクール受賞などはよいとして、先生の名前を何人も書いたり、有名人のマスタークラスの講習会を受講などまで載せていることが結構あります。その人の過去よりも現在の力量が問題だと思うのですが、ブランドを見て聴きに来る人も多いからでしょうか。大した経歴がなければ、潔く何も書かねばよいと思います。
先日、新しいホールの話を書きましたが、その時のパーティーで知り合った舞踊家から、そのホールで行う公演に楽器を持って来て欲しいとのことで、先週の金曜日に行ってきました。ほとんど打ち合わせもなく、即興で演奏し、即興で踊りました。響きのよいホールでやっていて、至福のひと時を過ごせました。今年は、人との出会いを大切にしてゆこうと思っています。今まで、忙しいと言って、新しい出会いを避けてきたので、方向転換というところです。昨日は、時間があったので、楽器の整理をしていて、捜していた笛がやっと見つかりました。持っていても、必要な時に使えないようなら、持っていないのと一緒です。今、何でも貯め込んでしまう、ホーダーと言われる病気の人の本を読んでいますが、自分もホーダーのようです。ヤフオクを続けていたら、際限がなくなってしまいそうです。物を手に入れる事に快感を覚えるようです。そのためいつまでも物を集め続けてしまいます。コレクターなどはかなりそういうところがあるのでしょう。ただそのために生活に支障をきたすと病気ということになるようです。私はぎりぎりのところでしょう。一応、今のところヤフオクは中断したままです。
昨日は、酒席で一曲演奏してきました。私の知り合いの琵琶奏者は酒席では絶対に演奏しないと言っていますが、私は自分が呑み助で、酒を飲んで興に乗れば、演奏したくなる事もあるので、余り気にしません。ただ、酒席で誰も聴いていないところで演奏するのはつらい事は事実です。以前、同窓会の余興でシャンソンが歌われましたが、皆話に夢中でほとんど聴いている人もなく、歌っている人に気の毒で仕方なかったことがありました。これは幹事の選択ミスという感じですが。酒席でも聴く気のある人が多ければやりがいがあると思います。アマチュアの音楽仲間では大体、酒が入ると興が乗って音楽が始まるのが普通です。レストランなどで、クラシック音楽が生演奏される事がありますが、余り気の入り過ぎた演奏は、食事や話の邪魔になりますが、いかにも手を抜いているような演奏では興ざめです。演奏の場を選択できる演奏家というのは、それ程多くはないと思います。結局は、その場に合わせて、一生懸命演奏するしかないということでしょうか。ただ自分も飲んでいると、いささか演奏は怪しくなりますが、聴く方も飲んでいるので何とかなっているようです。それと、飲んだ時の演奏法というものをいつの間にか身につけているようです。