「お主、なにもの」
と問われたならば、
果たして、どう答えれば良いのであろうか。
骨折だけは免れたにしても、
紫色に変色してしまった、
左足の薬指を眺めながら考えてみれば、
「私、ないもの」と答えたい。
やがては消えて無くなるのが、
この世の摂理なのであるから、
間違ってもいないであろう、と思うのであーる。
先生でもなければ、用務員でもないし、
公務員でも、会社員でもないのであーる。
しかし、なんであっても、
所詮は、仮の姿でしかないのであーる。
ただ、たまたま、なにものかで、
今あるだけ、なのであーる。
もしかしたら、あるように見えるだけ、
なのかもしれないのであーる。
ふわりふわり、と身を風にませて、
ただただ、ふらふらふらふら、
翔んで行かされているだけ、
なのであーる。
私は、憎っくき虫との戦いに、
没頭をして、傷つき汚れ、
苦戦に苦戦を重ねてはいるのではありますが、
そのような不要不急なこと、非国民的なこと、
無駄なことを、考えるのであります。
検察官定年延長法案は、
なんとか、廃案に持ち込めるのでしょうか。
それにつけても、
たんぽぽさん、のんびりして、
仲良さそうで楽しそうでした。
*憎っくき=にっくき