音楽人

民族楽器の収集、演奏を趣味に生きているおやじのはなし

民族音楽の効用

2012-08-29 10:15:40 | 民族楽器
昨日まで、北海道に行っていました。アイヌの資料館などに行きたかったのですが、余り時間がなく行けず残念でした。ただ、北大の北方民族の資料館で、トンコリ他の楽器を見ることができたのは、ラッキーでした。音楽と文化は切り離すことのできないものでしたが、西洋からの音楽が入ってきてからは、本来の文化とは別な、コマーシャリズムというものが大きく影響するようになってしまっています。皆が洋服を着て、携帯電話などの機器を使用するような、均一な社会がどんどん広がってきています。悪貨は良貨を駆逐するというもののようにも思います。今、スローライフとか、脱原発とか、今までの流れを見直す方向も見られるようになってきていますが、中々世の中の流れを変えるのは難しいでしょう。などと、無責任な言い方ではよくないのですが、私は、民族音楽という立場から主張してゆこうとは思っています。北海道では、開拓の歴史が観光に取り上げられていますが、誰もいないところを開拓するのならいいのですが、アイヌが住んでいたところを開拓するということは、単に侵略に過ぎない訳だと思います。これは、アメリカ、アフリカ、オーストラリアその他で、今までなされてきたことです。歴史というのは、勝者の歴史に過ぎない訳です。そして、日本は満州をも開拓していった訳ですが。今起こっている、国境問題も同じことなのでしょう。争うことは、人間の歴史の始まりの頃からあるようですが、これは本能なのか。何とか、平和な世の中を作りたいものです。それは、科学ではなく、芸術その他の役割だと思います。特に、民族音楽は大切だと思います。自分のやっている楽器や音楽を生み出した国を嫌いになるはずがありません。相互理解という意味でも最高だと思います。と、我田引水になってしまいましたが、他の国の音楽ができなくなるような世の中が再び来ないようにすることは大切です。
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音楽の休日

2012-08-20 10:19:21 | 民族楽器
お盆のために一週間サボってしまいました。休み中は民博に行って、映像資料を一生懸命見ておりました。無料の上、涼しくてとてもよかったです。関西のディジリドゥーの歴史を取材した番組もあり懐かしかったです。KANSAI BLOWOUT(関西を中心にしたディジリドゥー吹きの集まり)を中心にインタビューやコンサートを取材してありました。丁度、私もほんの時々でしたが、行っていた頃でとても懐かしかったです。今から10数年前のことですが、その後ディジリドゥーは音楽の世界ではかなり当たり前の楽器になっているように思いますが、その頃はまだ試行錯誤の段階で皆が少ない情報を求めあい、協力し合ってやっていたように思います。戦後の日本の復興期と同様、貧しくても皆が同じ方向に向かって力を合わせてできる、高揚感のようなものがあったように思います。話は変な方に脱線してしまいましたが、まあ、懐かしかったということです。それから、インドの大道芸も面白かったです。牛に芸をさせるいう、私の感覚からすると奇想天外な芸でした。日本の猿回しと、大神楽を合わせたような感じの集団によるものでしたが、とても面白かったです。まあ、そんなこんなで毎日のように世界の音楽を鑑賞できて、幸せな休日でした。
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南インド古典音楽

2012-08-06 10:23:57 | 民族楽器
土曜日に民博で行われた、インド・クラシック映画特集を見に行って来ました。「シャンカラバラナム」という映画で、南インドの古典音楽、特に声楽と舞踊を主体としたものでした。たまたま音楽中心の映画でラッキーでした。主役は宮川大助のような感じの人で、中々よかったです。とにかく音楽が素晴らしく堪能しました。声楽のパックでガダム、ムリダンガム、口琴、ヴァイオリン、タンブーラ、ヴィーナなどが使われていました。口琴があんな形で入っているのを見たのは初めてで嬉しかったです。音ははっきりとは分かりませんでしたが、やはりインド音楽はいいなと思いました。この夏は、8月の終わりころまで民博は無料なので、展示や映像を見に行こうと思っています。それから追手門大学で、オーストラリア特集をやっていて、ディジリドゥーの入ったバンドが出ています。日曜日にもやっていたのですが、2日続けての外出ははばかられたので、月末にあるのに行きたく思っています。ただのものばかりをねらっているように思われるかも知れませんが、それは事実です。高いお金を払ってゆく必要のある場合もあるでしょうが、聴く側としては、安いのにこしたことはありません。もちろんどこかからお金が出ていないと、出演者はたまりませんが。アマチュアでは、無料でも出演機会の方を優先する人が多いでしょうが。市役所関係のロビーコンサートなどは無料でやっていますが、お稽古の発表会のようなものもありますが、結構楽しめるものが多いように思います。もっと、音楽が溢れる世の中であって欲しいものです。
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オリジナリティー

2012-08-01 10:22:47 | 民族楽器
この土日は、奈良に行って来ました。興福寺の国宝館を見学しました。有名な阿修羅像もじっくり見る事ができましたが、すばらしい表情だなと感じるものがありました。ところで、その隣の像も気に入ってしまいました。楽神とのことで、本来は何か楽器を持っていたのかも知れませんが、表情がとても愛らしいし、かぶり物がとても可愛らしかったです。ということで、写真でも載せることができればよいのですが、まだそういう高等な技を身につけていません。今年の初めに、写真を載せると宣言していたような気もしますが、書いた事自体を忘れているのが老化の証なのでしょう。ところで、昔の仏教には音楽がつきものだったようで、仏様でも技芸天や弁財天などは楽器を持った姿のものが多いです。ところで、今回は奈良町の周辺も散策しましたが、古い町屋が多く、こんなところでコンサートをしたらいい雰囲気だろうなと思いました。演奏家と聴衆を結び付けることができる場があればいいなと思います。ネットででも十分可能でしょうが、ネットではどんな人が来るのか、分からない不安があります。音楽を教えている友人がネットで捜してくる人は、誰かの紹介でくる人に比べて変な人が多いと言っていました。これは当然なことで、他人には変な人は紹介できません。公立の施設などでロビーコンサートと言った感じで、小一時間ロビーで無料コンサートをするような企画がよくありますが、お稽古ごとの宣伝に使われていることも多いようです。去年私も申し込んでいたのですが、震災後の自粛で流れてしまいました。その時の対応は余り感じのよいものではありませんでした。それ以後面倒になってやっていません。それはそうとして、やはり楽器は珍しい物が楽しいなと思います。若い人はギターが多いですが、自分しかやらないような楽器を見つけるか、オリジナル楽器を自分で作ってやればいいのにと思います。オキさんのトンコリや、深草アキさんの秦琴のようになればバラエティーに富んでいて楽しいと思うのですが。まあ、それにはオリジナリティーがないといけないのですが、もっと民族楽器をする人が増えてくれると嬉しいです。
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