歯磨き

ようやく、

という感じなのですが、

例年とほぼ同じくらいです。

蒸し暑い夜が明けて、

夏らしい朝になりました。





笑い顔で、

嬉しそうにしていますが、

歯には自信がないのです。

磨いてください、

お父さん。

世帯主

ねえ、世帯主さん、

早くしてよ。

いつまで待たせる、

つもりなの。





私、お腹空いてるの、

早くしてよ。

早くしないと、

青いトマトを、

食べますよ。

・・・・・

・・・・・

長い長い、

沈黙であります。

・・・・・

やはり、世帯主は、

辛いのでした。

欲望

金融庁だかどこだか知りませんが、

お国の役人さんが推奨するような、

お金もないのです。

ただ、よくよく考えると、

考えなくても同じですし、

お金の使い方を、知らないのですから、

私は、使えないのです。

父が、私に１０円遣る、と言っても、

嬉しくも、なんともないのです。





こうやって、こういうふうにして、

繋がれて座ってばかり、

たまに、穴を掘るくらいですから、

お金は、要らないのです。

チェロ子さんは扶養家族だから、

そんな、呑気なことを言ってられるのよ、

と母は、私の背中を撫でながら、言います。

人間も、年を取るにつれて、

その欲望も、減衰して来るのだそうです。

心も身体も、

繋がれて寝てばかり、になるからだ、

と父は言うのですが、

本当なのかどうかは、知りません。

お腹が空く、と食べたくなる、

それだけは、困ります。

悲しい性

海に来て、どっこらしょ、

と座って、あーーあ、と伸びをしたら、

目尻に、小さな小さなダニさんが、

しっかり付いておりました。





何本もの足でかなりしつこく、

くっ付いているものですから、

力は必要ないのですが、指先の巧緻性は必要、

視力も大切、案外、大格闘なのです。

駆除が終わって横を見たら、

釣り人が、ボンヤリと立っておりました。





たぶん、何処かの草むらで、

拾ってしまったのです。

私は、止めろと言われているのに、

匂いが嗅ぎたくなって、頻繁に草むらに、

鼻を突っ込んでしまうのが好き、でありますから、

ダニさんは喜びます。

悲しい性（さが）ね、

と思います。

現る

低気圧の通過のあと、

現（あらわ）る現る、





正義の味方、月光仮面、

元い、

貝殻トマト星人、であります。





良い子を苦しめる、

悪い奴らを、

やっつけます。

今は

刈られているのは、

元芝生、であったり、芝生もどき、

若しくは、雑草のみなさんです。





私は、眠っているのです。

今は、眠っているのです。

シェフ

昨日、夕食で、

牛スジ肉の赤ワイン炒め煮白菜の芯と玉葱の千切り添、

をいただいたのです。





勿論、シェフは私です。

どうしてそんなもの作ったの、と聞かれましたら、

美味しそうな、半額の牛スジ肉が、

そこにあった、からでございます。

二つも、買ってしまいました。

ああた

朝、いつもの朝よりも、

早く目が覚めたので、よっこらしょ、

と元気よく起きたのですが、

実は、寒かったのでございます。

６月の半ばにしては、少し変？

梅雨入りもまだ、なのです。





昨日は、ひさしぶりのフリッタータの日で、

勢い余ってしまったのか、

作り始めるのが相当に早かったので、

まだ、明るいうちの、晩御飯でした。

それで、いささか、

お腹も、空いていたのでした。

お散歩のあと、

朝食では、チーズオムレツをいただきましたが、

これは、ああた（貴方)、

卵、食べ過ぎです。

不思議

ブラッシングは、

お昼寝タイム、

でもあるのです。





いつでも、

どこでも、

必ず寝るので、

不思議です。

しばし

えっちらおっちら、

あたふたあたふた、

極たまに、

しこしこしこしこ、

無駄な抵抗、

しておりますが、

正直な話、

疲れます。





木陰で、

しばし、

休みます。