テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

≪閉店≫ ラルキー 一番町店

2010-01-29 10:25:37 | 中華料理・エスニック料理
 仕事が片付いてから、夜の街へ食事に。ひさしぶりに「トゥールネ・ラ・ページュ」にでもいって、ジビエでも食べようかと思うと、定休日でもないのに「CLOSED」! これは何かよくないことが起こっているのでしょうか。「トレンティーノ」の例もありますからねえ。



 それではと、近くで遅くまでやっているお店ということで、馬刺しの「仲巳屋」へ。ところが、またまた定休日でもないのに閉店しています。まさか、つぶれたということはないよなあ。



 こうして夜の街をさまよってしまいました。東京ならば、ハードボイルド調になるのですが、松山だと、単なるマヌケです。迷える仔羊たちの前に、「ラルキー」のお店が現れました。支店の一番町店ですね。スパイスの香りにひかれて、ここにすることに。写真は帰り際に撮影したので「準備中」になっています。



 花園町本店よりも広々しています。前は「瓢ろく」という、老夫婦でやっていた飲み屋さんだったと思います。オヤジ系の人たちに、3次会ぐらいで、よく連れ込まれましたっけ。



 メニューは、本店からもってきたのでしょうか、やけに年季が入っています。裏表紙に「みのお店」という表記がありました。「みのお」って、大阪の「箕面」でしょうかね。ヘンなところに支店があるものです。親族がやっているのでしょうか。



 生ビールのおつまみにパパト。スパイスの味がついたパリパリのせんべいです。ビールがすすみます。



 サラダです。ドレッシングは、もちろんスパイス系です。



 スペシャルラルキーディナーのタンドリー。スパイスの味がついていて、香ばしいですね。美味。量的には、2人で1皿で十分です。



 本日は、チキンカレーの辛さ4にしてみました。店員さんが、「辛いですが、だいじょうぶですか」とお決まりの言葉を言います。「こちとら江戸っ子だい、そこいらの松山人と一緒にするない」といいたいところでしたが、おさえました。でも、ほんとうに辛い! 口の中がヒリヒリします。頭から汗が噴出して、運動した後みたいになりました。



 ナンはバターの甘い香りがします。



 こちらはサフランライス。色がきれいですね。



 もう一つのカレー、チキンハイドラバティ。ココナツの香りがして、辛さがおさえられます。といっても辛いのだけど。



 最後のチャイは、強烈に生姜がきいていて、インドの味がしました。



 さて、家に帰ってふとんにもぐりこんだのですが、スパイスが胃壁を刺激しているようです。おなかがポカポカして、腹の中に湯たんぽでも入れたようです。冬の辛さ4は、このような効用もあるのですね。

「ラルキー」一番町店  松山市一番町1-11-7 089-913-0885

うな耕

2010-01-28 11:52:02 | 和食
 大洲でお仕事でした。昼食に大洲駅の駅前にある「うな耕」にいってみました。『もぎたてマガジン』にでていたので。



 店内はこんな感じ。



 品書きをみると、うなぎしかないようです。うなぎだけの専門店というのは、松山でもなかなか難しいのではないかと思うのですが、大洲のような小さな街で、よく成り立つものです。



 『もぎたてマガジン』にのっていたスタミナ(1500円)を頼んでみました。うなぎに、生卵、とろろいもと、たしかに精のつきそうなものが勢ぞろいしています。



 3種類のものを混ぜ合わせて食べるのか、それとも分離方式に食べるのか、特にお店の人からの指導はありませんでした。私は、ウナギはウナギで分離し、卵ととろろは混ぜ合わせるという独自方式でのぞみました。ウナギはパリッと香ばしく焼けていました。タレは、松山ほど甘くはありません。ウナギ側はパリで、とろろ側はじゅるじゅると、二つの食感が味わえます。こんなウナギは、初めて食べました。



 つづけて、まだ行けてない「福ちゃんラーメン」に行ってみることに。「福ちゃんラーメン」の赤い看板が遠くに見えます。天気がよく、あたたかな日でした。気持ちがいいくらいだったので、時間さえあれば、肱南地区でも散策してみたかったところです。



 「福ちゃんラーメン」、本日は営業しておりました。



 鍋焼きラーメンとかも品書きにあり、冬のせいか、注文するお客さんもいました。私はふつうのラーメン(500円)にしてみました。澄んだ透明感のあるスープを一口すすると、まず感じるのが胡椒の味です。田舎のラーメン店によくあるのですが、あらかじめお店側で胡椒を振り掛けるのですね。「福ちゃんラーメン」も、胡椒がききすぎていて、スープの味わいもへったくれもなくなってしまっています。麺は、愛媛風のクタっとした柔らかめのもの。私の趣味にはあいません。期待はずれの感は否めませんが、まあ、田舎のラーメン店はこんなものでしょう。



 「福ちゃんラーメン」に行く途中にあった飲食店の看板。



 「うな丼」の絵に、わざわざ「イラストはイメージです」と但し書きがついています。「イラストと実物は異なることがあります」ということをいいたのでしょうが、「イラストはイメージです」という一文だけとりだすと、なんとも奇妙な日本語に思えてしまいます。そもそも写実的な絵だったらともかく、こんな小学生が書いたような簡略な絵と、実際の料理とがちがっていたとろで、「おらぁー、表の看板とちがうぞなあ~」と難癖つけるような人がこんな田舎にいるとも思えないのですが。「スタミナ」というイメージを喚起する命名をされた品を食べた後に、なんだかおかしなものをみてしまいました。

笠組アイアングリル

2010-01-27 08:52:34 | ステーキ
 なんでも有楽町の西武百貨店が閉店するとか。百貨店業界も、この先どうなることやら。「三越」松山店も、いついっても閑散としているけれど、だいじょうぶなのでしょうか。知っている人が働いているので、少し気になります。そんな「三越」の裏手にある「笠組アイアングリル」に行きました。



 市内に何店舗か系列店がある笠組グループの鉄板焼きのお店です。本日は一人5000円のコースを予約しました。平日割引の券を使用したため、4500円になりました。



 まず馬刺しがでてきました。写真は、すべて二人前です。ケンカにならないように、しかも相手より多く食べねばなりません。



 「笠組アイアングリル」の名物料理・うにクレソンです。ソース状になったうにがクレソンにからまって、濃厚な味わいです。赤ワインを頼みましたが、なんと常温できました。ちゃんとしているので、びっくり。それはともかく、ワインにあいますね。



 生がき。ポン酢ですね。けっこう大きなカキでした。



 おうぎエビ。カウンター席は、おやじ密度がかなり高かったです。おかげでおしゃれ感は雲散霧消してしまいました。そこいらの居酒屋みたいな雰囲気でした。我々も他人のことはいえないのですが。



 あわび。ウニだとかあわびだとかが出てくると、贅沢な感じがします。



 もつ鍋。もつがプリプリしていて、噛みしめると脂がでてきておいしかったです。スープも、ゆず風味がきいたあっさりした味つけ。へんな甘い味のスープでなかったので、花丸です。



 ステーキ。サシの入ったいい肉をつかっていました。もっと量を多く食べたかったです。柔らかいお肉から、旨みが口の中に広がりました。



 つけあわせの温玉サラダ。



 なぜか、この期におよんで、エビ。



 お好み焼。これはキャベツが大量にはいっていて、ふわふわでシャキシャキの食感のお好み焼でした。



 お好み焼で終わりだと思ったのですが、店員さんが「まだ食べられますか」ときいてきました。そしてでてきたのが、雑炊。もつ鍋の出汁をつかったということで、これも同じように美味。



 「まだ食べられますか」と重ねてきかれました。デザートは別腹でしょう。



 オヤジ系の人たちは単品で頼んで、居酒屋風になごんでおられるようでした。食事という面からみると、コースにしたほうがいろいろ食べられておトク感があるように思えます。お店のお姉さんも、同意見でした。かなり前に一度来たときは、ほんとうに鉄板焼きのお店という感じで、アスパラだとか、たけのこだとかも焼いてくれました。今回は、馬刺しだとか、もつ鍋だとか、生牡蠣だとか、居酒屋系の品がけっこう混じっているな、と思いました。だから、オヤジを招きよせるのでしょうか。それとも、やってくるオヤジたちのご要望にお応えしているうちに、現在の形に進化を遂げたのでしょうか。

「笠組アイアングリル」 松山市二番町3-8-6 089-913-1331

山崎

2010-01-26 09:45:56 | 和食
 お正月気分もとうに消え、もう1年の12分の1が終わってしまったかという感じです。もっと華やいだ時期にいきたかったのですが、ようやく行けた「山崎」です。松山から松前に行く旧道沿いにあります。料亭という感じの構えです。



 先付です。とり貝やタコに酢味噌がかかっています。



 お椀。エビしんじょのお吸い物です。ふだん飲まされている白味噌あまあま汁とまったく異なり、上品なお味です。あたりまえか。



 向付。ひらめと中トロのおつくり。中トロは大間産の生マグロだそうです。冷凍ものじゃないということを、お店の人が強調していました。いつにもまして、きょうはおつくりがよかったような気がします。



 からすみです。かるくあぶってあります。大根の薄切りにはさんで食べますが、大根のしゃきしゃき感とからすみのねっとりとした感じがあわさって美味です。



 八寸。焼栗、金柑、タコなど。おつくりに精力が傾けられたのか、こちらはいつもよりも寂しい感じ。



 焼き物はぶりの照り焼きです。この時期のぶりって、いかにも関西という感じですね。関東は鮭ですから。



 牛タンの角煮。これは初めて食べました。牛タンが柔らかく煮られています。味つけは、濃くありません。あくまで上品です。



 炊き合わせは鯛です。これも薄めの上品な出汁で炊いてあります。



 最後にご飯です。重い土鍋で登場。



 本日は牡蠣ご飯でした。大粒のぷりぷりの牡蠣がいくつも入っていました。たしか、明石の牡蠣だといっていたと思います。炊き込んでも縮まないのだそうです。けっこう量があったのですが、あまさず食べました。



 最後にデザート。これで7000円のコースの終了です。おいしゅうございました(by
岸朝子さん)



 ふだん、あまり和食のお店には行きませんが、たまにはいいものですね。松山市の中心部で、庭付きの日本料理店をやろうとすれば、すぐさま料理の価格にはねかえるでしょう。田舎だから、この料金ですんでいるのでしょうね。わざわざ松前まで出かけていかねばならないのも、いたしかたのないところです。

「山崎」 松前町西高柳227-18 089-984-2538

ゆう源

2010-01-25 09:24:13 | 大衆食堂
 千舟通りを銀天街のほうへちょっと入ったところにある「ゆう源」。自称「レストラン」ですが、ふるめかしいつくりの大衆食堂です。



 いつのまにか「カキフライ定食」の貼り紙がでていました。一応、ためしてみることにしました。



 昼時というのに、けっこうすいています。「ゆう源」は、提供される料理の価格帯からして、近くにある「野咲」の競合店という位置づけになると思うのですが、お客の入りは「野咲」がはるかに勝っているようです。



 「レストラン」と言い張るのには無理がある大衆食堂そのものの品書きです。そのなかに、「あんべ」という正体不明の一品があります。店頭のガラス箱の食品見本で確認してみると、ミックスフライ定食という感じでした。名前の由来は、関東人には皆目見当がつきません。いつもながら意味不明の土地です、松山は。



 待つことしばし、カキフライ定食(750円)の登場です。あらかじめタルタルソースがかけられて出てくるところは、「野咲」と一緒です。



 「野咲」はカキフライ5個で680円、「ゆう源」は6個で750円、となっています。ここらへんは、五分五分でしょうか。お味のほうはというと、「ゆう源」は高温で揚げるのか、衣の固い型でした。これは個人の好みの問題になるのですが、私は「野咲」の方に軍配を上げたいと思いました。



 「ゆう源」の前には、野菜がおいてあって、それを通りがかりの人が買っていきます。店内に入ってくる人は、食事のために来た人よりも、野菜を買いにきた人の方がずっと多かったです。



 あの野菜類は、何か特別のもの(有機だとか、無農薬だとか)なのでしょうか。なぜ、わざわざ食堂が野菜を売るのでしょうか。謎が謎を呼ぶ展開でした。