ピエール・モントゥーの1963年11月24日のライブ録音とクーセヴィツキ1944年11月28日のスタジオ録音を聴き比べて楽しんでゐる。モントゥーとクーセヴィツキは共にボストン響の黄金時代を築き上げたといふ点で共通項を持った20世紀前半の重要な指揮者である。 . . . 本文を読む
【前回のあらすじ】
ストラヴィンスキーは、西洋音楽の先行きに行き詰まりを感じ、画家ピカンとともに、伝統芸術を破壊しようと一大決心をした。ピカン(ピカリだったかも知れない)の「青の時代」は有名であるが、「青」には「青臭い」「青息吐息」「青あざ」などの意味がある。「春の祭典」などの斬新な作品では「青あざ」ではすまず、多くの血が流されたのだった。その後、新古典主義と呼ばれる作風を見出し、図書館で過去の無名作品を盗み取っては自作品として発表し、ジャスラックに訴えられた。 . . . 本文を読む