日曜日には、詩人が詩を提供し作曲家がそれに曲をつけ、歌手がピアノ伴奏で歌うという会に行って来ました。どの曲も個性的で魅力的でした。旬の材料を料理して出されたような感じでとても新鮮に感じました。もちろん、即興ではありませんが、演奏が終わって、詩人と作曲家も紹介されたので、今作られたという感じを強く持ちました。作曲家は年配の人が多かったのが印象に残りました。昔の赤い鳥などのような運動なのでしょうか。お客さんもかなり来ていました。詩を作っている人が多いのかなというような印象を受けました。自分の作った詩が、演奏されるというのはとても嬉しい体験なのだと思います。詩人、作曲家、演奏家、観客が一体になっているような感じを受けました。若い作曲家の曲を聴く機会というのは、余りありません。曲を作っても一般の人の耳に触れる機会というのは少ないのでしょう。若い人が自分で曲を作り演じるのは、結構当たり前の事になってきているように思いますが、クラシック音楽では一般の人からは遊離してしまっているように感じます。邦楽も同様な状態だと思います。でも実際に聴いてみたら結構よいものではないかと思っています。
このところ寒さのために、余り楽器をいじれていません。先日パンフルートの修理をして、それ以来曲を吹いては楽しんでいます。フルートの音に似てはいますが、もっとビブラートをかけると、とても甘い音色が出ます。吹いていてとても気持ちがよいものです。それはさておき、先週末に仕事の関係で九州に行って来ました。仕事を終えて、新幹線に乗るのでに飲み屋に行く時間を作っておきました。膝が痛いので、余り歩きまわることはできませんでしたが、駅地下でホッピーという店を見つけまずは入りました。とてもレトロな雰囲気で、終戦直後という感じのセッティングになっていました。でも、注文は自販機で券を買わねばなりませんでした。これはバイトのピンはねを防ぐためのものなのか、注文を間違わないためのものなのかは分かりませんが。5時頃に入ったので、他に客はなく、私が店を出るまで誰も来ませんでした。ビールと電気ブランという酒を飲みました。電気ブランは以前浅草で飲んだような記憶がありましたが、昔の場末のバーにあった酒のようです。西洋風のおとそといった感じの味でした。もつ煮がおいしかったです。その他にも食べたい物があったのですが、売り切れなので諦めて、店を替える事にしました。ホッピーの斜め前につけ麺の店があったので安易な気持ちでそちらに入りました。その店は、焼酎に凝っているようで、200種類ほどの銘柄が置いてありました。その日は魔王が安かったので、それを飲みましたが、他にも飲みたい焼酎が山のようにありました。肴もとても美味しく、ボリュームもあり、値段も安いと3拍子揃っていました。馬刺し、甘鯛の南蛮、炙りしめサバなどをあてにして飲んでいました。命の洗濯ができたようで、一人黙々と飲んでいましたが、とても楽しい時間でした。また行きたいものです。
先日来、有名作曲家S氏が実は作曲していなかった事が話題になっています。私自身は彼の曲を聴いた事がなかったので、曲についてはコメントできませんが、有名になったという事は、やはり曲がよかったのではなかったのかなと思います。それであれば、あれ程騒がなくてもよいのではないかなという気もします。勿論、人をだましていた事は悪い事だとは思いますが、S氏という人が消えて、新たな有名作曲家がデビューすればよいだけだとも思うのですが。ある意味、S氏をセンセーショナルに取り上げて、神輿を担いでいたマスコミが格好がつかなくなってしまったというような気もします。マスコミが、ハンディを持った人が頑張っているのを支持するのはよい事だとは思いますが、ひいきの引き倒しみたいになるのは考え物です。もう、彼の作ったとされる曲は演奏される事がないというような記事も出ていましたが、S氏のやった行為を否定する事はできても、曲自体を否定する事はできないと思います。何故なら、それを評価した自分自身を否定する事になるからです。別に音楽だけに限りませんが、人や作品を評価する時にその経歴などに影響を受ける事は当たり前のようにあります。それと関連して思い出したのが、以前、重度の障害を持った子供の言葉を親が発表してすごく話題になっていたように思うのですが、今はどうなっているのでしょうか。いずれにしても、真実を見抜く目や耳を持ちたいものです。
最近は、寒い日が続いており、中々部屋にこもって楽器を弾くというのも大変です。私の部屋はエアコンが壊れていますし、楽器があるので、余り暖房もしにくいのですが、こう寒いと部屋にいるのがつらくて、他の部屋に行ってしまいます。まあ、単に軟弱という事なのですが。先日直したパンフルートも問題なく、最近はよく吹いています。独特の甘い音色が大好きです。琵琶の糸巻き作りは、その後中断したままになっています。ゲンブリは、部屋に入らないので、弾いていません。今までに作った、歌詞が何百か袋の中に溜まっているので、手をつっこんでは適当なものを取り出し、気にいればそれに曲をつけ、気に入らなければまたやり直すという事をやっています。歌詞の方は、仕事の合間などに気のついた事や気になる事を書いています。曲はほとんどワンパターンになっているので、一々考える事もありません。まあ、歌日記というところでしょうか。しかし、その時にしか考えない事であり、その時の自分の気持ちが後になって分かるので面白いものです。また、しんどい体験も、歌詞にする事で客観的に見ることができるので、少しは楽になるようです。唄はそういう意味では、器楽曲と違った面白さがあると思います。若い人の作る曲も、いかにもその時の結晶という感じがしてよいものです。もっとも、年寄りの歌も、悪いものではありませんが、若い人ほど聞く機会はありません。