浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

アメリータ・ガリ=クルチ 佳き時代のパリを聴く

2006年06月19日 | 歌もの
アメリータ・ガリ=クルチというコロラテューラ・ソプラノ歌手がコッペリアのワルツを歌うレコヲドがある。現代の歌手では聴くことのできない可憐な高域、ころがるやうな音階、決して声を張り上げないベルカント。僕は声楽に通じているわけではない。けれども、こういう歌い方が完全になくなったのには何か理由があるはずで、そのことが僕には気に掛かる。 . . . 本文を読む