テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

季節をまちがえた平泉行

2012-03-31 08:46:58 | 国内旅行ー北海道・東北
 やってまいりました、世界遺産の街・平泉。



 まず駅からまっすぐいったところにある観自在王院跡。世界遺産だといわれたところで、ただ雪の平原が広がっているだけ。清明版が、かろうじて重要な遺跡であることを示しています。



 気を取り直して毛越寺へ。入場料500円を支払って入りました。



 浄土を表現したとされる浄土庭園。浄土って、こんな寒々しい景色のところなんだね。



 観自在王院跡のすぐそばに「美味しんぼ」なる文字を発見。



 それではちょっと寄ってみようかと、「高松庵」へ。



 店内にも「暮坪かぶ」のごていねいな説明書きがありました。



 とういことでもりそば(500円)を注文しました。しかし、海原雄山(山岡か?)絶賛の暮坪とやらが、どこにも見当たりません。薬味はねぎとわさびのみです。何か特別に注文しなければいけなかったのだろうか。それとも雪に隠れたか。



 狐に化かされたかのような気分で中尊寺へ。雪が固まっていて、この月見坂を上るのが難儀でした。



 やっとこさ金色堂へ。800円支払って、ご対面。金色堂はコンクリート製の建物で覆われていました。なんか趣がありません。内部は撮影禁止。それはいいとして、なんとガラス越しの対面です。仏像や書画がガラスケースの中に陳列されているのはよくあることですが、建築物がガラス越しとは…。それだけ小規模っていうことでもあるんですけどね。



 こちらはコンクリートになる前の覆堂です。



 覆堂の脇の芭蕉像。今の金色堂をみたら、はたして芭蕉はどのような句をよむでありましょうか。 



 一関駅で買った駅弁(1000円)です。



 ウニ・イクラ・ホタテと、一見豪華。



 しかし、駅弁の宿命で火を通す必要があるのでしょうか、ウニは生ではなく蒸されています。そのため味と香りが飛んで、食感がもさもさしていました。どこまでも、うまくいかない平泉周辺の旅でした。

盛岡とんてきと金ケ崎

2012-03-29 08:41:50 | 国内旅行ー北海道・東北
 盛岡には麺類の他にも、盛岡とんてきなるものがあるそうです。その盛岡とんてきを出すお店「金宝堂」にいってみました。


 
 品書きには「元祖」とあります。



 店内の様子です。一般的な洋食店のつくりです。



 さっそくその盛岡とんてきを注文しました。単品で900円です。豚肉だけ食べるわけにもいかないので、セットにすると350円追加されて、ご飯・サラダ・味噌汁がつきます。スープじゃなくて、味噌汁というところがなんともいえません。



 ケッチャプ色をした炒めた玉ねぎが豚肉の上に盛大にのっています。



 玉ねぎを取り除くと、このように豚肉が姿を現します。さてソースですが、ケチャップ色をしているのですが味はカレー味です。食べはじめの頃は、舌がケチャップ味を予想しているのに、伝わってくる味がカレー味なので、なんだかとてもヘンテコな気分で食べました。個人的には、四日市のとんてきの方が好みかな。



 盛岡での仕事もすみ、そのまま帰るのも難なので、金ケ崎で途中下車しました。



 わざわざ降りたのは、伝統的建築物群保存地区があるからです。



 しかし、「地区」というのが適当かどうか疑問を覚えるほどでした。古い建築物がぽつんぽつんと孤立して建っているだけでした。建築物が雪でみつからなかったというわけではないと思います。ちょっと期待はずれ。



 この時期、古い街並みをウリにする地域は、どこも雛人形ですね。



 伝統的な建築物よりも、駅を出るとすぐに眼に入る、この異様な建物の方が印象に残りました。金ケ崎町役場です。田舎の公共建築には、ときたま妙に凝った外観のものがあって、来訪者の眼をたのしませてくれます。



 金ケ崎駅には「平泉ナンバー」の実現を訴える看板がありました。自動車のナンバープレートが弾力化されそうなので、実現するといいですね。



 ということで平泉にもいってみることに。




盛岡麺三昧の旅③~あっさり系ラーメン

2012-03-27 11:59:11 | 国内旅行ー北海道・東北
 盛岡市内には、重要文化財となっている近代建築があります。その中でも美しい建物の旧盛岡銀行。白い横線がなんともいえません。どことなく東京駅の雰囲気がある建物です。現在も岩手銀行の支店として使われています。



 こちらは旧第九十銀行。



 内部は啄木と賢治の資料館になっています。入場無料がうれしいですね。



 こちらは紺屋町の消防団番屋です。物見櫓がいい味を出しています。



 この番屋のすぐそばにあるラーメン店が「はすの屋」です。ジャージャー麺、冷麺ときて、本来ならばわんこそばにいくべきなんでしょうが、あれは数人でいかないと恥ずかしいものなので、次なる麺はラーメンにしました。



 ご婦人が1人でやっていました。



 品書きも簡潔。ラーメン専門店です。気になるのは「冬季限定」の貼り紙。なぜ冬になると、ラーメンが50円価格上昇するのであろうか。雪深い盛岡ゆえ、燃料代がかさむからか。このような貼り紙は、生まれて初めて見ました。



 支那麺です。なると、チャーシュー、のり、シナチクといった具は、まさに昔ながらのラーメンという感じです。スープは透き通っています。上品な味なのですが、上品過ぎて私には薄味に感じられました。麺は縮れとコシがありました。注目のお値段ですが、550円でした。なんで600円じゃなかったのだろう。ますます謎が深まった貼り紙でした。



 こちらは有名店の「中河」です。



 「中河」もご婦人が1人でやっていました。品書きは「はすの屋」よりもさらに簡略化されて、究極の中華そばのみ。



 中華そば(550円)です。こちらも透明感のあるスープです。こちらも雑味のないスープです。麺は、のんびりしているとのびてしまいそうな細麺でした。「昔ながらの」と形容したくなりますが、昔のラーメンのスープはこんなに上品ではなかったろうし、ありそうでないラーメンかもしれません。



 「中河」では、品書きに「大盛」という選択肢すらないせいか、私と同時刻に店内にいた若い男性客は2杯食べていました。2杯は楽にいけそうな、あっさり系のラーメンです。










盛岡麺三昧の旅②~冷麺

2012-03-26 15:55:24 | 国内旅行ー北海道・東北
 盛岡出身の有名人といえば、お札にもなった新渡戸稲造先生。



 夭折の天才歌人・石川啄木。



 啄木新婚の家だそうです。運悪く閉館日で入れませんでした。『坊っちゃんの時代第3部 かの蒼空に』で、啄木が結婚式をすっぽかしたことを知ったのですが、そのことを思い出しました。



 そして宮沢賢治。



 「あたまを撫でると願いが叶います」の部分に目がいってしまい、思わず賢治のツルハゲ頭をなでてしまいました。よく読むと「鼠のあたま」でした。


 
 ところが、その鼠がなかなかみつかりません。賢治の右手に抱かれていました。



 さて、ジャージャー麺とならぶ盛岡のご当地麺なのは、ご存知盛岡冷麺です。盛岡駅そばの「ぴょんぴょん舎」に行きました。



 広々とした店内です。2階も「ぴょんぴょん舎」です。



 焼肉店で、注文が冷麺だけというのも、けっこう気が引けるものです。しかも、お値段が500円。よけい気がひけました。ピリッと辛いスープに、コシの強い麺。これで、夏だったらよけいおいしく感じるんであろうなあ。



 もう一軒、盛岡駅のまん前にある「盛楼閣」。



 冷麺とならんで温麺もありますが、盛岡全体でこの温麺を売り出そうとしているようです。おみやげ用の温麺が駅構内のみやげもの屋さんなどで売られていました。



 「盛楼閣」はビルの2階にあり、ここが入口です。下はパチンコ屋です。



 そして冷麺です。こちらは900円と価格設定が高め。そのかわり、冷麺だけの注文で別に気が引けるというようなことはありませんでした。



 食べてみると、「ぴょんぴょん舎」との違いがよくわかりませんでした。同じようにおいしいことはおいしいのですが、「ぴょんぴょん舎」との間にある価格差400円が、どこで生じているのかわかりかねたのです。これならば、みんな「ぴょんぴょん舎」へ行くような気もするのですが、お客さんは入っていました。もっとも、冷麺のお客ばかりではありませんが。それにしても、ささやかなる謎を抱いた日でした。

盛岡麺三昧の旅①~ジャージャー麺

2012-03-22 09:40:06 | 国内旅行ー北海道・東北
 プーケットから帰ってきたら、日本があまりにも寒く感じ、珍しく体調を壊してしまいました。それでも容赦なく北方の盛岡へ出張です。上野駅をでてすぐのところ、日暮里あたりで新幹線がとまってしまいました。何号車だかで緊急を告げるサインが出たとのこと。前方には鶯谷のラブホテルがみえていますが、なにごともなかったということで再出発。



 仙台を出てすぐのところで、今度は前を走る車両で緊急を告げるサインが出て停止したので、こちらも止まるとのアナウンスが入りました。こんなことは初めてだなあ。



 そんなわけで、やっとのことで盛岡駅へ。



 駅から出ると岩手山がきれいにみえました。



 さて、盛岡といえば、さまざまなご当地麺があるところで有名な街。これが楽しみで、体調不良をおしてきたようなものです。



 とりあえず中心部の商店街にあった「あきを」というお店で、ジャージャー麺を食べることにしました。新興勢力のようで、いろいろなジャージャー麺が開発されていました。



 以前、盛岡に来たときは、このジャージャー麺を食べななかったので、初めてです。初心者には、食べ方の指南がはってあるのは助かりました。



 いちばん基本的なジャージャー麺の中(450円)です。もっと茶色い味噌が乗ってくるものだとばかり思っていたので、灰緑色の味噌にまず面食らいました。この味噌をよく麺とかき混ぜて、他の調味料やにんにくなどとあわせて自分好みの味に仕立てて食べます。味噌自体は、そんなに濃い味つけなわけではないようです。中でも、麺の量はかなりあります。平べったいきしめんのような麺です。



 麺を少し残し、そこへスープと玉子を入れてもらい、チータンタンです。こんな食べ方(飲み方?)をするということを初めて知りました。



 盛岡城址も雪で埋もれていました。奥に見えているのは烏帽子岩です。



 この烏帽子岩のある神社のそばの「白龍」へ。ジャージャー麺の有名店です。



 有名人も訪れているようです。ほぼジャージャー麺専門店で、お店に入ると量を聞かれます。「中」にしました。



 ジャージャー麺の中(500円)です。こちらも、麺の量がけっこうあります。やわらかそうにみえたのですが、適度なコシをもっています。



 「白龍」では、玉子代50円を支払ってチータンタンをつくってもらいます。机においてある玉子を自分で食べ終わった丼に入れてかきまぜてからお店の人に渡します。すると、ここでは味噌をあらためて入れてくれ、スープを投入します。



 地元の人がやっているのを観察して、なんとかチータンタンまでいきつけました。しかし、日本には面白い文化がある土地がありますねえ。