3月初旬から、子供の用事で忙しくしています。まだ後1回は上京して手伝わなければなりません。私は自他共に認めるええ加減な人間ですが、子供はそれに輪をかけたええ加減さで、準備をするのがとにかく遅い。そのためにこちらまで振り回されてしまいます。まあ、いつまでも手伝わなくてもいいのにとは思いますが、来年は成人するので自立して欲しいものです。その合間に喉を痛め、咳がひどく夜が眠れないところに、妻の父親が急死してしまいました。そのため、3月から4月にかけては、本当に忙しくしておりました。この1カ月間はほとんど楽器にも手を触れていません。今までの人生でこんな事はありませんでした。楽器や音楽のない人生など考えてもいませんでしたが、実際になってみると別にどうという事はありませんでした。なにしろ忙しくて、目の前にやる事があるので、ゆっくりしたり、考えたりするよりも、目の前の事をこなしてゆくという感じでした。一生をそんな風に生きる人は、別に人生の中に音楽などなくても困らないのでしょう。実際ある種の充実感もありました。私の場合は、当面の忙しさが終わったら、またいつものような、音楽を楽しむ生活に戻れるかなと思っています。仕事熱心なサラリーマンが退職するとする事がなくなって困るというのもよく分かる気がしました。以前は、珍しい楽器があったらすぐに買おうと思っていたのに、今は欲しいなと思っても、買うだけになって使えなかったら余り意味がないのではと思ったりして、買えなくなってきました。これも年齢のなせる業なのでしょうか。少しずつ人生観が変わり始めているのかも知れません。