音楽人

民族楽器の収集、演奏を趣味に生きているおやじのはなし

分かっちゃいるけど

2013-08-26 14:25:51 | 民族楽器
夏の間は、少し仕事が減るので、少し楽になります。ただ、毎年琵琶のコンクールを受けるべく夏は練習をしています。ええ年をして、コンクールもないのでしょうが、何か目標を設定してやってゆかないと、何もせずに過ごしてしまいがちです。まあ、それよりはましかなというところです。ただ、プロを目指す若手も出ているので、中々難しいです。甲子園を目指して練習に励む、弱小高校の野球部という感じでしょうか。しかし、何十年やっていても、新たな発見というものはあるものです。以前から習っていた師匠はなくなったので、年に何回か東京に習いに行っています。昔習っていた師匠はアマでしたが、今の師匠はプロです。全然深さが違います。昔は、1年間に何十曲も習ったりしましたが、今は1曲に一年以上かけてやっています。前回の課題をクリア―しても、次には新たな課題が出されます。どこまでいっても、完全という事はないようです。自分でも、1年の間に、前よりもうまくなったと実感があります。演奏は、弾く事も大事ですが、聴く事はもっと大事だと言われていますが、私は聴くのが苦手ですぐに弾きたくなってしまいます。それが上達の妨げになっていると分かっていても、中々できません。分かっていてもできないのではなく、分かっていないという事なのでしょうが。という訳で、後2週間は一生懸命に練習をする予定です。
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インド

2013-08-19 10:39:27 | 民族楽器
お盆休みは、楽器を弾いて、本を読むような生活でした。暑いので余り外出もしませんでした。今、読んでいる本は、インドのタグといって、殺人者集団の話なのですが、インドの歴史や風土もからんでいて、とても興味深いものです。先日は、インドの大道商人や路上生活者の本を読んでいて、このところインド好いています。日本で言えば、中世から現代までが雑居しているような感じなのでしょうか。日本ではとっくになくなってしまったものが残っているという感じです。インドは周囲から色々な民族が侵入してきて、雑居していますから、文化も多様ですが、悪く言えば何でもありという感じで、1000年以上にわたって、集団殺人で生活しているグル―プなどが存在していたようです。沢山の王国があり、国境を越えれば、逃げれるようなところがあったようです。音楽も、日本で言えば、雅楽の楽師の家のように、カーストによって職業が決まっているところがあるので、ずっと続いてきているようです。特に、芸能的な音楽というのは、そのカースト以外ではやられないようです。昔の日本も、門付の芸がありましたが、三河漫才のようにある地域で伝承されることがありますが、そのようなものに似ているのでしょうか。結婚もカースト内でされる事が多いようなので、代々仕事が受け継がれるのでしょう。乞食でも代々場所を受け継いだりするようです。日本でも、昔は乞食というのも職業として成立していたようで、誰もがやれるものではなかったようです。身分社会の中に皆が取り込まれていたのでしょう。勿論それから外れて生きていた人もいるようですが、非常に大変な生き方だったでしょう。音楽にしろ芸能にしろ、昔からの歴史があり、長い時間をかけて作られてきたものが、最近どんどん消滅しており、寂しい限りです。平等な社会というのは、一見よいようですが、文化の多様性が失われるという面もあります。皆が中流意識を持って、何となく生きていますが、実際には平等な社会などはあり得ない訳ですし、幻想を見さされているだけのような気がします。私も2週間程インドに行った事があり、ラージャスタンの芸能を見ましたが、妻も子も皆で、芸をしておりそれで地方を回って生活するようですが、近代化により、生活様式も娯楽も変わってゆく中でいつまでこのような芸能が残ってゆくの難しいところです。
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楽器改良

2013-08-07 10:34:11 | 民族楽器
春からしばらくヤフオクにはまっていました。1年以上やめていたのですが。ストレスが掛かると、何かと理由をつけてやりたくなります。そしてやり始めると、適度にするというのは難しいです。先日、琵琶を安く手に入れて、しばらくまたやめる事にしました。今は、その琵琶を調整しています。その琵琶は素人が作った物のようで、少し雑なところがあり、普通は象牙で作る部品もプラスチックで作ってあります。しかし、私などよりはずっと器用な方のようです。そもそも私では、琵琶という形をうまく作れません。少なくとも、知らない人が見たらちゃんとした楽器にはなっています。でも音とかは改善の余地があるようです。かなり大胆な改良を加えるつもりですが、うまくゆく保証はありません。やはり私はかなり不器用で、ええ加減な人間なので、物を作るのは好きなのですが、どうしても無様な物になってしまいます。楽器も一から作るのは中々難しく、ヤフオクなどで壊れた楽器を安く仕入れて、手を加えるような事が多いです。以前、浜松の楽器博物館でヨーロッパの昔の楽器を展示しているのを見たことがありますが、今ある楽器ができるまで、色々な事がなされているのが分かりとても面白かったです。私がやっているような事もあながち間違いとは言えません。民博の楽器でも、楽器が進化してくる経過が分かるような楽器がありますが、それなどは私がしている事とそれ程変わらないような気がします。
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