先週の木曜日は仕事がなかったので、久しぶりに上京して兄に会ってきました。兄には今相続のことで色々とやってもらっています。母親の介護に全力でやっていたので、虚脱感もあるようです。また、耳が悪いので余り話す人がないのではないかと思います。昔は、上京した時は楽器屋さんに行ったり、井の頭公園にパフォーマンスを見に行ったりしていたのですが、最近は体がしんどいのと膝が痛いのもあって直行することが多いです。余り歩くと夜に足が吊ります。老化してゆくと、こうして周囲への関心を失っていくものです。自分の身になるまで、なんでそんなことをするのかと思っていましたが、わが身になって初めて分かるものです。もう少し想像力があれば自分で経験しなくても分かるのでしょうが、中々そうはゆきません。そういうことで、最近は楽器屋さんに行くこともほとんどありません。以前はそれでもヤフーオークションなどで楽器を見ていましたが、最近は依存症になるので止めています。新しい物を捜すよりも今あるもので楽しもうという方向になってきています。知足と言えば格好良いのでしょうが、実際は体力が低下しているためにそれを受け入れざるを得ないからなっているだけだと思います。もっと活動的な時期に自分からなれればもっと良かったように思います。ところで、今回は金曜日が休みだったのですが、台風が来ていることもあり、早目に帰りました。東海地方は大雨で新幹線の窓の景色が真っ白になっていました。心配していた通りにその日の夕方から新幹線は止まってしまったようで、早目に帰って良かったです。東京駅は連休ということでものすごく混んでいました。いつもならひかり号は直前に行っても指定席が取れたのですが、今回は無理でした。もうコロナとは共存の時代になったということのようです。
先日の琵琶のコンクールで自作の曲を演奏したのですが、審査委員長が他の分野で新作を作っておられる方で、私の作品に関心を持っていただき、今メールでやり取りさせてもらっています。能や狂言に詳しい方で、ご自分で新作を作っておられるとのことで、御著書も頂き、今読んでいます。ただ、残念ながらその方は今年で審査員を降りられるとのことです。私は来年のコンクールも新作で挑戦しようと思っています。同じ作品を出すのは今一なので、今回は東日本大震災をテーマにしようかと思っています。以前も作ろうとしたのですが、中々うまく構想が立たずに断念していました。阪神淡路大震災は実体験がすごかったですが、東日本大震災では映像が中心なので、余り実感されません。しかし、今回入賞したので、来年は予選がなく本戦出場になるので、また作ろうと言う気が湧いてきました。今色々と本を読んでいます。私は琵琶音楽は基本的には鎮魂の音楽だと思っています。そういう意味では昔なら戦争が、今なら災害などが題材になるのかと思います。忘れてはいけないことを琵琶歌にして残してゆければと思っています。
昨日は琵琶のコンクールが東京でありました。ジパング倶楽部を使って前日にひかり号で上京しました。それ程は混んでいませんでした。会場の近くのホテルに泊まりました。本番は着物を着用しなくてはならないので、琵琶と着物とその他の荷物と、計3つの荷物になり、どれも結構重いので大変でした。昔の先生は演奏会の時に弟子に琵琶や着物を持たせていたのが、この年になれば分かります。夜ホテルで休んでいると足が吊って困りました。昔から歩くのは好きですが、最近は膝を悪くして余り歩いていません。また、重い物を持って歩くのも膝の負担になり、後で痛みます。急いで歩いたり、長距離歩いたり、重い荷物を持って歩いたりすると後で足が吊るようになりました。寝ている時になると目が覚めてしまいます。何とか夜は寝れましたが、ホテルでは空調の温度調整が結構難しいです。喉を傷めないように注意が必要です。感染対策のために余り早く会場に行くのも嫌がられるとは思いましたが、チェックアウトしたら行くところがないので10時過ぎには会場に入ってしまいました。自分の出番まで本を読んで待っていました。正坐ができないので、舞台の台をずらしてその間に足を入れて椅子に座るような感じでの演奏になりました。昨年のコンクールの講評で、古典ばかりで新作がないのでそれに挑戦して欲しいとのコメントがあったので、新作で挑戦しました。新作だと古典の名作の中では圧倒的に不利であると感じます。それにそのコメントは審査員のうちの1人のものなので、他の審査員がそう思っている訳ではありません。当日は直前になり、何と手が吊ってしまいました。それも両手ともでした。今まで手がこわばったり、痛むことはありましたが、吊ることはありませんでした。それがこのタイミングで吊るとはと思いました。火事場の馬鹿力を信じて演奏しました。本番中は何とか吊らずに済みましたが、少し余裕を失っていたように思います。演奏が少し縮こまっていたように思いました。新作をと言った審査員の方が支持して下さったようで何とか入賞することができました。今回でコンクールは止めようかとも思っていたのですが、入賞すると来年は予選なしで出れるので、また新たな新作を作って出ようかなとも思っています。ところで、手の吊りはその後収まっているので、メンタルが関係していたのかも知れません。
先週は旅行の後ということもあり、毎日ひやひやしながら暮らしていましたが、1週間が経過してようやくほっとしました。もっともこれからのことが保証される訳ではないので油断は禁物ですが。一緒に行った人たちがラインをやっているとのことで入れてもらいました。ラインは子供とやり取りするので子供にダウンロードしてもらいましたが、余り活用はできていませんでした。今回は教えてもらいながらアルバムに参加したりしています。とても便利なので驚いています。ただ、設定を変更する時に間違って、不特定多数の人に友達申請のようなものが送られてしまったようで、返事が来てしまい困っています。自動的にそのようなことをしていたらいくらでも知り合いが増えてしまうでしょう。確かに音信不通になっていた人と再開するというのも良いとは思いますが、そんなことをしていたらきりがない気もします。スマホは普段使っていないので、連絡をもらわないと余りラインは見ません。それ程常時つながっている必要性は感じません。でも何か用事がある時に資料を送ったり、ビデオ通話したりするのはとても便利です。それから、見てくれたかどうかも分かるのも便利です。ただ、それが苦痛になる人もいるようですが。コロナ禍になってから、楽器の指導にラインやズームを使う人も出てきているようです。これなら世界のどこに居てもつながることができて便利だと思います。邦楽もやる人が減ってきているので、生徒を集めるのは大変でしょうがインターネットを使えば、やり方次第でまだ何とかなるのではないかと思います。