ロベルト・シューマンのホルン協奏曲を聴いてゐて、クララの作品を久々に聴きたくなった。この作品も忘れられてしまふには惜しい曲だ。どのくらい惜しいかと言ふと、先のホルン協奏曲の3倍くらいだ。 . . . 本文を読む
世の中には知らなくてもよい曲と、知らずにいると「幸せがひとつ足りない」といふ曲がある。ここにホルンと大オーケストラの為の小協奏曲といふ珍しい作品のレコヲドがある。演奏してゐるのは現代の人で、SPレコヲドとは無縁だが、最近、忘れられた作品を偲ぶこのコーナー(カテゴリ)も充実させたいと思ふやうになり、割り込ませてもらった。 . . . 本文を読む
パウル・パブストは1854年にケーニヒスブルグに生まれた洋琴弾きで、9歳でデビュー後、リストの弟子となった。1878年にはニコライ・ルビンシュタインに呼ばれ、24歳で露西亜の音楽院の教授となる。チャイコフスキーはこのとき和声学の教授として在任しており、交流があったはずである。
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