チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

うじうじ

2018年07月20日 | 犬の戯言


陰陰滅滅と、辛気臭いばかりでは、

あまり、よくないのでしょうが、

崖を、じっとじっと、眺めておりますと、

どうも、心落ち着かなくは、なるのです。





昔、父は、その父から、今回崩れた山の、

その遥か向こうの山が、崩れてこないのか、

と問われたことが、あるそうでございます。

そのころの父は「何をおっしゃる羽鷺さん」的な、

軽薄なる、対応をしたのですが、

ようやく、今ごろになって、

親父は偉かった、と思っているのです。





それにしても、何時崩れて来るのかどうか、

全く、分からないような所で、

とどきどきしながら、暮らしていくのも、

合理的でもないし、理屈に合わない気も、してくるのです。

どうしようもなく、辛気臭い話です。

ただ、「とかくこの世は住みにくい」のですし、

高層マンションに住んだとしても、

なにか、事が起これば、所詮、五十歩百歩で、

全く、同じ状況になって、しまうのです。

要は、人間の存在そのものが、辛気臭いのであって、

辛気臭くなければ、人間ではない、と思うのです。

うじうじ、と考えながら、

ぐずぐず、生きるのが、人間であるのです。

病院に、出掛けます。






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