テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

第4回うどん県遠征③~志度寺参詣と志度のうどん

2013-06-26 08:28:19 | 国内旅行ー香川
 屋島から東へ針路をとって牟礼の「大谷製麺所」にやってきました。しかし、もう暖簾がおろされていました。



 でも、まだ食べられるということで、入店。品書きには、たまごかけバターうどんなんて暑苦しいものもありました。



 シャム社長はかけひや(180円)です。かけ出汁は、イリコと何かが組み合わさっていて濃いとシャム社長はいっていました。



 私はぶっかけ(250円)。こちらはカツオ出汁を使っています。うどんは平べったいうどんでもちもちしている、と言いたいところですが、閉店間際の廃棄寸前のうどんですから、状態が悪いです。かなり死にかけていました。おそらく状態が良ければ、もっとコシ、弾力ともにあるのだと思われます。この3時以降の時間帯は、どこのお店に行くにしても難しい時間帯です。



 さらに東へ向かって、86番札所・志度寺です。いきなり必見の仁王門です。



 そして必見の仁王像。仁王門・仁王像ともに重要文化財です。



 こちらの本堂も重要文化財。



 志度寺が保持している絵や仏像にも重要文化財に指定されているものがあります。その中で、志度寺縁起絵画が、納経所にて公開されている旨の立札がありました。



 そこで納経もしないのに納経所へ行くことに。しかし、そこにあったのは複製画。まあ、それはそうだよなあ。しかし、お寺の方が、志度寺開創の由来を記した絵をていねいに説明してくれました。唐より送られたきた面向不背の玉が、船が難破したために海底の龍にとられてしまう。それを取り戻そうとした藤原不比等が、志度の海女さんに、海に潜ってもらって龍から取り返すこと依頼したとのこと。海女さんは首尾よく玉を取り戻したのですが、亡くなってしまう。この海女さんを弔うためにできたのが志度寺とのことでした。大筋、こんなところでした。



 その海女さんのお墓がこちらとのことでした。墓石を削る輩が現れたため、今は、柵で囲われ近づけないようになっています。



 志度寺の前にある自性院というお寺には、平賀源内の墓所もありました。



 最後に志度の「若鮎」へ。



 一般店ですので、広くてきれいです。



 うどんの種類も多く、すきやきうどんなんていうものまであります。



 ご飯類もあって、肉めしが名物のようです。



 そんななか、2人とも、一番安いかけうどんの冷(270円)です。注文が入ってからゆではじめたようで、かなり時間がかかりました。つくりおきがでてこなくてよかったです。



 かけうどんですが、錦糸玉子がのります。かけ出汁は、ぶっかけ出汁みたいな濃い出汁です。カツオとイリコをつかっているのかな。うどんは細めで、弾力のあるうどんです。のど越しがいいという感じのうどんでした。
 今回のうどん店めぐりで、香川県の札所をすべて回り終える予定でしたが、86番札所・八栗寺だけ、中途半端に残ってしまいました。次回以降の宿題です。

第4回うどん県遠征②~「千ちゃん」と屋島寺参詣

2013-06-25 07:58:21 | 国内旅行ー香川
 しばらく行かないうちに、新しい店舗が建っていたのが、「中西うどん」です。



 「がもう」で見かけるような平べったくて大きなお揚げがありました。しかし、かつての、手にした丼鉢の大きさによって、1玉か2玉か3玉か自動的に決まるという方式は消滅していました。なんだかちょっと寂しい。



 シャム社長はかけひや1玉(230円)です。出汁は透き通ったイリコ出汁です。うどんは太く、コシがあります。



 私はぶっかけ1玉(280円)。おろしとレモンがのり、出汁はカツオ出汁も加わる感じです。加わるのが、それだけならばいいのですが、おそらくレモンのせいだと思うのですが、妙な苦みも加わってしまいました。シャム社長が失敗したすだち塩ラーメンを思い出しました。この次からは、すなおにかけにしようと思った私です。



 中西のおみやげ用うどんの並びには、うどんの手打ちキットが売られていました。シャム社長が反応しましたが、手打ちをしている時間がとれないだろうということで、買いませんでした。



 5件目は「千ちゃん」。さぬきの夢2000という国産小麦粉を使用しているお店です。



 店主のお名前から「千ちゃん」とつけられていました。セルフのお店です。



 ここでは2人とも、ひやひや(200円)を注文しました。細めのうどんは、もちもちしている弾力系です。出汁は、讃岐らしいイリコ出汁。200円なのに、うどんの量がけっこうあります。シャム社長は、帰り際、ちょっとお年を召した店主になにやら話しかけていました。



 ということで、そろそろおなかがいっぱいになってきました。休憩を挟もうかなどと相談しながら、お店の外の写真を撮ったりしていると、先ほどシャム社長が話しかけた店主が出てきて、「遠方から来たのかい」と聞きます。「松山から」だというと、「しょうゆうどんをたべていってくれ」といいます。



 ということで予定外の一杯。しょうゆうどんです。シャム社長と半玉ずついただきました。かけうどんよりも、さらにうどんの弾力を感じます。どうもごちそうさまでした。愛想がいいシャム社長のおかげで、トクをしました。が、おなかはパンパン。



 食休みに84番札所・屋島寺へ。自動車で行くと、途中に関所があり、ドライブウェイ代610円をふんだくられます。



 屋島で道迷った弘法大師を助けたのが、屋島の大三郎狸なのだそうです。ということで、巨大狸像がありました。大三郎狸は、佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸とならぶ日本3大名物狸のうちの1匹なのだそうです。どこのだれが、3大狸の認定を行っているのかはわかりませんが。



 どうやら、狸の置物で願掛けしている人たちがいるようです。



 必見はこちら。重要文化財の本堂です。



 屋島寺の近くにある獅子の霊験という見晴らし台から、瓦を投げると厄除けになるとのことです。もちろん、やりませんでしたが。



 獅子の霊験からは、高松市内が一望できます。



 こちらは女木島・男木島です。



 この日は晴れていて、眺めがよかったです。しばらく、ここで休みました。

第4回うどん県遠征①~高松西インター付近

2013-06-24 07:49:20 | 国内旅行ー香川
 シャム社長が、本格的な夏が来る前に、一度行っておこうというので、讃岐にやってまいりました。坂出インターで降りて、目当てのお店を目指しましたが、この日は休業でした。そこで急遽、「てっちゃん」に行きました。営業時間が比較的長いお店なので、いつもはお腹が膨らんでから来ていたお店です。



 なぜか、カレーライスやアイスクリームも販売しています。さすがに時間がはやかったので、店内は空いていました。お店の人から「いまからゆでるから、15分ぐらい待てますか」と聞かれました。できたてを食べられるということで、幸運でした。



 「てっちゃん」はさまざまな種類の創作系のうどんで有名なお店です。しかし、私はおろしぶっかけうどん(310円)にしました。このつややかなうどんは、表面がすべすべで強いコシがあります。ぶっかけ出汁は、ちょっと甘みのあるカツオ出汁。おいしいです。



 シャム社長もごく簡素な生醬油うどん(200円)。うどんはできたてでおいしかったのですが、シャム社長は「ネギが乾燥しているぞな」と文句を言っていました。ところで、「てっちゃん」の店内に『ナイスタウン』という見かけないタウン情報誌がありました。香川の情報誌といったら、麺通団発祥の『タウン情報かがわ』ではないのか、と思いました。帰ってからネットで検索してみると、なんと、今日のうどんブームの火つけ役だった『タウン情報かがわ』は廃刊していたんですねえ。祇園精舎の鐘の声が頭に響き渡りました。



 高松に入って、なぜか暖簾が裏表逆になっている「宮武」に行きました。ここが10時開店だったので、坂出で一拍おいたのですが、9時30分開店に前倒しされていました。



 注文したのは、もちろんひやひや。きょうのイリコ出汁は、いつもより味が濃かったですねえ。夏仕様で、塩分濃度高めにしたのでしょうか。



 うどんはねじれの入ったコシの強いうどん。いい感じです。シャム社長は、旧「宮武」より、うどんが細目になったんじゃないか、と申しておりました。そういうことを言われると、なんだかそんなような気もしてきました。



 「麺通団100分しゃべり倒し」なんていうDVDが出ていたのですね。



 高松西インター近くでもう1軒、「てら屋」に行きました。



 ねぎ、しょうがに加えて、昆布も無料でのせることができます。



 私はぶっかけの小(200円)。ぶっかけ出汁を一口すすってみて、昆布が置かれていた理由がわかりました。カツオに加えて昆布出汁も加わっているようです。他店とちょっと変わった味わいの濃い出汁です。独特のコクがあります。



 シャム社長はしょうゆの小(200円)。大根おろしは、自分で擦って投入します。うどんは溝がついたコシのあるうどんです。安いだけに、量的にはやや少なめです。ふつうは2玉ぐらい注文するのでしょう。



 シャム社長は、この大釜の中に入って写真を撮ろうとしましたが、雨水がたまっていたため断念しました。



 この後、高松市内に入っていきました。

第3回うどん県遠征③~三豊市のお寺とうどん

2013-04-16 07:49:28 | 国内旅行ー香川
 雲辺寺から三豊市に入って、67番札所大興寺です。



 名物はこの真っ赤な巨大蝋燭。「7日燈明」と名づけられていたので、7日間燃え続けるということなのでしょう。ナウシカの「火の7日間」が、ふと頭に思い浮かびました。



 自称運慶作の仁王像。ほんとに運慶の作品だったら、こんなところに放置されてはいないと思うのですが。いかがでしょうか。



 ちょっと観音寺市にもどって「七宝亭」へ。「甘党の店」というのがちょっと気になりますが、本日6軒目。



 広くてきれいなお店のつくりです。お店に入ると、「今からうどんをゆでるので15分ほどかかるけど、いいですか」といわれました。いやなはずはありません。中途半端な時間帯だったので、むしろ作り置きでなくてよかったです。



 創作系の蛸バジルなるものがあります。隣の席に座っていたおじいさんは、これを注文していました。食べ終わると「こりゃ、気に入った」といっていたので、おいしいのかもしれません。



 納豆好きのシャム社長は粘力(480円)。山芋と納豆のねばねば系をうどんにからめて食べます。



 私は無難にぶっかけ(220円)です。うどんはコシもありつつ、ぐにゅぐにゅした弾力もあわせもっています。出汁も濃い辛口で美味。



 なぜか店内にあった顔なし。反応していると、お店の方が「知り合いの瓦屋さんがつくったものです」と教えてくれました。



 再び三豊市の本山寺。70番札所です。山号は七宝山。「七宝亭」は、ここらへんからとられた店名なのでしょうか。そして、この何の変哲もない古びた門は、なんと重要文化財です。鎌倉時代のものだとか。



 そして、必見はこの国宝の本堂。といっても、素人にはどこがどうすごいのかよくわかりません。同じ国宝なら、松山の太山寺の方が大きくて見栄えがします。



 五重塔もありますが、これはなんでもありません。



 本山寺の陽だまりでまどろむネコちゃん。



 お参りもすましたところで7軒目は「喰回」です。超有名ラーメン店「はまんど」と同じ道沿いにあります。高瀬の「渡辺」で修業された方が独立して開いたお店とのこと。ですから、木の葉型のてんぷらがありました。



 ここでは2人とも、カレーうどん(550円)。「渡辺」にはなかった品です。カレーの辛さは3種類。ふつう・11倍・21倍です。なんか変な倍数になっています。中間の11倍でおねがいしました。カレーは辛くておいしいです。このままカレーライスのカレーにつかえそうです。食べ進むと、唇、舌、口の中がひりひりしてきます。食べ終わっても、ひりひり感がつづきました。カレーはよかったのですが、時間帯が悪かったせいか、うどんが死んでいました。コシがなく噛むとボソボソとブツ切れてしまいます。もっといい時間帯にいけば、ちがうのでは。



 ということで、時間帯が中途半端なので一抹の不安を抱きながら師匠の「渡辺」の方へ。



 シャム社長は湯だめ(300円)。



 私は名物の天ぷらうどん(450円)。不安的中で、ここもうどんの状態がよくありませんでした。いつもは、もっとコシがありますからねえ。いりこ系の出汁はおいしいです。木の葉の部分の天ぷらが出汁に溶けると、よりいっそうおいしくなります。



 「喰回」と「渡辺」は、昼時か、あるいはもう少し遅くなって夕飯のお客さんが回転し出してからの方がよかったなあ。悪い状態のうどんが、両店で似ているのが、なんだかおかしかったです。さすが師弟。こうしてパンパンに膨れ上がったおなかを抱えて帰路につきました。






第3回うどん県遠征②~観音寺から雲辺寺へ

2013-04-15 07:48:39 | 国内旅行ー香川
 4軒目は、観音寺の「うまじ家」へ。人気店のようで、11時の開店とともに続々とお客さんが入ります。



 一般店なので、いろいろな品があります。



 その中で、もっとも基本的なぶっかけ(300円)を。かにかまの天ぷらがなぜかのっていました。



 うどんは不均一なねじれ入りで、弾力のある麺です。量はここも多め。ぶっかけ出汁はかつお系でした。



 シャム社長は、まだしょうゆうどんを頼んでいなかったということで、しょうゆうどん(300円)。



 5件目は「うどん店の店主が選ぶ100店」というパンフレットに載っていた「やな川」へ。「うまじ家」と同じ道沿いにあります。



 裁判所の近くの「柳川うどん」と何か関係があるのでしょうか。暖簾の図柄が似ているのですが。



 2階がお好み焼き屋になっているのが特徴です。こちらは、昼食どきにさしかかっているわりには、がらんとしていました。



 冷たいうどんは冷やしかざる、ということで2人とも冷やしうどん(340円)。「柳川うどん」と同じ細麺。食べてみると、ボソボソしていて、コシも弾力もありません。うどんの量は少なめだったのですが、少なめでよかったです。冷やしでこれだから、暖かいうどんだったら愛媛のうどんみたいになっていたのでは。



 出汁は、なんだかそうめんの汁みたい。シャム社長と2人で、なんでこのお店が「100店」に入っているのか、首を傾げました。近くの「うまじ家」とお客の入りが違うのも、妙に納得。



 5件目を除いて、うどんの量が多めのお店が続いたので、小休止。ロープウェー(往復2000円)に乗って雲辺寺へお参りです。



 こちらのロープウェーは7分間乗るのですが、なんでも日本最長級のロープウェーなのだそうです。



 ロープウェーからは、瀬戸内海まで一望できます。



 山頂に着くと、そこは香川県と徳島県の県境です。雲辺寺は、四国八十八霊場では讃岐の最初のお寺ですが、所在地自体は徳島県側にあるとのこと。



 66番札所・雲辺寺です。本堂はコンクリート製で、あまりありがたみがありません。



 なすは「成す」に通ずるということで、なすのお守りが雲辺寺では売られていました。もちろんシャム社長は、このなすに腰かけて記念撮影です。



 雲辺寺のそばの毘沙門天展望台。昔は入場料を取っていた形跡があるのですが、今は無料でした。



 香川、徳島はもちろん、愛媛県まで見渡せました。