テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

九州出張兼麺行脚③(熊本名物)

2011-02-28 09:03:43 | 国内旅行ー九州・沖縄
 あくる日、熊本へ。九州新幹線全線開通を控えて、熊本駅前は改修工事のまっさかり。こういうのって、高度成長期みたいで、いいですね。



 熊本駅のそばにある熊本ラーメンの有名店「黒亭」に行きました。前にいったときは、汚い古いお店でしたが、新しい店舗になっていました。もうかったんだな。



 ラーメン(590円)です。ニンニク油が香ばしいですね。これを食べると、熊本に来た、という気がします。



 市の中心部へ。熊本市民が敬愛する加藤清正公。



 「阪神百貨店」が撤退したのかな。「県民百貨店」と名称が変わっていました。



 この「県民百貨店」の中にある「中華園」へ。



 いろいろな麺料理があります。



 その中で、熊本ラーメンと並ぶご当地麺の太平燕(945円)を頼みました。あっさりした上品なスープです。中華料理というと、よく化学調味料の使いすぎが話題になりますが、そんな感じは受けないスープでした。



 麺は透き通ったビーフン。熊本人は、どこにでもこの太平燕があると思っている人が多いというけど、ほんとうかな。熊本出身の大学時代の友人は、新宿の「桂花ラーメン」を食べて、「なつかしかあ」なんて訛って叫んでいたけど、太平燕の話は聞いたことがなかったな。



 熊本は何回かいっているので、空き時間に九州新幹線を使って鹿児島の出水へ、ひとッ飛び。



 出水駅では、鶴がお出迎え。ここも、インフルエンザか何かで騒いでいたけど、どうなったのであろうか。



 駅から歩いて10分ほどの、出水麓の伝建地区をぷらぷらしてみました。石垣の上の生け垣が美しい武家屋敷町です。



 公開されている竹添邸です。親切なおじいさんが常駐していて、説明してくれます。「『篤姫』は見ましたか」と聞かれたので、見てなかったけど、おもわず「はい」と答えてしまいました。その『篤姫』のロケがここの庭をつかって行われそうです。



 赤い壁が印象的な邸内。岡山県の吹屋から素材を運んできて造ったそうです。



 今はどこもひな人形が飾られています。受け継ぐ子どもがいない市民からの寄贈だそうです。都会に出た子どもに譲り渡すといっても、狭い都会の家では、飾る場所はおろか、保管しておく場所すらないからなあ。説明してくれたおじいさんのお子さんも東村山に住んでいるといっていたけど、田舎の勉強のできる子は、みんな都会にいってしまうので、親としては痛し痒しです。



 こちらの屋敷も『篤姫』のロケ地。



 こちらは、現職の鹿児島県知事の生家・伊藤邸。島津家につかえた武士の子孫が、県知事になっているというわけです。



 この日は、とにかく暖かくて、半袖でもいいくらいでした。もう春も近いという感じでした。

九州出張兼麺行脚②(久留米ラーメン)

2011-02-27 09:14:02 | 国内旅行ー九州・沖縄
 ひさしぶりに久留米に行きました。久留米といえば、久留米ラーメン。その代表格の「大砲ラーメン本店」へ。西鉄久留米駅から近いので、旅行者にも行きやすいです。


 
 「呼び戻しブラック」なるものが開発されていました。



 今回はふつうのラーメン(480円)で。名店の名前におごらず、安いですねえ。カリカリの揚げラードに、終盤近くなるとザラザラするような濃厚スープです。このお店で修行したという方が、松山にて「松山分校」という久留米ラーメンのお店を出しています。結論からいうと、「松山分校」は「大砲ラーメン」の味をよく再現していると思います。しかし、価格的に本家よりも割高なのは、なぜでしょう。本家の味を松山にてつくろうとすると、付加的な費用がかかるということなのであろうか。



 久留米では、まちおこしか何かの一環なのでしょう、「くるめ 食の88ヶ所」という試みを行っています。久留米ラーメンを代表する有名店として、当然「大砲ラーメン」も参加しておりました。



 「くるめ 食の88ヶ所」のポスターも、街に貼られていました。B級グルメでまちおこし、というのもすっかり地方都市に定着した感があります。ここからは、どう差別化していくかです。



 次に「一平」に向かいました。中華うどんという名物料理のあるお店です。ところが、定休日。食べられないとなると、頭の中で妄想の味が広がって、悔しさが倍増、三倍増していきます。これは、またの機会ということで。



 ということで、こちらも久留米ラーメンの老舗の「潘陽軒」へ。お店全体で、老舗であることを訴えかけています(要するにかなり老朽化した建物)。



 素ラーメンなるものがあるところをみると、酔っ払いに愛されているお店のようです。



 ラーメン(550円)です。トンコツスープなのに、意外とあっさりした味わい。「大砲ラーメン」とは、かなり異なります。酔っ払いに好まれるわけです。



 九州は新幹線開通間近で、祝賀ムードでした。



 最後に、「大龍ラーメン」。



 こちらもトンコツ臭のない、食べやすいスープのラーメンでした。どちらかというと「潘陽軒」に近いお味。



 開店45周年ということで、餃子などのタダ券などをもらいました。使用期限が明記されていなかったけど、次にいったとき(いつになるかわかりません)に、つかえるかなあ。



 ということで、久留米ラーメンをたのしみました。ラーメンブログというのも、こういう久留米のような土壌ならば、やっていて意味がありますよねえ。

九州出張兼麺行脚①(太宰府)

2011-02-26 09:16:36 | 国内旅行ー九州・沖縄
 九州は暖かかったです。というわけで、福岡出張でした。空いた時間に、ちょっと太宰府まで足を伸ばしてみました。出張といっても、のんきなものです。



 どうしてかはわかりませんが、野見宿弥の碑がありました。大相撲界が大揺れしている時節柄、撮ってみました。手前の石は、農村地帯にかつてあった、若い衆の力比べにつかわれたものだそうです。



 太宰府天満宮の象徴である太鼓橋です。



 隣接する場所に九州国立博物館があります。まだ行ったことがなかったので、この機会にのぞいてみました。この建物は、エスカレーターの収容施設です。



 エスカレーターで昇っていって、高台に博物館があります。九州国立博物館の収蔵品自体は貧弱なようで、展示品はいろいろな場所から借り集められていました。東京や京都、奈良の国立博物館と比べて、当然ながら施設は最新です。



 さて、太宰府駅の目の前には、地元放送局の「九州ラーメン総選挙」という催し物で、第1位に輝いたということをデカデカと宣伝している「暖暮」がありました。まだ食べたことのない店だし、行くしかありません。



 店内には、ベスト10が掲示されていました。



 第1位のお店のラーメン(600円)のお味は、どのようなものでしょうか。東京にも進出している「一蘭」と同じように、辛い味噌を溶かしながら食べる形態でした。そのままスープをすすると、ややトンコツの臭みを感じるのですが、辛し味噌を溶かすと、そのような点が気にならなくなります。麺は、博多に多い、細めで固めの麺でした。



 こちらは小倉の「魁龍」。「魁龍」もまた、「九州ラーメン総選挙」の上位入賞の常連のようです。



 こちらは、ドロっとしたスープ。かなりトンコツの味が強く感じられますので、九州以外の人には、好き嫌いが分かれる味ではないでしょうか。このこってりした強烈なスープが支持されるのだから、さすが九州は、トンコツラーメンの本場ですね。



 さらに、出張と麺食いはつづきます。

四川飯店(食べチャイナ)

2011-02-23 06:58:59 | 中華料理・エスニック料理
 シャム社長が唯一、顔のきくお店「四川飯店」。ただいま「食べチャイナ」という催し物をやっています。料理が1皿すべて500円で提供されるというものです。シャム社長は、その「食べチャイナ」の1品無料券をもらったと誇らしげにみせたので、いってみることに。



 いってみると、「ただいま満席です」の看板が出ていたのですが、ちょうど空席ができ始めた頃だったようで、窓際の席に案内されました。



 チンジャオロースです。ピーマンのシャキシャキした食感がいいです。



 回肉鍋。街の中華料理屋のものとちがって、豚肉を角材のように切っています。噛むと、脂が出ます。



 カキのピリ辛炒め。カキは衣をつけられていったん揚げられているので、表面がカリっとしています。こういうのも、なかなかいいですね。



 ふと気がつくと、まだ宵の口だというのにお客さんがすべて引けてしまいました。満席だったということは、みんな6時ごろにはやってきていたのであろうか。田舎は夜が早いなあ。



 激辛マーボー丼。あたりまえですが、へんなトロみはありません。冬なのに汗が出ます。



 私は「よしたらどうですか」といったのですが、シャム社長がどうしても食べたいといいはった小籠包。みると、皮がやぶれてスープが外に出ていました。匙状の器具の上にのっていたので、流れ出たスープは、その匙の上にたまってはいるのですが。私が、それみたことか、とシャム社長に文句をいうと、「一品無料券をこれに使ったと思えばいいぞな」と、わかったような、わからないようなことを言いました。



 餡かけ焼きそば。いかにも中華という感じの餡がたっぷりとかかっていました。



 牛肉のピリ辛炒め。



 そして、最後にシャム社長が食べたいといったものが、天津飯。シャム社長は、「天津には天津飯はないんだ」と、誰でも知っている薀蓄を語って悦に入っていました。街の中華料理店の天津飯よりも、玉子がかなり厚く焼かれていました。



 どれでも500円ということだったのですが、500円だと、デザート系が他の料理と比べて割高に感じられたので、注文せずに帰りました。どこまでもセコい2人です。それにしても、他の「四川飯店」の支店でも、天津飯なんていうものを提供しているのであろうか。ちょっと気になりました。「麦酒晩餐」と比べて、どちらがよかったのだろうか。お酒を大量に飲む人は、飲み放題つきの「麦酒晩餐」かなあ。


第15次讃岐遠征②(お遍路付き)

2011-02-23 06:51:03 | 国内旅行ー香川
 88番札所の大窪寺に行って以来、急に四国遍路に興味をもちだしたシャム社長の発案で、近くの金蔵寺にいってみました。乃木将軍が、寄寓していたお寺ということで有名です。



 お寺の次は神社。宇多津の宇夫階神社です。



 この神社の境内にうどん店の「うぶしな」があります。



 店内の品書きです。



 おすすめの肉ごぼうぶっかけに心がひかれたのですが、お腹も太ってきた(伊予弁)ので、ふつうのぶっかけ(300円)に。やや細めのモチモチした弾力系のうどんでした。出汁には、カツオ系が入っていると思われましたが、変ないやみがなくおいしい出汁でした。



 シャム社長が注文したのは、お餅の入った名物の宮うどん(450円)。お餅がのびて、おいしいといっていました。弾力系のうどんなので、温かいつゆに入れると、どうしても柔らかめになるようでした。



 宇夫階神社の本殿は、登録有形文化財に指定されていました。



 ここで、またまたシャム社長のお遍路時間。78番札所の郷照寺へ。厄除け大師として有名なのだそうです。



 回遊式の庭園もありました。冬場なので、ちょっと寂しいお庭です。



 こちらは観音堂のなかです。願掛けの観音像が無数に並んでいました。閉所恐怖症ぎみのシャム社長は気分が悪くなったといっていました。



 宇多津も古い街並みを再生させようとしているようです。街路にいぶし銀の瓦を埋め込んでいます。



 瓦のアップ。シャム社長は、「古街」の文字を発見して、威張っていました。



 お目当てのところが、ガイド本の記載と違って、すでに閉店していたりなんだりして、結局、まんのう町の「めんくい」へ。これまでは素通りしていたお店ですが、いかに。



 私はぶっかけ(200円)。イリコ系の出汁はおいしかったです。飲み干せますね。



 シャム社長はしょうゆうどん(150円)。安いですね。しかしうどんは、時間帯が悪かったせいか、死んでいました。弾力が失われている感じです。まったくコシがないというわけではないので、状態がよければ、もっとちがった食感なのかもしれません。



 「めんくい」まんのう店がある道路沿いに移転した「山下」です。新店舗になって初めて行きました。



 私は再びぶっかけ(250円)に。コシが強いことで有名な「山下」のうどんです。へんな時間帯にいっても、その強力なコシは失われていません。美味。カツオ系の辛口の出汁も関東人好みです。



 シャム社長は再びしょうゆうどん(250円)。同じものを異なる店で食べ比べると、実力差がはっきりとわかります。



 「山下」さんは開店時間が長いので、どうしても遅くなってお腹が膨らんだ状態で訪れてしまいます。一日のはじめの頃ならば、もっとそのおいしさを堪能できるのになあ。お餅とかも食べたシャム社長は、ここでおなかいっぱい。ということで早めに帰ることにしました。