テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

バール・コーヴォ

2010-01-22 09:14:22 | イタリア料理
 松山市内では、イタリア料理店の攻防(こうぼう)が激しいようです。そんななか、「コーヴォ」にいってみました(ジョー小泉風)。県民文化会館のそばに、わりと最近できたお店ですね。2日つづけてのイタリア料理になってしまいました。席に着くと、給仕係のおじさんに、「きょうは何かの記念日ですか」と聞かれました。松山のフランス料理店やイタリア料理店に初めて行ったときに、よくこういうことを聞かれます。そして、いつもどう答えたらいいのか、とまどいます。松山の人間って、何か特別の日でもないと、フランス料理やイタリア料理を食べないのですかねえ。



 赤ワインを注文しましたが、どこまでとりに行っているのか、なかなか給仕係の人が帰ってきません。そして、もどってくると「その銘柄はきらしています」。こんなことが2度あって、やっとでてきました。まちくたびれました。加えて、「冷えすぎているので香りがたちませんから、少しずつお飲みください」とのおことわり。この言葉、昔なつかしい「シャトーリヨン」でよくきかされました。「コーヴォ」も「シャトーリヨン」も、赤ワインが冷えているのはまずいという自覚はあるようなのです。なのに、なぜ冷やすのか。いつもながら、不可解極まりない土地です。



 オリーブとピクルス(500円)ですが、ワインが出てくるまで、こちらもおあずけでしたので、かなり手持ち無沙汰の時間がながかったです。オリーブやピクルス自体は、他店よりもよっぽどおいしかったです。



 品書きに、いかにも松山らしい但し書きを発見! 笑ってしまいました。松山人って、麺も柔らかめが好きならば、リゾットも柔らかめがすきなんだろうなあ。「マルブンdk」のリゾットなんて、おかゆ状態だったもんな。



 ということで、カキとごぼうのリゾット(1400円)。芯が残るような状態で、教科書どおりの仕上がりでした。カキもプリプリでおいしかったです。



 生ハムとルッコラのピッツァ(1300円)は、うすうす、パリパリタイプ。松山で受け入れられるか心配してしまうようなピッツァでした。自分としては、好きなのですが。



 パスタは手打ちのフィトチーネに、牛もも肉の赤ワイン煮込みをあわせたもの(1600円)です。フィトチーネは、もちもち感があって、赤ワインソースがよくからみます。お肉は、くどくない味にしあがっていました。



 パスタで牛を食べたので、肉料理は鴨メス肉のロースト(1600円)にしてみました。品書きとちがって、ハンガリー産の鴨とのことでした。オレンジソースということで、松山的に甘いものを予想していましたが、それほど甘くはありませんでした。むしろ柑橘系の酸味を感じました。



 定番ドルチェのティラミス。



 パンナコッタです。



 料理自体はどれもおいしいです。一皿一皿の量は、少なめです。料理以外のところで、つっこみどころ満載のお店でした。おおらかな気持ちで、そういうものも楽しんだらいいと思いました。

「バール・コーヴォ」 松山市道後町2-3-14  089-924-8939