『Teacher Teacher』。
オールドファンなら『Dear my teacher』を.連想せずにはいられないだろう。最初の劇場公演『パーティーがはじまるよ』の中の人気曲で、コンサートでも必ず歌われていた楽曲だ。シンプルな楽曲が多い同公演において、比較的ダンサブルな楽曲だった。歌詞の内容は、真面目な教師を誘惑する女子高生の歌で、『Teacher Teacher』と全く同じだ。
一方サウンドは様変わりしていて、『Teacher Teacher』はK-POP風の複雑なサウンドだ。12年経って、より現代風に進化したAKBグループの、これが現在地なのだろう。私の好みの曲とは言えないが、何回も聴いているうちに次第に耳に馴染んで来て、こういう曲もありだと思うようになった。
カップリング曲も、どこかで聴いたことがあるような曲調で、しかも各チームの特徴を生かしたような楽曲ぞろいだ。
『ロマンティック準備中』(チームA)。
状況がわかりにくいが、地域の青年団主催の「婚活パーティー」のような催し物の歌だろうか。ひところ話題になった農村の花嫁募集イベントが、現在ではもう少しマイルドなパーティーになっているのかもしれない。お洒落なサウンドで「ロマンティック準備中」とかいったマイルドなタイトルだが、要はパーティーでの出会いへの期待でいっぱいの微笑ましい歌だ。
『新しいチャイム』(チームB)。
好きな子ができたら世界が変わる。何もかも輝いて、聴き慣れたチャイムさえ新しく聞こえるといった内容だ。何回も歌われてきたテーマだが、アイドルが歌い続けるべきテーマだ。恋はいつでもときめくものだが、若い頃の恋の瑞々しさは格別のものだ。それを瑞々しく歌えるのはアイドルだけだ。
この歌の彼女はテニス部で、彼は野球部だ。テニス部と言えば『ウインブルドンに連れて行って』を思い出す。野球部は『その汗は嘘をつかない』『初恋の行方とプレイボール』『ウイニングボール』『光と影の日々』『あれから僕は勉強が手につかない』など多数。
『終電の夜』(チームK)。
孤独だった青年が、終電まで語り合える友ができた喜びを歌った歌。『夢を死なせるわけにいかない』で夜更けのファミレスで冷めたコーヒーを飲んでいた彼らを思い出す。しかし『終電の夜』では、終電で帰ろうと皆で駅までダッシュするのだ。何と健全なことか。
『猫アレルギー』(チーム4)。
ストーリー性のある歌だ。『犬語が話せる男の子』『制服の羽根』などと同系統。
猫好きで家で猫を飼っている彼女に良く思われようと、自分も猫好きだとアピールしているが、実は猫アレルギー。そんな彼女から家に来ないかとLINEで誘いが・・・。嬉しいけど困った。さあどうするという内容。チーム4らしく楽しい歌だ。
『蜂の巣ダンス』(チーム8)。
塊になって集団で歌い踊ろうという歌。チーム8の自己言及ソングと言えるが、露骨に自分たちのことを歌うのではなく、蜂に投影しているので普遍性がある。
小さな魚が集団になって大きな魚に対抗する絵本『スイミー』にも相通じるものがある。しかし、『蜂の巣ダンス』では、一糸乱れぬ統制のようなものは求めていない。バラバラでもめちゃくちゃに元気よく踊ること、それこそがチーム8の魅力だと歌っているのだろう。
『君は僕の風』(センター試験選抜)。
この曲こそ原点回帰の象徴だ。『Teacher Teacher』よりシングル表題曲にふさわしいくらいだ。
センター試験選抜とは、AKBグループの歴史等に関する試験で高得点だったメンバーのようだ。センターは向井地美音。
『君のことが好きだから』とか『君と虹と太陽と』のような、AKBグループの王道と言うべき、まっすぐな学園ラブソングである。
歌詞の内容は、どこにいても君を感じられるといったオカルトっぽい要素が盛り込まれている。角を曲がると君がいると予感する『希望的リフレイン』を思い出す。
メンバーが変わっても、このような曲を、これからも歌い続けてほしい。
オールドファンなら『Dear my teacher』を.連想せずにはいられないだろう。最初の劇場公演『パーティーがはじまるよ』の中の人気曲で、コンサートでも必ず歌われていた楽曲だ。シンプルな楽曲が多い同公演において、比較的ダンサブルな楽曲だった。歌詞の内容は、真面目な教師を誘惑する女子高生の歌で、『Teacher Teacher』と全く同じだ。
一方サウンドは様変わりしていて、『Teacher Teacher』はK-POP風の複雑なサウンドだ。12年経って、より現代風に進化したAKBグループの、これが現在地なのだろう。私の好みの曲とは言えないが、何回も聴いているうちに次第に耳に馴染んで来て、こういう曲もありだと思うようになった。
カップリング曲も、どこかで聴いたことがあるような曲調で、しかも各チームの特徴を生かしたような楽曲ぞろいだ。
『ロマンティック準備中』(チームA)。
状況がわかりにくいが、地域の青年団主催の「婚活パーティー」のような催し物の歌だろうか。ひところ話題になった農村の花嫁募集イベントが、現在ではもう少しマイルドなパーティーになっているのかもしれない。お洒落なサウンドで「ロマンティック準備中」とかいったマイルドなタイトルだが、要はパーティーでの出会いへの期待でいっぱいの微笑ましい歌だ。
『新しいチャイム』(チームB)。
好きな子ができたら世界が変わる。何もかも輝いて、聴き慣れたチャイムさえ新しく聞こえるといった内容だ。何回も歌われてきたテーマだが、アイドルが歌い続けるべきテーマだ。恋はいつでもときめくものだが、若い頃の恋の瑞々しさは格別のものだ。それを瑞々しく歌えるのはアイドルだけだ。
この歌の彼女はテニス部で、彼は野球部だ。テニス部と言えば『ウインブルドンに連れて行って』を思い出す。野球部は『その汗は嘘をつかない』『初恋の行方とプレイボール』『ウイニングボール』『光と影の日々』『あれから僕は勉強が手につかない』など多数。
『終電の夜』(チームK)。
孤独だった青年が、終電まで語り合える友ができた喜びを歌った歌。『夢を死なせるわけにいかない』で夜更けのファミレスで冷めたコーヒーを飲んでいた彼らを思い出す。しかし『終電の夜』では、終電で帰ろうと皆で駅までダッシュするのだ。何と健全なことか。
『猫アレルギー』(チーム4)。
ストーリー性のある歌だ。『犬語が話せる男の子』『制服の羽根』などと同系統。
猫好きで家で猫を飼っている彼女に良く思われようと、自分も猫好きだとアピールしているが、実は猫アレルギー。そんな彼女から家に来ないかとLINEで誘いが・・・。嬉しいけど困った。さあどうするという内容。チーム4らしく楽しい歌だ。
『蜂の巣ダンス』(チーム8)。
塊になって集団で歌い踊ろうという歌。チーム8の自己言及ソングと言えるが、露骨に自分たちのことを歌うのではなく、蜂に投影しているので普遍性がある。
小さな魚が集団になって大きな魚に対抗する絵本『スイミー』にも相通じるものがある。しかし、『蜂の巣ダンス』では、一糸乱れぬ統制のようなものは求めていない。バラバラでもめちゃくちゃに元気よく踊ること、それこそがチーム8の魅力だと歌っているのだろう。
『君は僕の風』(センター試験選抜)。
この曲こそ原点回帰の象徴だ。『Teacher Teacher』よりシングル表題曲にふさわしいくらいだ。
センター試験選抜とは、AKBグループの歴史等に関する試験で高得点だったメンバーのようだ。センターは向井地美音。
『君のことが好きだから』とか『君と虹と太陽と』のような、AKBグループの王道と言うべき、まっすぐな学園ラブソングである。
歌詞の内容は、どこにいても君を感じられるといったオカルトっぽい要素が盛り込まれている。角を曲がると君がいると予感する『希望的リフレイン』を思い出す。
メンバーが変わっても、このような曲を、これからも歌い続けてほしい。