テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

週末ソウル(みたもの篇)

2009-06-30 12:34:32 | 海外旅行
 ソウル市内をシャム社長とともに徘徊しました。そのときみたものを。最初に、どうでもいいけど「ブックオフ」って、韓国にもあるのですね。



 ガイド付きの市内ツアーだと必ず説明が入る仁寺洞の「スターバックス」。世界でこの1店舗のみ、看板がハングル表記だそうです。景観保全地区のためとのことです。



 「高麗サンゲタン」でみた、クレジットカードのサイン読み取り機です。この液晶部分に専用のペンでサインします。はじめてみるので、写真に撮ると、「日本にはありませんか」と店員さんにいわれました。くやしいので「松山にはありません」としておきました。



 ソウル市のマスコット「へチ」です。建て替え中のソウル市庁舎前にいます。松山市も、はやく「雲ニャン」とか「風呂ニャン」といったマスコットキャラクターをつくるべきでしょう。



 タプコル公園の浮き彫りです。ここは、その昔、三一独立運動が起こった場所です。日本の軍や警察の悪事が浮き彫りとなって展示されています。今は、得体の知れない老人たちのたまり場です。



 景福宮にいくと、守門将交代式を再現したものを行っているところでした。今は、どこの国でも観光に力を入れているので、式が終わった後に衛兵たちが記念撮影に応じるため、そのままじっとしてくれています。炎天下で、けっこう暑そうでした。



 韓国国立中央博物館に行くと、特別展の「ファラオとミイラ展」が行われていました。ウィーンからやってきた展示物です。エジプト好きのシャム社長がみたいというので、1000ウォン払って観覧しました。しかし、外国で、そのまた外国の特別展をみるというのは、なんか変な感じですね。



 こちらは、本来の常設展示の目玉商品です。常設展は無料ですから、韓国も太っ腹です。



 2階にある古代ギリシャの兜。ベルリンオリンピックのマラソン優勝者である孫さんに贈られたものです。



 こ、こ、これは朝鮮古代の土人形の「女性像」です。男女がからみあっているものもあり、シャム社長が大喜びしたことはいうまでもありません。



 南大門市場の大衆食堂の食品見本。豪快に平面展開しているのが、韓国っぽいですね。



 アシアナ航空ラウンジには、辛ラーメンが常備されています。シャム社長は、2杯たいらげていました。



 最初は、地下鉄の切符が、デポジット付きのプラスチック製のものに変わっていたりして面食らいましたが、だいたい予定を消化することができました。年をかえりみずに歩き回ったシャム社長は、靴擦れをおこしてたいへんなことになっていました。2泊だけで、むしろよかったくらいです。


週末ソウル(食い食い篇)

2009-06-29 12:11:06 | 海外旅行
 ここのところ、ずっと土日、松山にいませんでした。やっと休みかと思ったら、シャム社長が韓国に行こうと騒ぎます。ということで、シャム社長のお供で週末ソウルです。金曜夕方出発して、日曜午後に帰国です。ソウルにいるのは、実質1日ちょっと。行った日の夕飯は、ツアーについている焼肉屋さんで。この焼肉が、量が少なく、固くて、旨みがない代物で、本場韓国のカルビがこんなものかという感じでした。



 店員は、日本円で3000円ぐらいするロース肉の追加を勧めますが、だれがこんな店で、そんなもの頼むかア。一応、豚バラ肉(サンギョプサル)を追加しました。この2枚で1000円ぐらいしますから、安いものではありません。



 次の日からは自由行動です。朝食は、いろいろなガイド本にでている「里門ソルロンタン」へ。ソウル市飲食店営業許可第1号店とのことです。歴史を感じさせる建物です。



 白濁したスープは旨みたっぷりです。ここに牛肉とご飯と少量の麺が入っています。味付けは、自分の好みでします。



 昼食は、地下鉄2号線市庁駅からすぐの「高麗サンゲタン」へ。ここも有名店とあって、お昼時をはずした午後2時前に行ったのですが、満席でした。



 「高麗サンゲタン」のマークです。



 このサンゲタンは噂どおりのおいしさです。スープは鶏の旨みが溶け出てこってり濃厚です。煮込まれた鶏肉はハラハラとほぐれます。なかには滋養強壮のため朝鮮人参などが入っていますが、シャム社長は朝鮮人参をがぶりとやって、微妙な顔をしていました。サンゲタン2つと瓶ビール2本で34000ウォン、2400円程度ですから、明洞あたりのお店と比べると、値段も格安です。



 夕飯は、「高麗サンゲタン」から少し先の「チャンホ ワンコプチャン」へ。キムチチゲのお店です。店は大盛況でした。



 キムチチゲは1人前5000ウォン。これだけだと、キムチと豆腐とごく少量の肉しか入っていないので、3000ウォンでお肉を追加します。チゲは、もともと賞味期限が迫ったキムチを処理するための料理だったときいたことがあります。ここのお店のチゲは、その伝統どおりのためか、キムチに酸味を感じます。



 夏に、辛い鍋を食べたものだから、滝のように汗が流れました。鍋の最後に麺を投入するのは日韓共通ですが、韓国ではインスタントラーメン(ラミョン)を入れます。これが1000ウォン。



 夜食というか、夕飯のはしごというかに、焼肉屋さんへ。地下鉄梨泰院駅近くの「千里ガーデン」です。シャム社長が、昨晩のカルビでは納得できなかったためです。梨泰院というとバッタものの街ですよね。



 このお店のカルビは、ツアーで連れて行かれた店と値段は一緒で、量は多く、肉は厚くやわらかく、旨みもありました。シャム社長もソウルに来たかいがあったとうものです。また、ツアーでいく店は、それなりの店だなということを再確認しました。店内では、若い白人女性2人組がわめき、ノルウェー人観光団が高歌放吟していました。騒がしかったおわびのつもりでしょうか、会計のときにミネラルウォーターをいただきました。



 最後の朝食は、南大門市場に繰り出しました。名前もわからぬ大衆食堂へ。テトキチは、テンジャンチゲ(味噌チゲ)を頼みました。ピリ辛スープに野菜がたっぷり入っています。



 シャム社長はムル冷麺です。甘酸っぱいスープに細くて灰色の長くてコシのある麺が入っています。おばさんが、ハサミで麺をチョキチョキしたので、ちょっとくずれています。



 韓国の大衆食堂の店内です。けっこう日本人も入っていました。



シャム社長は、韓国の名物料理を次か次へと体験できたのでご満足のようでした。しかし、「便がキムチくさくて、赤くなった。テトキチも自分のを見てみろ」と汚い要求をして、テトキチを困らせました。


西屋

2009-06-26 10:40:46 | フランス料理
 トリコロールも鮮やかなフランス料理店「西屋」さんです。中心部にまだ残っている数少ないフランス料理店です。知っているだけで、2回目の移転で現在の中央郵便局のそばへ。



 きらいにならべらえたナイフとフォーク類。と、そのまん中に、なにやらみなれぬ物体が…。げげ、箸だあ。フランス料理なぞ、みるのも初めてというイナカのおばあさんも出席する結婚式ならば、箸があるのも親切というもの。しかし、50万都市のれっきとしたフランス料理店に箸がいるのかあ。と思ったら、同時刻にお食事をしていた4人家族のお父さんは箸をつかっていました。松山では必需品なのかもしれませんね。



 松山人好みに、赤ワインはキンキンに冷やされています。水滴のついている様子が伝わるように撮れるカメラのテクがほしいです。



 アミューズのタルトフランべ。パリッとした食感です。



 鯛の自家製スモークです。燻製のいい香りと味がついています。丸くくりぬかれたフルーツで飾られています。



 夏の定番・ジャガイモの冷製スープですが、「パリソワ」というのだそうです。「ヴィシソワ」と、どうちがうのでしょうか。聞くのを忘れました。コンソメゼリーとかを浮かしているところかな。



 オマール海老のロースト 白バルサミコ酢ソースです。バターたっぷりの、いかにもフランス料理という感じのソースが濃厚です。バターこってりがダメという人にはむかないですね。私は好きです。



 口直しのレモンのグラニテをはさんで、牛フィレ肉のグリエ フレッシュフォワグラのソテー添えです。それにしても、大きなフォワグラでした。ここまで大きくなくてもよいのに。食べ進むうちに、自分の肝臓まで霜降りになっていくような気がしました。



 デザートとコーヒーで、7350円でした。



 現在、西屋さんの左隣のマンション前は、子ネコ警報発令中です。まちなかだけど、元気に育つといいニャー。



 「ル・トワ・ルージュ」が現代的に軽く仕上げているのに対し、「西屋」さんは一般にイメージされるフランス料理のようなバターたっぷり系のソースが多いような気がします。フォワグラだとか、オマール海老だとかを使って、7000円というのは、松山の美点ですよね。東京では、こうはいかないでしょう。行きやすい場所にあるのも、いいです。

「西屋」 松山市三番町4-7-11 2階  ℡089-945-5505
  火休

HALF NOTE

2009-06-25 08:58:00 | イタリア料理
 真っ赤な看板も鮮やかな「HALF NOTE」へ、シャム社長に連れられてやってきました。大街道と三番町が交差するところにあるビルの2階です。



 イタリア風洋食店というべきなのか、洋食もあるイタリア料理店と呼ぶべきなのか困るお店ですが、最大の特徴は生演奏が聴けることです。きょうは、ジャズでした。シャム社長は、さかんに「生はいいねえ」を連発していましたが、シャム社長がいうと、なにやら淫靡にきこえます。



 松山お約束の箸も完備。ここでは、割り箸を使用していません。そして、このお店のおもしろ企画は、「12種類のワインが飲み放題10分100円」というものです。ということは、「ワイン、ボトルでもってきてぇ」と叫んで(あ、「おらんで」だったけか)、10分でゴキュゴキュと飲み干して「お勘定」といったら、100円ですむのであろうか? 



 前菜にチーズ盛り合わせ(980円)。これは「ブログでみたといえば半額になります」とブログに出ていたので、ぬからずに「ブログで見た」といいました。しかし、この前菜がでてくるのが遅い上に、なかなかワインのおかわりも頼めませんでした。すいていたのになぜでしょう。チーズ自体は、ゴルゴンゾーラあり、ガーリックあり、ブラックペッパーありでおいしかたっです。



 海の幸のガーリック焼き(680円)です。エスカルゴ用の器にエスカルゴバターで調理されたものが登場。ここらへんまでは、のども渇いていたので白ワインでせめました。「10分100円」だから、当然、ワインは安ワイン。フランスワインの安いのは味がしないとの経験則にのっとり、フランス産は避けイタリアワインやチリワインを頼みました。シャム社長は、テトキチの「安いドイツワインは甘ったるいですよ」という忠告を無視して、ナイトミュージックを頼み、「あめぇ~」といっていました。



 ルッコラと生ハムのピザ(980円)です。ふちが盛り上がっているタイプ。これは、ナポリ地方のものだと、イタリアで仕事をしていた友人が言っていたような気がします。このピザは、味のついていない盛り上がった部分が残ってしまい、どうかな、という感想。



 パスタです。ここらへんから赤ワインにきりかえて、貧乏人根性丸出しで、ワインをゴキュゴキュいきます。



 「HALF NOTE」の名物メニューということになっている極厚カツサンドです。厚い豚肉に上手に火が入っていておいしいのでしょうけれど、このあたりでは、味がどうのこうの評価できる状態ではなくなっています。シャム社長は、またまたテトキチの忠告をきかずにフランスワインを頼んで「味がな~い」といっていました。懲りないお人です。



 牛肉のタリアテッレです。シャム社長は、甘味好きの伊予人のくせに「ソースが甘い」と文句いっていました。テトキチは、飲みすぎで判定不能。ちなみに、赤ワインは白ワインと同じ温度で(つまり冷やされて)やってきました。でも、こちらも温度がどうのこうの言う状態でないし、そんな価格帯のワインでもありません。ひたすら、飲むべし。



 デザートのカプチーノプディングです。



 こちらはピーチパイ。



 ワインをしこたまのんで、料理を食べて、ジャズを聴いて、8000円ちょっとだったようです。これは安い。家に帰ったら、バッタンおばけのキューちゃんでした。

「HALF NOTE」 松山市大街道2-2-1 2階 ℡ 089-921-2023

  18:00~24:00

《閉店》 トレンティーノ

2009-06-24 09:13:57 | イタリア料理
 松山のような小さな街は、仕事から家に帰って、シャワーなりをあびてから、街にくりだせるところがいいですね。特に夏場は。電車で1時間以上かけて通勤する東京の平均的なサラリーマンでは、こうはいかないでしょう。ということで、八坂通り沿いにあるイタリア料理のお店の「トレンティーノ」へ。



 カジュアルなイタリア料理屋が、雨後のたけのこのごとく松山にも生え出ていますが、「トレンティーノ」は「リストランテ」を名乗るだけあって本格志向です。テーブルにはクロスが敷かれ、お店に入ったところにはワインセラーがおいてあります。したがって、赤ワインが冷え冷えでくることもありません。



 コース料理もありますが、この頃はアラカルトで注文するようになりました。前菜には鯛のカルパッチョとサラダ(1200円)。カルパッチョという料理も、すっかり日本に定着しましたね。そこいらのチェーン店ものの居酒屋でも品書きにありますもんね。



 暖かい前菜として、モッツァレラチーズのオーブン焼き アンチョビバターソース(1300円)というものを。チーズが焼けて糸を引くように溶けています。パンが一緒に焼かれているので、それと一緒に食べる仕組みです。バターソースが濃厚さを出しています。



 プリモに、ゴルゴンゾーラチーズのリゾット(1500円)。チーズ、チーズときましたが、これまたチーズの味がふんだんにするリゾットで、濃厚です。まあ、好き嫌いが分かれる料理かもしれませんね。チーズ好きには、オーブン焼きと両方おすすめです。



 カラスミとニンニクのスパゲティ(1300円)です。カラスミの塩味で味つけがなされています。シンプルな仕上がりです。



 魚料理はまだ注文したことのなかったハギのリボルノ風(2800円)。一度揚げたハギをトマトソースであえています。もう1つの香草グリルと迷いましたが、素材の味がわかるグリルの方がよかったかも。



 肉料理は、イタリア料理の定番仔牛のカツレツ(2450円)。いわゆるミラノ風カツレツというやつですね。香ばしくできあがっていました。



 デザートに、キャラメルアイスクリーム エスプレッソがけ。



 こちらは、ティラミス。フルーツをあしらっての盛り付けです。



 店内には、食後酒としてグラッパも用意されています。グラッパって、ビンの形が独特でイタリアのデザイン力を感じさせますよね。



 松山のイタリア料理店としては強気の値段設定だと思われますが、一味ちがった雰囲気をたのしみたかったらどうぞ。今回は、チーズを用いた料理がよかったようです。

「トレンティーノ」 松山市一番町1-4-6  ℡089-935-7725
 月休    11:30~14:30   18:00~22:00