テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

第4次讃岐遠征①

2009-11-30 09:33:09 | 国内旅行ー香川
 年末の多忙で死にかけているシャム社長です。しかし、ETCの元をとろうとする執念はすさまじいものがあります。題して「意地でも元とれETC」大作戦につきあって、またまた香川県までいきました。今回の1軒目は、新しく開店したばかりだという「麺豪山下」です。墨痕あざやかに「麺豪山下」の看板、といいたいところですが、自称「書道の達人」シャム社長にいわせると、クセ字にもなっていないとのこと。3党合意の署名の福島みずほレベルだそうです。



 初めて行くお店でしたが、迷わず着きました。着いてみてびっくり、ここは前に「やす棒」のあったところではないですか。あのスパイシーな激カレーうどんがなつかしいです。



 うどんの小(250円)を冷たいので頼むと、店主が「こわいよぉ。この季節、冷たいのはゴチゴチ」といわれました。やわやわ好きの愛媛県人じゃあるまいし、東京人としてはコシのあるうどんはのぞむところです。愛媛県人のシャム社長は、一瞬たじろぎながらも、ひやひやにしていました。



 この不均一でねじれの入ったうどんは、「宮武」を彷彿とさせます。コシは、むしろ「宮武」よりも強いくらいです。文句なし。朝早くから開いているし、これからはこのお店を起点にしようかな。



 つづいて飯山の「よしや」へ。土器川を渡って、わりとすぐの交差点を右折すればよかったのですが、通り過ぎたため、けっこう手こずって到着しました。



 テトキチはひやひやの小(220円)。ひやひやという呼び名といい、ねじれのあるコシの強いうどんといい、うすい色のいりこだしといい、このお店も「宮武」の記憶を蘇らせます。麺がひらべったいのが特徴ですね。



 シャム社長は釜たま(250円)。「麺のコシを味わうために、ひやひやにすればよかったあ」といっていました。愛媛県人だから、コシのないうどんが大好物のくせに、何かいっています。



 3軒目は、丸亀市内の方へすすんで、「飯野屋」によってみました。肉うどんを強烈に訴えています。



 その肉うどんを2人とも注文。冬らしくて、いいですね。前に一度来たときは、肝心のその肉にあまり感心しなかったのですが、今回はやわらかく、甘味のある味に煮てあって、おいしかったです。つゆは、ちょっと薄味ですね。



 ここで暖をとって、さらに先に進むことにしました。

フォルトゥーナ

2009-11-29 09:30:59 | イタリア料理
 丸三書店も倒産ということで、不景気風が身にしみる松山の街なかをさまよいました。「バーガンディ」も閉店したのですかね。いくら探してもみつからず、急遽「フォルトゥーナ」へ。



 店内はコンクリート打ちっぱなしで、おしゃれにも、みずぼらしくも、どちらにも見えます。



 赤ワインとともに、蝦夷鹿の温かいカルパッチョ(1180円)を頼みました。温かいカルパッチョなんてはじめてです。口の中で溶けていくようでおいしかったです。ワインによくあいます。



 冬ですので牡蠣を。牡蠣のガーリックバター焼き(580円)です。バターの海に牡蠣が沈んでいます。



 牡蠣を取り出すとこんな感じ。香草がきいています。



 パッパルデッレ 鴨のラグーソース(1280円)。幅広のパスタに、鴨を使ったミートソースがよくあいます。パスタはモチモチです。



 このお店の売りもののキッシュピザ(1280円)。「このパイ生地のピザって、イタリアのどの地方のものなんですか」とホール係のお兄さんに聞くと、「フランスのどこかの郷土料理らしいです」と、曖昧な答しかかえって来ませんでした。フランスのものかい。パイ生地ですから、当然、サクサクしています。



 マンガリッツァ豚のタリアータ(1680円)。中心部がほんのりピンク色をしている仕上がりで、豚の臭みがありません。これまた美味。



 デザートにクレームブリュレ。メロンがあしらわれていました。



 こちらはアフォガード。



 急に行き先変更して出向いたお店でしたが、いってみてよかったです。料理は、どれもこれもいい出来で、おいしかったです。夜10時ぐらいまでやっているので、遅くなっても入店できるのも、いきやすくっていいです。不景気風にまけずに、長く続いてほしいお店です。

「フォルトゥーナ」 松山市一番町2-4-11土居ビル2階
                       089-935-7377

艶吉

2009-11-28 10:15:06 | 大衆居酒屋
 信頼できる食べもの情報がない松山ですが、それよりもはるかに信頼性が低いのが、口コミってやつですね。味覚には個人差があるのでしかたない面もあるのですが。シャム社長の「うまいよぉ」というお店も、よく期待を裏切ります。さて、きょうはどうでしょうか。シャム社長ご推薦の「艶吉」です。



 ふつうは、火事なんか出した日には、お客が寄り付かなくなると思うのですが、火災発生以後も拡張を続ける稀有のお店が「艶吉」グループです。本日は、花園町の「艶吉」に。



 店内に入ると、学生がコンパをやっていて、すさまじいまでの大騒ぎ。たじろいだのですが、シャム社長は強引に入っていきます。カツオの刺身(600円)は、一応、脂がのっていておいしかった気がします。



 シャム社長ご推薦の一品、皮の網焼き(280円)。ぱりぱり感があって、おいしいと思うのですが、学生たちがうるさくて味がよくわかりません。



 揚げだし豆腐(480円)は可もなく不可もなく。それにしても学生たちがやかましい。



 ごぼうのささがきチップス(300円)。ぱりぱりしていました。塩味がききすぎていたような気もしますが、学生たちがけたたましく、味を感じ取れません。



 シャム社長の好物のたこわさ(200円)ですが、学生の大音声でシャム社長の声も聞き取れません。



 とりのせせりです。こちらはシコシコ感があって、それなりの味だったと思うのですが、学生たちの「一気! 一気!」の声に、食感もけしとびます。



 中村くんの手作り餃子(350円)。「中村くん」の意味が不明ですが、学生たちがそれ以上に意味不明のわめき声をあげています。



 マーボーホルモン石焼(780円)。シャム社長の一押し。これが食べたいがために、このお店に来たようです。麻婆豆腐のなかに、グニュグニュするホルモンが入っているという創作系の料理ですね。おいしいんでしょうが、学生たちがおらぶ(伊予弁)ので、よく味わえません。



 テトキチのしめは海鮮丼(580円)。値段と中身とを比較すると、これは「バナナ館 網元」の海鮮丼の方に軍配があがるでしょう。いつ出て行くか、いつ出て行くかと思っていましたが、ようやくこの頃になって、学生たちはひきあげていきました。



 「うるさくて、もうしわけありませんでした」と店員さんが一言いいにきましたが、だったら注意しろよな。野獣たちを野放し状態ではないか。某国立大の学生たちも、騒ぎたいのなら、チェーン店ものの居酒屋や、しきられた部屋があるお店にいってくれ。テトキチも学生のときは、あんなんだったんだろうが、お店の性格を考慮してもらいたいものだ。ゆとり教育のなれのはての今ごろの某イナカ国立大生に、そんなことをいうだけムダですか。

活よし

2009-11-26 09:32:40 | 大衆食堂
 カキフライをもとめてやってきました、まつちかの「活よし」。



 おすすめメニューにあったカキフライ定食を、やおら注文。すると、店員のおばさんは「カキがまだ入荷していませんので、カキフライはやっていません」。なんじゃそりゃあ~。だったら「おすすめメニュー」の貼り紙をはがしておけよなあ。この詐欺みたいなやり方が、伊予商法ですか。だいたい、飲食店にもスーパーにもカキなんかいくらでも出回っているではないか。どういった理由で、この店にだけ入荷しないのだ。フランスから輸入しているわけでもあるまいに。



 気が小さいテトキチは、そこで店から出るわけにもいかず、すごすごと一口カツ定食(1050円)を注文しなおしました。ここは、ご飯にとろろ汁がつくようです。ご飯のみおかわり自由となっていましたので、おかわりさせていただきました。



 肝心のカツのお味の方はどうかというと、こちらは肉質も柔らかく衣もサクッとしていて問題ありませんでした。ということで、トンカツ自体はちゃんと揚っていましたので、カキが入荷するころ(それって、いったいいつのことだい。聞くのを忘れました)を見計らって、カキフライを賞味しに行きたいと思います。



 昼時だというのに、まつちかは閑散としていました。



 ラーメンステーションもあっけなく崩壊しましたねえ。えらそうなことをいっていた石神も、どうなんでしょう。まあ、あまり麺類にこだわりをもつ人がいない土地柄ですから、石神氏のせいばかりでもないのでしょう。



とん通

2009-11-25 09:36:21 | 大衆食堂
 前々から、「危ない」と噂されていた穴吹工務店ですが、ついに倒産ですか。こういうニュースに接するたびに、長く続いている小さな飲食店について、よくやっているなあと感じます。道後樋又通りの「清まる」のならびにある「とん通」もそういったお店ですね。古い外観、狭い店内、中心部から離れた立地と、これでよくつづいているな、と思います。



 そこにありました、「カキフライ定食」の貼り紙。



 店内が狭いので、カウンターに座ると厨房がよくみえます。その場で、カキに衣をつけて揚げてくれました。「清まる」よりも2回りぐらい大きなカキフライが6個登場。自家製のタルタルソースをつけてくれました。「野咲」と異なり、固めの衣です。パリッといった感じで衣が割れると、カキの熱々の汁が口の中に広がります。ですから、出来たての頃の1個目、2個目のカキを口に運ぶときは注意が必要です。テトキチは、「野咲」風の衣がガサガサしているタイプが好きですが、こういうのもいいなあと、「とん通」のカキフライを食べて思いました。お値段は950円と、けっこうします。



 「とん通」には、以前、トンカツを食べに1度行きました。そのときも今回も、けっこうすいていました。一応、トンカツ中心のお店なのですが、常連さん相手に経営がなりたっているのでしょうか。夜に居酒屋になって、そちらで収益を上げているのかとも思いましたが、居酒屋風のメニューはさほどありません。ですから、どうなのでしょう。いずれにせよ、末永くがんばってほしいものです。

「とん通」 松山市道後北代2-28 089-924-5665