しののめ菜

　大衆食堂の「まるみ食堂」がある通りに、このような木製の大きな看板を発見しました。和牛サーロインちらし（１５７５円）。どのようなものか興味をそそられたので、行ってみることにしました。



　東雲町にある「しののめ菜」です。以前に１度だけ、しゃぶしゃぶを食べに行ったことがあります。



　しゃぶしゃぶ、すき焼きの専門店ということで、机のまん中は鍋が置けるようなつくりになっています。



　「ランチですか」と聞かれたので、「はい」と答えました。それ以降、一向に品書きだとかをもってくる気配がありません。居心地の悪い気分でけっこう待ちました。すると、このような小鉢が、いきなりおかれました。ここらあたりで、お昼の品は看板にあった和牛サーロインちらし１品のみなのだな、と見当がつき納得。上品な炊き合わせの小鉢がついたりするあたりは、和食店ぽいです。器が、タレを注ぐ用途のものを流用しているのが、なんともいえませんが。



　さて、真打の和牛サーロインちらしの登場です。タタキ風に薄切りにされた牛肉に、甘味のあるタレをかけて食べます。牛肉はやわらかくておいしいです。しゃきしゃきした食感のカイワレとも、よくあいます。この上品な感じは、奥様方に受けるのではないでしょうか。



　「べこや」のみすじ丼につづいて、肉系の良い丼もの（丼ものというと、なんか和食店に失礼かな）を発見いたしました。帰りぎわ、お店の人から「夜はしゃぶしゃぶ、すき焼きの専門店でやっていますので、夜もいらっしゃってください」といわれました。しかし、しゃぶしゃぶというのは、わざわざ外で食べる意義を見出しがたい料理のように、個人的には思います。いい肉を買ってきて、自宅でやればそれまで、という気がしてなりません。それに、やっぱりしゃぶしゃぶは人目を避けねばね。

「しののめ菜」　松山市東雲町６－２　０８９－９３３－３３３８