テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

イタリア4都市歩き回り④(ヴァチカン)

2010-02-28 10:14:55 | 海外旅行
 イタリア4日目。朝早くから開いている観光名所を探し、10時のホテルのチェックアウトまでの時間を、しつこく観光にあてました。このなんの変哲もない外観の建物が、メディチ家礼拝堂です。初めて入りました。なかには非常に美しい礼拝堂とミケランジェロの彫刻があります。一部修復中であったのが残念です。



 もう1箇所、フィレンツェS.M.N駅のすぐそばにあるサンタマリア・ノヴェッラ教会を訪れました。駅側はあまりきれいではないのですが、回り込むと美しいファサ―ドが現れます。 



 電車でローマへ移動して、午後はヴァチカン見学。ここは美術館切符売り場です。ヴァチカン美術館も、待ち時間なしで入れたのでよかったです。夏は、けっこう長い列ができていましたが。



 ヴァチカン美術館は色々な美術館の複合体で、エジプト博物館もあります。バステト神にあえました。



 こちらはアヌビス神ですが、ローマ風の衣装を着ています。文化変容がみられておもしろいですね。



 ローマ彫刻の収蔵品もあり、こちらは中庭に陳列されている初代ローマ皇帝アウグストゥス。たぐいまれなる美男子だったという話(by塩野七生先生)ですが、たしかにそのとおりです。
 


 ローマ彫刻のこの蔽いは、本来なかったものだとのこと。



 ラファエロの間は撮影が許されていました。絵画のこのふんどしも、あとから書き加えられたという話です。



 ラファエロの間からシスティーナ礼拝堂へ到る道筋には、現代美術の展示があります。これはダリです。他にも、小品ですがシャガールやルオーなどもありました。松山あたりにあれば、美術館の目玉作品になるようなものだと思います。しかし、ほとんどの人はシスティーナ礼拝堂をめざして素通りしていきます。なんか、もったいないですね。



 システィーナ礼拝堂は撮影禁止で静粛にとなっています。しかし、撮影しようとするものや話し声が耐えないため、係員の「ノォーフォト」と「シー」という声が、絶え間なく聞こえ、それがうるさいです。てなことで、見所を一周して出口に来ると、ヴァチカン郵便局があります。ここで、ヴァチカン市国の切手を買い、ヴァチカン市国の消印の押された絵はがきを出すのが、観光客のとるべき行動となっています。私も、それにしたがいました。



 ヴァチカン美術館からサンピエトロ寺院に行く途中に、ヴァチカン市国の入口があります。



 伝統のスイス人衛兵がいました。しかし、冬用のマントをはおっているため、ミケランジェロの製作だという派手派手の制服が一部しか見えません。残念。



 サンピエトロ寺院を出てくると、もう日が沈んでいました。



 「ローマの休日」の終わり近くに登場するサンタンジェロの前を通って、ホテルに帰りました。



 4日目で疲労が蓄積し、出歩く元気もないので、近くのトラットリアで晩御飯です。前菜はカプレーゼ。日本で出てくるものよりも、トマトもモッツアレラも豪快に分厚く切られています。



 アラビアータ。唐辛子がきいていておいしいです。パスタの茹で加減は、きのうのものよりはやわらかめでした。



 主菜は、牛肉のグリルにポルチーニ茸のソースをかけたものです。かなりバターがきいていて、きのうのフィオレンティーなの簡素な味わいとはまた別のおいしさでした。



 トラットリアだと、席料もとられず、値段のわりに量があります。満腹でホテルにかえりつくと、バッタン、お化けのキューちゃんでした。

イタリア4都市歩き回り③(フィレンツェ)

2010-02-27 10:13:05 | 海外旅行
 第3日目はフィレンツェ。ウフィツィ美術館が8時15分開館ということで、早起きして出動しました。ここはウフィツィの隣のシニョリーア広場。ミケランジェロのダビデ像の縮小コピーが置いてあります。



 ウフィツィは、夏に行ったときは長蛇の列で、しかも入場制限をするのでなかなか列が前に進みませんでした。本日は、ほとんど待ち時間なしで入館できました。季節はずれのときの旅行にも利点があります。ボッティチェリやダヴィンチをはじめとする、まさに教科書に出てくるような絵画が飾られています。



 ウフィツィからヴェッキオ橋に行く途中に発見したミサンガ売り。各種のガイドブック類で、値段をふっかけられると注意喚起されている人です。実物を見るのは初めてだったので、なんだかうれしくなりました。



 ミサンガ売りを避けて、貴金属店が軒を連ねるヴェッキオ橋をわたってピッティ宮殿を目指しました。



 ピッティ宮には、ラフェロの作品が収められているパラティーナ博物館が2階(現地風にいうと1階)にあります。3階(現地風にいうと2階)は、近代美術館になっています。近代美術館はイタリア人の近代画家の作品が中心です。そのなかの主要なものが、東京の目黒で開催中の「マッキアイオーリ展」に貸し出し中でした。なんか、ヘンな感じです。



 新市場にある猪像です。鼻に触ると何かいいことがあるようです。私はそのようなことは信じませんが、迷信深いシャム社長ならばさわりまくることでしょう。



 花のドゥオーモのクーポラ内陣の一部です。前に入ったときは、クーポラの下までいけて、この「最後の審判」を真下から見上げることができました。今回は、綱が張られていてなかに入れないようになっていました。なんかケチくさくなっています。



 この時点で、けっこう歩いているのでくたくたなのですが、もう一つアカデミア美術館に入りました。ここは宗教画がほとんどで、キリスト教に疎い私にはたのしめません。しかし、ミケランジェロのダビデ像の本物があるので、やはり見ておきたかったのです。本物は巨大ですので、美術館の通路をまがってそれが目に入った瞬間、驚きを与えます。



 きょうもよく歩きました。疲労と眠気が襲ってくるなか、夕食へ。きょうはプリモにボンゴレ・ビアンコ。日本のイタリア料理店でもおなじみのもの。日本とちがって、かなり硬めにゆであげられていました。



 そして、朝から楽しみにしていたビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ。フィレンツェ風ステーキということですが、これは松山のイタリア料理店ではお目にかかったことがありません。給仕係の話では、最低でも600グラムから700グラムぐらい注文するもののようです。本日は1キログラムいってみました。100グラム4ユーロですから、40ユーロ。日本円で5000円弱ですから、円高の恩恵を実感します。



 この分厚い肉のかたまりが、炭火で香ばしく焼き上げられています。塩味のみの単純な味つけで焼かれているだけなのですが、これがおいしいのです。



 Tボーンステーキということで、食べ終わると文字通りアルファベットの「T」字型の骨が残ります。




 栄養補給を果たしてホテルに戻ると、一瞬で眠りに落ちました。わけのわからないキリスト教絵画はどうでもいいけれど、このフィオレンティーナを食べに、またフィレンツェに行きたいな、と思いました。

イタリア4都市歩き回り②(ピサ)

2010-02-26 09:45:01 | 海外旅行
 イタリア1日目は、朝の9時から夜の7時まで、歩き通しという感じで、最初からくたくたです。2日目は、遅めの移動。ピサに向かいました。これは、駅の掲示板。「遅れ」の欄があらかじめつくられているのが、いかにもイタリアらしいですね。正確無比の運行をする日本のJRでは、考えられないことでしょう。これは到着便の案内表示ですが、パリ発の列車の4時間20分遅れって、どういう運行をしたらこうなるのでしょうか。



 フィレンツェで乗り換えてピサへ。あまりにも有名なピサの斜塔。近くで見ると、今にも倒れ掛かってきそうです。トロトロ写真をとっていたら、斜塔に登るツアーの最終5時発の切符が、切符売り場の列の5、6人前で売切れてしまいました。



 ドーム型の建物は洗礼堂です。この建物は音響効果がよいことで有名だそうです。



 入ってみると、ちょうど教会の人がきれいな発声をし、音響効果を示してみせてくれるところでした。日本人ツアーの団体が2組入場していましたから、おそらく旅行社と契約してあっての行為でしょう。たまたま居合わせて得をしました。



 こちらがピサのドゥオーモ。



 ドゥオーモ内部のこの青銅製のランプが揺れ動くのをみて、ガリレオが振り子の法則を発見したということになっているそうです。が、それは例によって子ども向けの作り話のようです。ヴェネツィアよりも撮影に関する規制はゆるやかでした。



 ピサのドゥオーモの前には、警察の車両がとまっていました。



 後部をのぞいてみると、中ではトラネコがお食事中でした。警察車両でネコにエサをやっているなんて、いかにもイタリア警察らしいですね。



 ピサからフィレンツェに戻って、2日目はフィレンツェ泊です。



 移動で昼が遅くなったので、夜は軽めに花のドゥオーモのそばのファストフード店へ。日本の大衆食堂と同じように、好きなものを選んでレンジで温めてくれるという方式です。



 1000円ちょっとで、肉料理とパスタ類2種類(ないしはパスタと野菜)の組み合わせが食べられました。ラザーニアとラビオリ、鳥のカツを選んでみました。きのうとはちがって、安いわりに量があります。味のほうも、イタリアですからそれなりに食べられます。一人旅では、このようなところの方が入りやすくていいかもしれません。



 きょうはたいして歩いてはいませんが、きのうからの疲労と時差ぼけで、ホテルに帰ると眠くなってきます。ヴェネツィアで買い込んだランブルスコを飲んで、眠りにつきました。



イタリア4都市歩き回り①(ヴェネツィア)

2010-02-25 18:27:07 | 海外旅行
 有給休暇消化のためにイタリアにいってきました。休暇を消化しないと損した気になるけれども、休むと仕事がたまって後がたいへん。なんとかなるだろうという精神で行きました。夜の11時に、ヴェネツィア・マルコポーロ空港に到着。夜中にイタリアのタクシーなんぞに乗ったら、どこに連れて行かれて、何ユーロふっかけられるかわかったものではないので(偏見でしょうか)、3ユーロの空港バスで市内に移動しました。



 翌日、さっそく観光。ヴェネツィアはどこを写真にとっても絵になります。



 ヴェネツィアで最も有名な観光名所・サンマルコ寺院。残念ながらむかって左側が修復中でした。ヴェネツィアは、イタリアのなかでもけっこう管理が厳しく、観光名所はたいがい内部の撮影禁止でした。サンマルコ寺院は、リュック持ち込み禁止で、クロークが少しはなれたわかりづらい場所にあったので、最初っから戸惑いのうちに観光開始です。ここでは、2ユーロをケチらずに内陣に入って、パラドーロをみました。たくさんの宝石がちりばめられた美しいものでした。



 こちらは、コッレール美術館。絵画とヴェネツィアの歴史的資料と考古学資料が複合した美術館でした。



 こちらはサンマルコ寺院と並ぶヴェネツィア観光の白眉・ドゥカーレ宮殿。コッレール美術館その他との共通券(12ユーロ)になっています。コッレール美術館はすいているので、そちらで切符を買うと、ドゥカーレで並ばなくてもすみます。モネの絵とかになっている建物ですね。



 サンマルコ広場は水浸しで、仮設の通路が設けられていました。ヴェネツィアは沈下し続けているという話をどこかできいたことがあります。たしかに、この光景を見るとうなづけます。



 市内も至るところで水溜りができています。特に冬場は浸水がひどいらしく、長靴持参が望ましかったです。長靴を用意してこなかった観光客は、ビニール袋で応急処置をしたりしています。私の靴はびちょぬれです。



 ピザ屋さん。空中に放り投げられたピザ生地があっという間に薄く伸ばされていきます。このヴェネツィアで食べたピザが、うすくてカリッと焼かれていて、結局一番おいしかったです。



 アカデミア美術館です。ところが、この看板にもなっていて、所蔵作品中最も有名なジョルジョーネの「嵐」が、なんと他の展覧会に貸し出し中! 昔のマンガのように、頭の上で「ガ~ン」という書き文字が炸裂しました。



 その他にも教会とかをまわって、みやげものをしいれているうちに、あたりは暗くなり、迷路のようなヴェネツィア市内をさまよってしまいました。ぬれた靴が気持ち悪いのに、やたらと歩くことに。ようやくねぐらにたどり着いたあとは、近くのリストランテで夕食です。お店の人のおすすめを頼みました。前菜に海の幸のもりあわせというようなもの。魚介類をいったん揚げて、酢づけにしてあるようでした。



 リゾット・ペスカトーレ。魚介の味が強烈にします。量はさほど多くありませんでした。観光地だからかなあ。



 最後に、お店のおすすめの魚のグリル。白身魚であっさりした味です。イタリアですので、焼いたものにレモンを絞るだけと、いたって単純な調理法です。全体に、量のわりに値段が高めな気がしました。



 リストランテではふつうの赤ワインを飲みました。ホテルに帰ってから、さらにスーパーで買い込んだこの地域の名物ワインのランブルスコを。赤の発泡性のワインです。松山の「イル・ベヴィトーレ」とかにも置いてありますが、そこででてくるランブルスコは、赤玉ポートワインの炭酸割りか、といいたくなるようなアマアマのものです。まあ、松山人の嗜好にあわせているんでしょうけど。今回は、現地で「セッコ」と表示のあるものを買い込みました。これが、非常に美味。「イル・ベヴィトーレ」のものとは、まったく別物でした。



 初日からけっこう歩いてくたびれました。その上、天気が悪く、靴はびしょぬれ、という出だしです。今回は、個人旅行ですので、ある程度道に迷うのはしかたありません。

第6次讃岐遠征③

2010-02-17 09:32:44 | 国内旅行ー香川
 「白川」から同じ善通寺市内の「岸井うどん」へ。ビニールハウスのなかで食べさせる、ということで県外客にも人気上昇中のようです。県外ナンバー比率が高かったです。って、私たちも県外客なんですが。



 このような場所でたべます。前に来たときは、どこで入るのかちょっととまどった記憶があります。今回は、駐車場が道路に面しているところまで拡張されていたので、すぐにわかりました。



 シャム社長は、生醤油うどん(200円)。今回、初めて注文品が分かれました。実は、シャム社長、「白川」でも醤油うどんを頼んでいました。ところが、私のだしを一口すすると、「うまい」と一声吠えるではないですか。そして、やおらかけだしをかけにいって、勝手にかけうどんに変更していたのでした。



 私は肉ぶっかけの冷(400円)。肉はやや甘めに煮込まれて、アブラ感があります。だしにギトギト脂が浮く感じです。



 幅広のうどんはコシがあって、かつ太さがかなり不均一で、しかもねじれも入っていました。前に食べたときは、ここまで個性的なうどんではなかったような気がするのですが、どうでしょうか。いりこだしも濃く、なかなかよいうどんでした。



 さて、7軒食べたところで、食休みに入りました。善通寺市は何度もきていますが、善通寺には行ったことがなかったので、初めて境内に足を踏み入れました。この五重塔は明治の建築ということで、建築物としての価値はあまりないようでした。仏像などの小物に、国宝や重文があるようです。



 さて、観音寺方面につきぬけます。途中、「いぶき」によるも、食休みしすぎで、すでに閉店。観音寺市内、国道11号線沿いの「将八うどん」がまだやっていたので、そこへ。



 醤油うどん自体は300円ですが、ちくわ入りにしたので、400円です。やや細めのうどんは弾力系でおいしいのですが、ちくわは衣がべたべたした感じでカラッと揚っていませんでした。



 国道11号線沿いには「白みそ 日本一の産地」という、関東人としては敬遠したくなるような看板が、東を向いて威嚇していました。



 観音寺市内に向かって本日9軒目は「つるや」。



 で、で、でたあ~、みそ汁うどん! 色からして白みその強烈パンチであることは明々白々。どうやら、観音寺、豊浜というあたりは、神聖白みそ帝国の中枢のようです。
 


 白みそ大好き愛媛県人のシャム社長にみそ汁うどんをすすめましたが、なぜかかたくな断って、黄金うどん(200円)にしていました。「三嶋製麺所」といい、「つるや」といい、卵は新鮮で濃厚だそうです。



 私は、「つるや」の一押しという肉ぶっかけにしたかったのですが、あたたかいのしかないというので、特製醤油うどん(280円)にしました。うどんは、かなりコシがありました。これならば、あたたかいうどんでもよかったかと思いました。次に来るときは、肉ぶっかけにします。小のわりには、量もけっこうありました。



 お会計をすると、14日ということで、板チョコをもらいました。バレンタインデーのチョコには無縁なシャム社長は、大喜びしていました。



 ということで、9軒まわって、お腹もパンパンにふくれあがったので、松山に撤収することにしました。かえってテレビを見ると、上村選手は4位でした。惜しかったですねえ。