人で

人でなしの、あの方は、

どういうことか知りませぬが、お咎めなしとなって、

可哀想な人で（ヒトデ）さんは、ひとり干からびて、

照ったり降ったりの中で、

あっという間に、バラバラになり始めていたのです。





きれいな身体だった、人で（ヒトデ）さん、でしたが、

人でなしの、私は、海に戻してあげることもしないで、

その干からびた身体を、横目で眺めながら、

お水を、ゴクゴク、と飲んでいたのでした。

雨の予報は、変わってくれたみたいで、

雷は、鳴っているのですが、

曇（くもり）のお天気になるようです。