お粉

朝はしとしと降る雨でしたが、

突然の凄まじい風がいろいろなものを吹き飛ばしてくれたのです、

竹の葉や木の葉は勿論洗面器やバケツ、

新聞紙やパンの袋にダンボール、

挙句の果てにはローズマリーの千切りまでもが舞ったのです、





家が飛ばなかっただけでも、

良かったのかもしれません、

予測していなかった風は困ります、





白木蓮の匂いを嗅ぎに先ほど出かけました、

甘くて微かにお粉のような香りがありました、

なるほどと納得したのでございます。

暇乞い

昨夜はあまり楽しくはない夢を、

見ていたようなのですが、

起きてすぐにどうも忘れてしまったようです、

軽い倦怠感だけが残っています、





雨のあと明日くらいからは、

あの寒い冬が暇乞いに戻って来てくれるらしいのですが、

しばらくは冬のままが寧ろ有難いと思ったりもします、





こんな気持ちになるのは初めてのことです、

人間も少しは変わります、

犬ですから尚更でございます。