AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

再演『浅草あちゃらか』感想。(ときめき研究家)

2013-12-02 22:30:32 | ときめき研究家
11月29日夜の部を鑑賞。最前列で見られたのは嬉しかったが、空席が多いのは心配になった。

『浅草あちゃらか』は、4月に上演されたものの再演。
脚本・演出は同じで、役者が違う。4月の公演はピーナッツさんが4回も見て詳細な記事を書かれている。
その1
その2
その3

女男男女の4人きょうだいが暮らす家に、突然転がり込んできた叔父さんが巻き起こすドタバタ人情劇。叔父さんは、がさつで図々しいけど、人間として正しい道を説く熱血漢。彼の存在感がこの舞台の中心であることは間違いない。演出もしている蔵信貴が叔父さん役で、いわば彼の座長公演のようなものだ。

今回出演した浦野一美は、4人きょうだいの長女役。料理上手でしっかり者なのだけど、人を信じやすいため妻子ある男に騙される。しかし最後は自分で人生を決断する、やっぱりしっかりしているという役だ。
4月には佐藤由加里が演じていた役で、ピーナッツさんは「叔父さんに負けている」と辛口の評価をしていたが、今回の浦野さんは、結構いい勝負をしているように思えた。

相変わらず鍛えられたほっそりとした身体で、きびきびとした動き。短いスカートから美しい脚を見せながら、チャーミングな演技を展開していた。
可愛いだけではない複雑な境遇の役なのだが、しっかり演じられていたと思う。浦野さんは、ここでもまた一つの貴重な経験を積んだと思う。

中塚智美が末っ子役で出ていた。4月は平嶋夏海が演じた役だが、中塚もとても自然に、末っ子のお気楽で可愛らしいところを演じていた。

劇としては、まとまりがあってよくこなれた内容ではあったが、生の演劇を観ているというワクワク感が少なかったのは残念だ。例えば『GO!JET!GO!GO!』では確かに感じられたワクワク感だ。
喜劇なのに笑いもあまり湧かず、私も含めて客の乗りも悪かった。それが何に起因するものだったかはわからない。あまりに予定調和なストーリーのせいなのか、現実離れした叔父さんのキャラクターのせいなのか、蔵信貴の上手すぎる演技のせいなのか、取ってつけたようなダンサーのダンスシーンのせいなのか、中途半端に広い劇場のせいなのか。浦野さんがどんなに奮闘しようと、いかんともしがたい場の負の磁力のようなものが、そこには存在した。

しかし、最前列で浦野さんの活き活きした姿を確認できただけでも価値はあった。



これまでの浦野一美の舞台の観劇記は以下。
『中野ブロンディーズ』
『キマズゲ』
『泉鏡花』
『DUMP SHOW』
『中野ブロンディーズ(再演)』
『GO! JET! GO! GO!』
『眠らぬ町の王子様』
『博士と太郎の異常な愛情』

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« AKB48「まさか、このコンサー... | トップ | 12月2日 チームK公演、しほ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
僕は6列目 (kizudarake)
2014-01-05 00:25:50
おっしゃられる通り。
演出としては「とってつけたようなダンス」のせいかなと…

題目としては、喜劇にするには婚外子ネタは苦しいと僕は思っています。

好演はしていたと思いますが、
喜劇寄りにするならばもっと弾けたキャラ、
真面目路線で行くならもう少し悲壮感あるキャラ、
がよかったと思います。
ちょっと中途半端な印象を受けました。

でも、どんどん上達していると感じているので次回に期待です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ときめき研究家」カテゴリの最新記事