テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

出雲屋~うな重

2013-12-12 08:36:36 | 和食
 できては消える飲食店の中で、自称「創業100年」を誇る「出雲屋」さんです。大街道の中にあります。



 こちらのうなぎがおいしかったという話を聞いたので、行ってみることに。価格高騰が続き、『うな丼の未来』なんて書物まで刊行される始末のうなぎなのですが、こちら「出雲屋」は、このような価格体系になっています。



 初めてなので、無難なところで「松」(2150円)に。すでに消費税が8%になったかのような中途半端な値段ですねえ。



 もっとうなぎの量が少ないのではないかと予想していたのですが、予想を上回りました。そのうなぎは、ふっくらやわらかという感じのうなぎでした。ご飯の量は少なめで、重箱に薄く盛りつけられています。錦糸玉子が乗っているところが、セイロのお店らしいところかもしれません。タレはけっこう甘めの松山味。ここのところは、好き嫌いが別れるところでしょう。



 お店は老舗なんですが、従業員もみなさん十分以上に年季が入っています。もたもたしているような印象を受けないでもないですが、温かい心とゆったりとした気持ちで受け入れるべきなんでしょう。

創作茶寮 西村

2013-11-14 19:29:53 | 和食
 松山空港についてから、食事に直行してしまおうというような時に便利な「西村」です。



 この日は中2階の席が空いていたので、案内されました。ガラス越しに下の中庭のようなものが見下ろせます。



 以前は、何万円もする高級ワインをおいていましたが、そういう路線からは撤退を余儀なくされたようです。



 ということで、安ワインで乾杯。



 創作茶寮ということで、コーンの冷製スープが竹の器に盛りつけられています。まんなかはズッキーニの上にニョッキとトマト。左は野菜のゼリーよせ柚子の泡。



 このもこもこした柚子の泡がおもしろかったです。



 和風が入って、じゅんさいと鱧の椀。



 蛸やハマチや白身系の魚のお造りで、全然赤くないのですが、カルパッチョという名で運ばれてきました。



 魚料理は、鯛のスープ仕立て。



 最後にフランス産地鶏の粒マスタードソースで、和洋折衷がしめられます。



 と思ったら、焼きおにぎりを突き崩してお茶漬け風にして食べるものが現れました。



 水菓子というのかデザートというのか…。これが月替わり5000円コースです。



 前は、ガラムマサラを使ってみたりとか、もっと「創作」っぽかった時期もありました。今回は「創作」というよりも「折衷」という感じの構成でした。こういうのを好む客層って、どんなんなんだろう。外食になれている人は、和は和、洋は洋できっちりしたものを食べたがりそうだし…。こういうのを「おしゃれ」とかと思いがちな、若い女性層が客筋なのでしょうか。内装も、そんなつくりでした。
 さてはて、自称松山一のグルメブロガーは、この店に「満を持して」を、今年になってからいったとのことです。今頃何してるんですかねえ。「西村」って10年以上前からあるんだけど…。こんな人が著したガイド本なんだから、あてにならないのは当然か。
 

秋から冬へ

2013-11-09 15:43:16 | 和食
 飲食店に足を運んでいる人はお感じになっていると思いますが、今、外食すると、どこへ行っても、誤表示、偽装の件が話題になります。お店の人にしてみれば、来る客来る客みんなから同じ話をふられるという感じじゃないだろうか。
これは、とある和食店で出てきたエビちゃん。足赤エビという徳島県あたりの近海でとれる海老なのだそうです。けっこう身が太くて、プリプリしていました。「当然、偽装じゃありません」という話になります。



 今年初めてのフグ刺しでした。いよいよ冬近しの感がしてまいります。



 イクラちゃんはちゃんと筋子からとったとのこと。「松山東急イン」内のレストランでは、三陸産イクラを北海道産イクラと偽っていたということが報道されましたっけ。海原雄山でもないかぎり、北海道産と三陸産の区別がつく人がいるとも思えませんが。北海道産というのは、付加価値があるんですね。「松山東急イン」内のレストランって、わりと最近行った「ピノモンテ」のことか。う~む…。



 八寸は、秋を表現する盛りつけ。



 こちらはマグロの大トロを炙ったもの。案外、そのまま生で食べた方がおいしかったりして、なんてことも思ったのですが。食べてみると、表面が香ばしく、なかなかはねっとりトロトロ。なかなかおつなものでした。



 他にも何品か出たのですが、最後は秋の味覚・松茸ご飯。こちらは、この秋最後となることでしょう。



 この松茸が国産かどうかなどという野暮な詮索は、やめにしましょう。秋から冬への推移を感じさせてくれるコースでした。



 ところで、かなり昔ですが、私は「新宿伊勢丹」の「グリル満天星」で牛テキ丼を食べましたっけ。あのときも、すでに成形肉だったのかなあ。ステーキが割安お手頃価格で提供されていたら、牛脂注入肉と思った方がよさそうですね。まともなものは、それなりの価格がするということでしょう。が、私を含めて気がついた人がいなかったということは、人間の舌などあてにならないものなんですね。

河内屋~価格改定(もちろん値上げ)

2013-06-17 08:21:35 | 和食
 再度、重信での仕事。うなぎの「河内屋」さんに行ってみました。



 と、値上げのお知らせ。うなぎの稚魚が獲れなくなっているというのは、繰り返し報道されています。



 今年は、昨年以上に撮れなかったということでした。もう、資源量が回復する見込みはないのだろうか。



 まだ、庶民の口に入る間に食べておかねばなりますまい。



うな重の竹(2280円)です。ふんわりと焼かれ、タレも辛口でおいしいです。あっという間に食べ終えてしまいました。



 数年前の自分のブログを見ると、うざく・うまきつきのうな重の松が1680円で、おトク感があるなんていうふうに評していました。そんな時代があったんですねえ。もう何年かたつと、2280円でうな重が食べられた時代があったのか、なんて思ったりするようになるのかもねえ。

春先のカウンターにて

2013-04-17 08:24:01 | 和食
 東京風の胡麻油が香る天ぷらが食べられる「黒須」さんへ。いつものようにカウンターに陣取って、揚がるそばから天ぷらを食べつくしていきます。一通りコースが終わった後、季節を感じさせるものが品書きにあったので、お好みで。ふきのとうです。ちょっと苦みがあるところが、大人の味です。



 こちらは、たらの芽。春が来たという感じがします。シャキシャキした食感。



 そして、たけのこ。1年中ありますが、やっぱり春先のものという印象が強いです。コースに含まれていましたが、おかわり。



 「黒須」名物のはまぐりですが、コースにはなぜか含まれていないので、いつも追加注文です。いったん取り出されて刻まれたハマグリの身が、再び貝殻とともに揚げられます。
 


 こちらはお寿司屋さんのカウンターにて。このタコとトマトのサラダ仕立ては、おいしかったです。



 あまりにもみずみずしく甘いので、トマトだけおかわり。銀行を脱サラした人が高知で作ってるというトマト。



 こちらはイカ。くるくる回る寿司店とはちがって、飾り包丁が入ってかんきつ類に皮がそえられます。舌づつみを打っていると、予約のお客様がデーブル席に。すると、あらかじめ用意さrていた刺身盛り合わせが運ばれていきました。お客さんが来てから切るんじゃないんですね。コースの予約だと、高級店でもこういうことになるんだなと学習しました。



 こちはサバ。これも上手なものです。これを握ってくれた職人さんのお隣で、駆け出しの職人さんも握り始めました。素人目にも技量が劣るのがわかります。そのにぎりはどこへいくかというと、やはりテーブル席へ。ふ~む、テーブルに座ると新人の練習台にされるのかあ。ということで、寿司店の裏面を見た感じ(そんな大げさなものでもないですが)。わかっちゃうかもしれませんが、店名はふせます。まあ、お寿司屋さんに行ったら、カウンターに座れってことですね。
 


 忘れずにいた「うな牛」の第2火曜日「半額の日」です。



 こちらもカウンターにて。といっても、別に対面式なわけではないのですが。



 うな重特選山(3400円→2500円)。3400円の半額ならば1700円のはずだが、と思いつつ食べました。



 よくよく貼り紙を見ると、「半額」の前に小さな字で「やや」とあります。う~む、なんともいえませんねえ。



 お値段は、3分の1にもなっていないわけですから、「やや半額」と言えるのかどうかも怪しいところです。こういうのは、不当表示にはならないのかな。まあ、値引きしてもらっといて文句言うな、という話ではあるのですが。とにもかくにも5月の「ゃゃ半額の日」は、第2火曜ではなくて28日だそうです。