テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

クレピス~空港通りの食堂

2013-04-30 08:03:39 | 大衆食堂
 旧空港通りにある「クレピス」さんです。実は初めてです。街中から遠いし、「もぎたて」でとりあげられたとかいう話も聞かないし、情報誌の類にも宣伝を載せないようです。そんなことをしなくても、常連さんがついているから続いているのでしょう。



 ということで、品書きをしげしげと見ました。ステーキなんていうのもあります。



 定食類から丼類、カレーまであって、料理構成は田舎の食堂風のなんでもありです。



 常連とおぼしき人たちは、品書きも見ずに即決でここらへんのランチ類を注文する人が多いようでした。



 さて、私はといえば、ちょいと奮発して焼肉とエビフライ定食(1050円)にしてみました。味噌汁は、アマ~い松山味。



 焼肉は想像していたのと違って、ちょっと厚みのあるお肉で、やや硬め。味付けは、この種の店の常道で濃いめです。エビフライのころもがやけに黒っぽかったので、揚げすぎでカチカチなのでは、と最初は思いました。食べてみるとそんなことはなくて、ふつうのサクッとしたころものエビフライでした。



 値段のわりには満足度が低かったのですが、かえって他の人が食べているものがおいしそうに見えました。選択を誤ったのかもしれません。機会があれば、他の品を試してみることにしたいと思います。

陽春遠州⑦~街角の芸術

2013-04-29 08:25:10 | 国内旅行ー東海・北陸
 浜松駅前の彫刻作品。さすが工業都市、抽象的な造形が美しい作品です。国際的に活躍する流政之氏の「MATAKITA LA」です。



 こちらも浜松駅前の抽象化された作品、「ヴィーナスの誕生」です。作者は確認できませんでした。



 浜松駅からまっすぐ北にのびる広小路にある「海辺」です。こちらは肢体がデフォルメされています。これまた作者はわかりません。



 裏から見るとこんな感じ。写実的な表現から離れた作品が設置されているところが、いかにも都会らしいです。斑点は、ちょうど小雨がぱらつき始めたためです。



 同じく広小路の「春一番」。水野欣三郎氏作。両手で掲げたタオルというか、布によって風が表現されていると思われます。水野氏は浜松市出身の彫刻家で、浜松城公園の徳川家康像も水野氏の作品とのことです。



 掛川駅前の松田裕康氏作「仰」です。ずん胴の昔の日本人体型です。



 同じく松田裕康氏作「暁光」。新幹線掛川駅開業10周年記念で、設置されたそうです。



 肌に貼りつくような衣服の表現がなんとも言えません。



 袋井市の静橋上にある松田裕康氏作「せいくらべ」。



 せいくらべするのに、なんで親子3人が素っ裸にならねばならないのかは不明です。考えようによっては超現実的な作品。



 松田裕康氏は、藤枝市在住の彫刻家だそうです。

陽春遠州⑥~名古屋の麺3種

2013-04-28 08:09:56 | 国内旅行ー東海・北陸
 名古屋は遠州ではなく尾張ですが、松山からだと、浜松へは名古屋経由でないといけないので、名古屋でも何食かとることに。こちらは、金山の「麺屋山岸」です。「東池袋大勝軒」と、看板に入っていることからもわかるように、大勝軒創業者である山岸一雄氏の名字を店名にとっています。



 近辺に適当な飲食店がなかったので、入ってみることに。



 壁には山岸一雄氏の書(なんだろうなあ)が。当然、山岸氏の下で修業でもした人がやっているかと思いきや、見るからにパートですというオバサンが2人でやっていました。この時点で、ちょっと盛り下がりました。



 ラーメン(680円)がオバサンによって運ばれてきました。スープをすすると、なんか違う。本家「大勝軒」とは異なる凡庸なスープです。どこにでもあるちょっと魚介風味がする醤油スープ。コクがないかわりに、化学調味料の味がします。



 麺は、一応、コシがある太麺。全国に「大勝軒」を名のるお店ができているみたいですが、こんなに「大勝軒」ブランドを安売りしていいのか、山岸大将! そのうち、松山にも「大勝軒」ができそうで、ちょっとコワいです。



 こちらは名古屋駅近くの地下街。名古屋名物あんかけスパのお店「チャオ」にやってまいりました。



 一口にあんかけスパといっても、いろいろな種類が存在しています。



 そのなかから、トンカツがスパの上にのるコートレット(840円)を注文しました。あんは、「ヨコイ」とかと比べると、ピリ辛度控えめで、食べやすい味になっています。でも、刺激が足りないといえば足りないかな。それで、トンカツとかエビフライなどの揚げ物類をスパの上にのせるというのは、あんかけスパの1つの形式のようです。しかし、あんと揚げ物が調和するかというと微妙でした。やっぱり、ミラネーゼとかカントリーという、玉ねぎ、ピーマン、ウインナーなんかをざく切りにした具を用いる形態の方が、具とスパとあんが渾然一体となっておいしいようです。



 最後に、これも地下街にあるきしめんの「吉田」へ。



 品書きの一部です。



 基本的なきしめん(600円)にしました。けっこう濃口の出汁です。



 めんは、昼食どきをはずしていたので、ゆでおきのものだったのかな。妙に早く出てきたし、いつもよりも柔らかめの麺でした。



 ということで、名古屋では、なんかちょっとずつはずしました。

陽春遠州⑤~袋井宿たまごふわふわ

2013-04-27 08:13:06 | 国内旅行ー東海・北陸
 掛川から袋井に寄ってみました。袋井駅も改修中でした。



 駅前には、子規の句碑がありました。「冬枯の中に家居や村一つ」です。子規が松山に帰省する際、東海道線の車中で袋井の景色を見て詠んだ句だそうです。当時は、農村風景が広がっていたんでしょうね。



 東海道の宿場町から発展した都市です。日本橋から数えて27番目の宿場、京から数えても27番目の宿場ということで、「どまん中」を謳っています。



 東本陣跡というのが、ありました。といっても、もうしわけ程度に扉を置いてあるだけ。あまり見るものがない場所のようです。



 それから、駅からちょっといったところにある「とりや茶屋」さんへ。



 たいして見るものもない袋井に来たのは、この袋井宿たまごふわふわを食べるためです。江戸時代に、すでに袋井の名物になっていたとのこと。



 たまごふわふわに、季節の料理を組み合わせたたまごふわふわ膳なるものもありました。



 もうしわけないですが、私はたまごふわふわ(350円)だけを注文しました。簡単な料理だと思ったのですが、混んでいたせいか、けっこう待ちました。そこに土鍋で登場。



 ふたをあけると、まさにふわふわです。



 ふわふわ泡立った玉子は、出汁に浮いています。「とりや茶屋」という店名から、焼き鳥かなんかのお店だと思ったのですが、わりとしっかりした日本料理のお店のようで、出汁がおいしいです。出汁を味わい、玉子を切り分け、食べ進みました。なかなかおいしいです。冬場は、特にいいのではないでしょうか。しかし、これは位置づけの難しい料理ですね。少なくとも一品だけで食べるものではなさそうです。何かと組み合わせて食べるものなのでしょう。袋井でも、提供しているお店は限られているようなので、食べられてよかったです。



 ご当地ものでもなんでもないのですが、袋井のスーパーに「来来亭」のインスタントラーメンが売られていました。松山にも2店舗あるラーメンチェーンだし、初めて見る商品だったので購入してみました。



 味が再現できているか、まだ食べていないのでわかりません。

陽春遠州④~掛川城とさわやか

2013-04-26 07:44:12 | 国内旅行ー東海・北陸
 浜松から掛川まで、ちょっと足をのばしてみました。掛川駅は、新幹線停車駅としては、全国で唯一の木造駅舎なのだそうです。ただし、現在、耐震工事だかなんだかで使用中止中でした。



 掛川城です。入場料は、二の丸御殿・二の丸美術館セットで500円。山内一豊が、小山の評定で徳川家康に差し出すと申し出たのが、このお城ということになります。この申し出が高く評価され、関ヶ原の戦いではたいした軍功がなかったのにもかかわらず、山内一豊は土佐一国を得ることになったわけです。



 大洲城は木造で復元されました。それに先駆けて、全国で初めて木造で復元された天守閣が掛川城だそうです。



 この井戸から霧が湧き出て、敵からお城が守られたことがあったそうです。それゆえ、掛川城は別名・雲霧城といいます。



 二の丸御殿です。こちらは昔の御殿が残っている珍しい例なのだそうです。それゆえ、重要文化財に指定されています。映画のロケもよくおこなわれているようで、中に関連の展示もありました。



 掛川城のふもとには大日本報徳社があります。二宮尊徳の報徳思想の根幹である経済と道徳の融和が門に表現されています。奥に見える大講堂は、重要文化財に指定されています。



 徳川家光公を祀った龍華院です。丘の上にあります。



 龍華院の丘の下に、老人が倒れていました。意識はありましたが、ころんで立ち上がれなくなったようです。近くの小学校のグラウンドでソフトボールの指導をしていた方々に手伝ってもらって救急車を呼びました。こんな偶然は、最初で最後だろうなあ。 



 掛川城近くの信用金庫です。外観を昔の蔵みたいなものに似せています。こういうのは、最近よく見かけるようになりました。



 こちらは駐車場。和風の屋根を取り付けています。こういうのは初めて見たなあ。お城と調和した景観、というよりもなんだかとてつもなく不思議な景色です。



 さて、次に静岡県に行ったときには、絶対食べてやろうと思っていたのが「さわやか」です。静岡県民がこよなく愛するハンバーグ専門店です。



 注文したのは、もちろん名物のげんこつハンバーグ(924円)です。ソースは、たまねぎソースとデミグラスソースから選べます。「どちらがおススメですか」と尋ねると、間髪入れずなんの迷いまなく「たまねぎソースがおススメです」という回答がかえってきました。そこでたまねぎソースに。



 松山市西環状線沿いの「レンガ屋」さんと同様に、中身が赤い程度がおいしいと謳っています。



 注文するとナイフがもってこられます。



 そしてこの紙が敷かれます。



 敷かれた紙には「鉄板が来たらココを持ってね!」と入っていて、実用目的があることがわかります。



 「げんこつ」というぐらいなので、ハンバーグはまるまるとした形をしています。それを、お店の人が黒い柄の大きなナイフとフォークを用いて、半分に切りわけ、鉄板におしつけていい頃合いに焼きあがてくれます。そして、やおらソースをかけ回します。



 切り分ける際や、ソースをかけたときに、油やソースが服に飛び散るのをふさぐのが、敷かれた紙の役割です。でも、ハンバーグが運ばれてくると、そのテーブルの人たちが一斉に紙を持ち上げるのは、なんだかとってもおかしな光景でした。



 ソースのはねがおさまると、できあがりです。



 看板にあるとおり、中はまだちょっと赤さが残る仕上がり具合。



 ナイフを入れると、肉汁があふれでてきます。お口にいれると、肉の旨みがたっぷりという感じのハンバーグで、かなりしっかりした食感です。コクのあるたまねぎソースがおいしいです。



 お会計の際に、「お口直しに」ともらった飴玉。「さわやか」というくらいなので、ハッカ味でした。



 静岡県固有の文化に触れることができて満足です。