テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

門田~開店20周年

2013-06-11 08:22:42 | フランス料理
 なぜか、自称松山一の有名グルメブロガーとその取り巻きたちには無視されている「門田」ですが、このたびめでたく開店20周年を迎えたそうです。門田氏は「50歳を過ぎてから自分の店をもちました」といっていたので、もう70を超えるのですねえ。



 ということで、開店20周年記念のコース(10500円)をいただくことにしました。まず、ハマチのサラダ仕立てみかんソースです。「瀬戸内風」を謳っているので、必ずどこかに入ってくるみかんソースです。賛否両論あるかもしれませんが、お約束ということで。



 サワラのムース(ウニのせ)赤ワインソース。まるめられた切り身の中にムース状になったサワラが入っています。



 スープは、ブイヤベースです。ホーボー、メバル、鯛、緋扇貝などが入っています。別々にとった3種類の出汁(フォンというのでしょうか)をあわせるのだそうです。素材を一緒にくたくたに煮込んでしまうマルセイユのブイヤベースよりも絶対においしいとのこと。複雑玄妙な味がします。



 こちらは、ニンニク風味のルイユソース。これを加えると、さらに味が重層化します。ブイヤベースを松山名物にしようというサンクメール計画は、成功しているように思えないのですが、このブイヤベースはおいしいです。



 サラダ。



 厚めに切られたローストビーフです。ソースはグレイビーソースではなく、ステーキ用のいつもの赤ワインソースとマデラ酒ソースの2種。



 キジのチョコレートソース。テリーヌ状のものがキジ肉でまかれています。チョコレートソースは、やたらと甘いわけではありません。
 


 キルシュトルテ、ライチのムース、オレンジシャ-ベットでデザート。ライチをフランス料理に浸かったりするんですね。料理五輪のときに出したものだとかという説明書きがあったと思います。さっぱりした味です。



 まだまだ現役でがんばっていただきたいところです。

ル・ミストラル~ホワイトアスパラを求めて③

2013-05-11 08:39:25 | フランス料理
 三番町にひっそりとある「ル・ミストラル」です。「みずほ銀行」の近くにあります。



 こじんまりとした、落ち着いたお店です。まずは赤ワインを。



 こちらのお店は1人でやっていて、しかも凝った料理だったりするので、出てくるのに時間がかかる傾向にあります。ということで、まずはすぐに出てくるであろうものを注文して、後はじっくり待つことに。オリーブのマリネ(500円)です。緑と黒のオリーブを混ぜているところがいいですね。



 パテ・ド・カンパーニャ(900円)。田舎風肉のパテとのこと。ちょっとモサッとした食感もあるのですが、肉の旨みが凝縮されている感じ。



 ウルメイワシのマリネとじゃがいも フルーツトマトのタプナード和え(1100円)です。ジャガイモの上にイワシがのせられています。ゆでて冷やされているじゃがいもは、サラダのように食べられます。イワシは臭みがぬけ、さっぱりと食べられます。



 さて、お目当てのオランダ産ホワイトアスパラと岩カキ サマートリュフ風味(1800円)。運ばれてくる途中から、トリュフの土の香りが漂います。バター系のソースの中に、やわらかくなったホワイトアスパラが置かれています。その上に岩ガキと、手がこんでいます。アスパラのこういう調理法もあるんですねえ。これでホワイトアスパラは、今年はおわりかな。



 最後にオーストラリア産仔羊のナヴァラン(2700円)です。ソースは、トマトと白ワインが基本になっているそうです。かぶ、そらまめ、えんどうまめが添えられています。羊肉はやわらかく煮込まれています。仔羊の煮込み料理って、松山では珍しいです。この日も大満足でした。
 


 さて、自称食べ歩きが趣味の超有名グルメブロガーが出した『勝手に松山グルメガイド』には、フランス料理店としては「シェ・アルブラン」が、唯一のおススメ店にをあげられています。この「ル・ミストラル」や「ル・トワ・ルージュ」「門田」「西屋」「フェ・ア・ラ・メゾン」「シェ・タチバナ」などがおススメ店から外れて、「シェ・アルブラン」がおススメされているのは、いかなる理由からなのであろう。「シェ・アルブラン」は、顧客管理がなされていないので再度に行っても1度目とまるっきり同じ料理が出てきました(おまかせコースしかない店で、これは大きな欠陥でしょう)。また1人でやっているので、料理と料理の間が異様に間延びします。サービスがいいわけではないのにサービス料10%が上乗せされます(だったら最初から定価に含めておけよ、と言いたいのは私だけでしょうか)。にもかかわらず、市内のフランス料理店の中から、「シェ・アルブラン」がイチ押しされるのはなぜだろうか。いったいどういう食べ歩きをしているのかねえ。

門田~伊予牛と伊予柑

2013-03-29 07:54:16 | フランス料理
 今年で開店20周年を迎えるという「門田」さんにまいりました。



 本日は、伊予牛と伊予柑という愛媛の特産品を用いたコース(6300円)です。愛媛といえば、150キロ超の速球投手・安楽選手を擁する済美高校は、どこまで勝ち上がるでしょうか。順当に行くと甲子園3連覇を狙う大阪桐蔭と当たる予定ですが。最近話す機会があった土佐高校(1回戦負け)の野球部出身の方が、「四国大会で上甲監督が笑っているところをみたことない」といっていました。「上甲スマイル」って何なんでしょう。



 さて、前菜はカンパチのマリネ、エビ、伊予牛のテリーヌです。マリネには、伊予柑をつかったソースがつかわれています。



 パン。フランスパンのカリカリ感がいいです。



 伊予牛のコンソメロワイヤル。洋風茶碗蒸しという感じです。茶碗蒸しの上に、コンソメスープがかかっています。器は砥部焼のようですし、洋と和がまじって、おもしろいです。



 鱸のパイ包み焼きソースマルテーズです。ソースは伊予かんの風味と酸味がほんのりと感じられます。パイ皮のサクサク感がいいです。



 伊予牛のサイコロステーキとストロガノフの盛り合わせ。量的にはちょっと物足りないのですが、ストロガノフの濃厚ソースが美味です。



 つけあわせのサラダ。



 デザートは、伊予柑のムースとパウンドケーキ。



 伊予牛を使ったのに値段が安かったせいか、腹八分という感じで終わりました。健康のためには、こんなふうなのがいいかもしれません。

ル・トワ・ルージュ~贅沢パスタとブイヤベース

2013-03-12 08:52:06 | フランス料理
 フランス料理の「ル・トワ・ルージュ」さんです。



 いつ見ても配色が美しいカキのグラタン3色ソースです。「一口で食べてください」というようなことを言われますが、なんかもったいないですよね。



 フォワグラとクリームソースの生パスタです。「ル・トワ・ルージュ」でパスタを食べるのは初めてです。黒い粒粒はトリュフで、香りがただよいます。上に散らされているフォワグラは、表面がカリっとしていて中はトロォです。生パスタなので、むちむちの弾力感がたのしめます。なんとも贅沢なパスタでした。



 カブのスープ。無化調のやさしいお味。



 主菜にブイヤベースがありました野で、頼んでみました。本場フランスでは、具をくたくたに煮込んでしまうので日本人の口にはあわないことが多いとのことです。こちらでは、具を別に調理して、スープとあわせているそうです。そのため、素材の味が生きています。スープはあえてニンニクはきかせていないそうです。上品な味わいのスープです。



 こちらは定番の仔羊のソテーです。



 デザートにアップルパイ。



 こちらは店名を冠したルトワルージュ。いちごのムースで赤い屋根がつくられています。



 1人7800円のコースでした。やっぱりフランス料理って、いいですね。


ラング・ド・シャー~豪華なサフラン煮込み

2013-02-22 08:45:50 | フランス料理
 「ラング・ド・シャー」です。開店したころは、いついっても満席というような状態で、席を確保するのがたいへんでした。今はだいぶ落ち着いたようで、ふつうのお客さんの入りになっています。



 本日は、泡もので乾杯。



 このお店の名物なのではずせない、ウニとキャビアのウフブルイエ(880円)です。



 バルバリー鴨胸肉のマリネとオレンジ 厚木しいたけのデュクセルとエポワース(950円)。ふう、長い料理名ですねえ。味がついたシイタケのみじん切りの上にオレンジがおかれ、その上にさらに鴨肉がのせられた品です。前菜にちょうどいいです。



 瀬戸内産魚介と地元野菜のサフラン煮込み(2250円)。いわゆるブイヤベースでしょうか。この冬は、よく食べる機会があります。その中でも、エビやら貝やらがいっぱい入っていて豪華版でした。まあ、お値段もそれなりにしていますし。いいスープで、おいしかったです。



 最後に、オーストラリア産仔羊キャレ(骨付背肉)のペルスイエ(1650円)。焼き加減は、もうしぶんなし。桃色をしていますが、ちゃんと火が通っています。羊肉の側面にはパセリを用いた調味料がぬりつけられています。濃厚赤ワインソースで、おいしくいただきました。



 さて、ここからはまったく「ラング・ド・シャー」とは関係のない話。ひさしぶりに二番町通りと八坂通りが交差するあたりにある焼き鳥店の「こっこや」に行ってみようと思いました。「食べログ」では、毀誉褒貶の激しい店で、とりわけ女性陣から接客態度をなじられています。私が、知人のオッサンに連れられて行ったときは、そんなこともなかったのですが。はたして、フリでいくとどうなるでしょう。ところが、「こっこや」があったとおぼしきところに、別のお店の看板が。



 そして、そのお店も「閉店」の貼り紙が。



 いったいどうなっているんじゃい。「こっこや」って、閉店したんですか。早く行って、接客されてみればよかったなあ。