テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

尾道ラーメン~「朱華園」「東珍康」

2013-11-28 19:27:05 | 国内旅行ー中国
 ひさびさの尾道です。尾道といえば、「朱華園」。比較的短めですが、やっぱり行列ができています。



 ラーメン博士佐々木晶氏によると、「朱華園」のもう1つの名品だという焼きそばを注文してみました。豚肉、キャベツ、きくらげなどの具で表面がおおわれています。



 私が注文すると、品書きの焼きそばの札がひっくりかえされてしまいました。どうやらの最後の1つだったようです。



 麺がラーメンと共用の平打ち麺なので、なんだかヘンな感じでした。基本は塩焼きそばで、自分でソースなどをかけて味を調節する形式でした。



 それで、こちら叉焼麺(770円)。こちらもチャーシューで表面が覆われ、麺が見えません。



 いつもの平打ち麺をずずっとすすり、スープを飲んでみると…。どうも味が薄いんですよねえ。こんなんじゃなかったはずなのに。これは味の濃い焼きそばを先に食べたから、舌がバカになってしまっていたからなのだろうか。しばらく考え込んでしまいました。



 もう1軒、ちょっと街の中心から離れた「東珍康」へ。こちらも尾道ラーメンの有名店です。



 厨房をぼんやり眺めていると、自動湯切り機の存在に気がつきました。このくぼみに、麺のダボを挿入すると、自動的に湯切りができるというものです。



 味噌ラーメンなんかもあるのですが、やっぱり背脂が浮いた尾道ラーメンでしょう。


 
 麺は平麺ではないです。スープも大きな背脂が浮いているわりには、あっさりめです。



 それにしても「朱華園」は、いまだに不思議です。

出航遅れの広島出張②~爆心地のラーメン

2013-06-13 08:09:33 | 国内旅行ー中国
 翌日の昼は、爆心地近くの「藤原ラーメン」へ行きました。写真に収めなかったのですが、原爆ドームは全体を覆うように足場が組まれえており、修復中のようです。廃墟を修復するというのもヘンな感じがするのですが。1つの記念碑ですからね。



 ラーメンの他に、広島風の辛いつけ麺もあります。



 私は、醤油とんこつ(600円)の半チャーハンセット(180円)にしました。チャーハンは、意外とパラパラ感があり、味もしっかりとついていました。ラーメンのセットのチャーハンって、ベタベタしっとり系が多いのですが、ここ「藤原ラーメン」はよかったです。



 先に乗り込んでいて、広島で合流した同僚は塩とんこつ(600円)のギョーザセット(230円)です。ギョーサに軽めのご飯がつきます。餃子の味は、食べてないのでわかりません。同僚は「おいしい」といっていましたが、何を食べてもおいしいという人間なので、あてにはなりません。



 その同僚の注文した塩とんこつ。このお店は、ニンニク油かネギ油が選べます。こちらはネギ油をかけまわしてあります。



 私の醤油とんこつはニンニク油がかかっています。大きなチャーシューがどおんとのって、後はネギともやしの具です。基盤となるスープは、広島小鳥系ラーメンの比較的あっさり目の醤油とんこつという感じだったのではないかと思われたのですが、ニンニク油の強烈な影響で、熊本ラーメンのような味わいになってしまいました。ネギ油の方がよかったかな。



 麺はストレートの細麺で、コシもしっかりとあります。替玉もできます。



 ちょっと空いた時間に、広島現代美術館の「70年代展」にはいってみました。60年代のなごりのようなものがあって、既成の価値観の否定という雰囲気が感じられる一方、「PARCO」に代表されるおしゃれ系消費文化の影響も強まってくる感じがみてとれました。



 70年代の芸術系大学に通う学生の部屋を再現したという場所だけ、撮影可でした。私自身はもっと後の時代に学生だったのですが、なんとなく雰囲気が出ているように感じます。



 机の上の青色の危機はなんだろう。美大生は、タイプライターみたいなものを授業で使用していたのだろうか。ラークのごみ箱っていうのは、私の時代でも、下宿していた同級生の部屋で見かけました。今もあるのかな。



 70年代の芸術系の学生は、いまの文学部の学生より本を読んだんだろうなあ。『世界SF全集』も、東京の古書店で見かけなくなりました。山上たつひこの『喜劇新思想大系』は、私も笑い転げて読みました。どこかで復刊してくれないものだろうか。そんななかに、『松本零士の世界』なんていうのも混じっています。そういえば愛媛県美術館は、手塚治虫店の次は特撮展で、その後は松本零士展か。こうなると、美術館なのか、百貨店の催事場なのかわからなくなってきます。「70年代展」は、マンガなどのサブカルチャーも展示されていましたが、現代アートも同時に展示されています。



 こちらは「PARCO」裏の、いつもの「へんくつ屋」さんです。



 ちょっとお客さんが途切れた時間帯でした。



 一番単純なそば入り肉玉(750円)です。



 もう1日ゆっくりしたいところですが、大急ぎで食べて帰りました。今度は、高速船は故障せず、ふつうに帰れました。




出航遅れの広島出張①~新天地のラーメン

2013-06-12 08:30:57 | 国内旅行ー中国
 日暮れ時、急に広島出張。観光港からスーパージェットでひとっ飛び、と思ったのですが、そうは問屋がおろしませんでした。乗船して出発時刻が来ても出航しないので、どうしたことだと思っていると、「冷却水取水口につまった浮遊物を取り除いています」という船内放送がありました。どうやら時間がかかるようで、この便は欠航となってしまいました。1本遅れることになったのですが、こんなことはもちろん初めてです。



 ということで、広島へ着くのが予定よりだいぶ遅くなってしまいました。遅くまでやっているお店がありそうな新天地界隈に行きました。



 なにやら賞を受賞しているとおぼしき「和田党」というお店に入ってみることに。



 とんこつラーメンの専門店のようです。



 あぐー豚らーめん(680円)です。とろみさえ感じるくらい、濃く炊きだしたとんこつスープです。しかし、あまり臭みはありません。チャーシューは直前に炙ってあるので、香ばしいです。



 麺は九州系のコシのある細麺です。店内にはなんらかの先輩―後輩関係にあると思われる若い男性3人組がいて、「これ、おいしいだろう」「マジ、うまいっすね」「ここウマいっす」「そうだろ、この店、オレ、一番好きなんだ」「さすが、ウマいっす」「ウマいだろ」「サイコ―っす」(再び頭に戻る)と、非常に少ない語彙の会話を大声で延々と繰り返していました。食べ終わったかなと思ったら、替玉をし、辛みそを投入して、味を変えて同じ会話をまた繰り返していました。



 もう1軒、「うぐいす」に行ってみました。細長いお店で、カウンター席のみです。



 ラーメン(680円)です。名前からして「ことり系」のラーメンかと思ったのですが、「つばめ」や「すずめ」ででてくるとんこつ醤油のラーメンとは、かなり異なっていました。とんこつのコクがなく、味に深みもありません。あっさりしすぎていて、醤油の味ばかり感じました。



 麺を平ざるですくって、ぽおんと1回、上にほうり投げ、また平ざるで受け取る、湯切りの手つきは鮮やかだったんですけど。ラーメン自体はおいしいとは思えませんでした。



 「食べログ」を見る際、評価とともに投稿数を私は参考にしています。松山の「食べログ」は、たいがいの店が決まりきった顔ぶれの4~5人の評者によって評価されています。こういう場合は、いかに高得点でもあまり当てにはなりません。投稿者が50人とか、100人とかを越えてきて、なお高評価の店は足を運んでみようと思っています。「うぐいす」の場合、投稿数も多く、点数もよかったんだけど、何事も例外はあるのかな。あるいは、飲んだ後は、こってり系よりも、こんな感じのラーメンがいいのであろうか。

下関散策②~近代建築と瓦そば

2012-11-09 08:22:10 | 国内旅行ー中国
 下関市内には、近代建築も残っています。こちらは山口銀行旧本店です。



 無料ですので、中に入ってみました。



 やまぎん資料館も併設されています。これは景品の貯金箱だと思います。こんなのの収集家もいるそうだから、そういう人がみたらよだれが出るんでしょう。



 旧下関英国領事館です。残念ながら修復中でした。



 こちらは秋田商会ビルです。なんでも西日本初の鉄筋コンクリート造りのビルなんだとか。



 屋上には日本庭園や日本家屋があります。変わっていますねえ。



 太っ腹なことに、これまた無料なので、入ってみました。



 屋上には出れませんが、2階、3階の住居部分も見学できます。襖や柱を取り外せば、一族郎党の大宴会が挙行できる造りになっています。



 下関南部町郵便局。現役の局舎としては、日本で最も古いのだそうです。国の有形登録文化財になっています。



 下関に住んで創作活動に励んだ金子みすゞの碑もあります。



 こちらは作者も題名もわかりませんでした。



 イルカが寄り添っていて、足元が泡立っているから、ヴィーナスの誕生か何かかなあ。



 さて、山口名物の瓦そばを出す店がありました。



 これまで食べたことがなかったので、初食べしてみることに。



 一人前980円です。食べてみたところ、お蕎麦が互いにひっつきあっていて、ボソボソしたような食感で、あまりおいしいものではありませんでした。この店がおいしくないのか、もともとこういうものなのか、よくわかりませんが。



 おみやげ物屋さんで、おみやげ用瓦そばの宣伝ポスターを見ると、ふんだんにお肉がのっています。



 私が食べた瓦そばは、もうしわけ程度のお肉しかのっていませんでした。これも「藤屋」がしょぼいのか、ポスターが誇大広告なのか、わかりかねるところです。

下関散策①~唐戸市場

2012-11-08 11:49:35 | 国内旅行ー中国
 関門海峡を渡って下関へ。



 こちらは源義経が必勝祈願をした地に建てられたという大歳神社です。



 昔は、小高い所にある神社の境内から関門海峡が一望できたのでしょうが、現在はビルにさえぎられてだめです。巌流島の一部がかろうじて見えました。



 このちょっと唐様の門は赤間神宮です。



 神宮の敷地の中にある芳一堂です。



 耳なし芳一の像が祀られています。近くに平家一門の墓もあります。



 「春帆楼」の前に建つ陸奥宗光公と伊藤博文公の像です。



 お二方の像の横には「日清講和記念館」があります。入館料無料なので入ってみました。



 歴史の教科書に載っていた挿絵のような光景が再現されています。



 こちらは清朝側の代表の李鴻章の書です。自称書道の達人・シャム社長が見たら、どのような感想をもらすでしょうか。



 ここは、坂本龍馬の逗留先の跡地だそうです。源平の時代に、幕末に、明治に、と歴史が重層する街です、下関は。



 そして「床屋発祥の地」の碑も。なんでも朝鮮半島の人から技術を習得した人が、下関の地で日本初の床屋さんを開業したのだとか。



 下関は史跡にあふれる街なのですが、一方で有名なのがこの唐戸市場。



 多くの人でにぎわっていました。



 観光客向けのお店も数多くあります。



 丼ものや揚げ物も。



 このお店は、テレビか何かで紹介されたのか、行列ができていました。



 まずマグロ丼(800円)を買ってみました。薄くそいだようなマグロの切り身がのっている街中のマグロ丼と異なり、ぶつ切りのマグロが多数のっていて、たしかにおトク感があります。



 こちらは大トロ。1カン500円です。トロは、マグロの風味とともに脂が口の中に広がり、美味です。



 そしてサンマ一本鮨。1カン100円です。この姿に目が吸い寄せられました。こんな巨大な鮨ネタは初めてでした。比較的値段が安く、ネタの大きい松山のお寿司屋さんの「びんび家」さんでも、この半分の大きさのネタのサンマで、1カン200円します。その意味ではお買い得品です。



 ただシャリの部分は職人がにぎたのではなく、何かで成形したものだから、おいしいとはいえません。鮨状に成形されたご飯の上に、ネタを置いていっただけなので、お寿司を逆さにすると、ネタが落下します。まあ、文句を言っちゃいけないけど。