AKB48 チームBのファンより

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日向坂46『飛行機雲ができる理由』を聴く。(ときめき研究家)

2022-07-11 21:31:02 | ときめき研究家
日向坂46のシングル『僕なんか』のカップリング曲『飛行機雲ができる理由』に惹きつけられた。
オールドファンには懐かしいAKB48の『ひこうき雲』へのアンサーソングになっている。HKT48『大人列車』へのアンサーソングまたは続編として『大人列車はどこを走っているのか?』が作られたように、『飛行機雲ができる理由』は『ひこうき雲』の世界を踏まえて作られたに違いない。

『ひこうき雲』は、チームA5th『恋愛禁止条例』公演(2008年10月初演)中の楽曲として発表され、その後2009年10月発売のシングル『RIVER』のカップリング曲として、「シアターガールズ」の歌唱で収録された。ライブではメンバーと観客がタオルを振り回しながら歌うパフォーマンスが人気を博し、初期AKB48やファンにとって重要な曲の1つだったと言えるだろう。

『ひこうき雲』は、青空にできた飛行機雲を見上げながら別れの時を迎えている二人の切ない心象を歌っていた。別れる理由は直接的には描かれていないが、「未来への曲がり角とやさしさと風を忘れていた」と暗示している。心地よい二人の関係に甘えて、彼女の気持ちが少しずつ離れていたことに気づかなかった、というような解釈ができる。
『飛行機雲ができる理由』も似たような状況を描く。「自分だけが落とし物をしていないと自惚れていた」というフレーズは、前述した『ひこうき雲』のフレーズに対応している。忘れ物、落とし物、気づかないうちに失った彼女の気持ち。しかし、日向坂46の曲では「それでも僕は君と一緒にこの空を飛びたいと思う」と歌っており、二人は別れないようだ。心のすれ違いが決定的になる前に気づくことができたのだろう。

最初のAメロの後で一旦間奏が挿入される構成が洒落ている。彼女からの問いかけを提示して、これからどのような歌詞が展開されるのか、一呼吸置いて聴き手に自由に想像させ、早く続きが聴きたいと思わせる効果がある。テレビドラマの冒頭で短い導入シーンの後、コマーシャルか主題歌が挿入される構成と似ている。
サビがまた良い。「微笑んでた」「君がある日」「振り向いたら」「泣いてたなんて」と、短いフレーズを、同じ音符割りで、何度も畳みかけるようなメロディーだ。聴き手の感情にぐいぐい押し入ってくる迫力がある。

何回もリピートで聴いた。
『ひこうき雲』も久しぶりに聴き直した。
時を超えて創作されたアンサーソングに心を揺さぶられ、2つの楽曲のカップルの、それぞれのその後を思った。
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