AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

AKB48『サステナブル』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2019-10-12 18:08:56 | ときめき研究家
「サステナブル」とは「持続可能な」という意味。国連が定めた「SDGs(持続可能な開発目標)」がトレンドワードになっている中、目ざといタイトルだと思う。『フライングゲット』『インフルエンサー』など、新語、流行語を取り入れたタイトルは秋元康の得意技だ。
国連の目標は、環境や人権にも配慮した地球レベルでバランスの取れた成長を持続しようという理念だ。それから類推して、2人の関係をゆっくり育てて行こうとかいう内容の歌詞を予想したが、少し違った。君を好きな気持ちは永遠に変わらないという、自己完結した思いを歌った歌詞だった。

楽曲を聴いた印象は、原点回帰というか、懐かしい感じがした。『ポニーテールとシュシュ』『Everyday、カチューシャ』『ギンガムチェック』と続く、片想い男子の妄想を、ブラスを使った華やかなサウンドに乗せて歌っている世界だ。
『サステナブル』は、それでも一度は両想いになったようだ。スマホに去年の「水着で微笑む二人」の写真が残っている。その時を「恋が盛り上がっている時」と言っている。私の乏しい経験から言えば、好きでもない男子と海に行き、しかも水着になる女子はあまりいないだろう。それなのに、その後1年間も音沙汰がなかったというのが信じられない。この彼は、1年間何をやっていたのだろう。
彼女の気持ちもわからない。彼から全く連絡がないのを彼女はどう思っているのだろう。彼女の方から連絡はしないのだろうか。
そう考えると結論は1つだ。1年前に海に行ったのは何人かのグループで、その時たまたま2人でツーショット写真を撮っただけ。「恋が盛り上がって」いたのは彼の方だけ。そう解釈するしかない。

高1の夏、『ポニーテールとシュシュ』では、2人で海に行くことを、授業中の教室で妄想した。
高3の夏、『Everyday、カチューシャ』では、実際に2人で海に行ったようにも思えるが、それも妄想という解釈もできる。
大学1年の夏、『ギンガムチェック』では、帰省した彼は、地元でバイトする彼女と自転車を押しながら話をしたが、まだ告白もできていない。
おそらく『サステナブル』はその続編だ。彼の妄想の中では2人は両思いだが、彼女にとって彼は友達の1人。彼がそういう妄想を育てていることは思ってもいない。
もちろん彼も自分の一方的な片思いであることは分かっている。だから「自分たちを客観的に振り返っちゃだめなんだ」と言っている。妄想を妄想のままで、一人で楽しんでいる境地。まさにAKB隆盛期の真骨頂である。

敢えてもう1つの解釈を試みる。
彼女とは実際に海に行った。その時には両想いの感触を得た。しかしハッキリと言葉で告白はしなかったし、ましてや手を繋いだりキスなどしていない。やがて時間が経つと、彼は自信がなくなって来る。本当に彼女は自分のことを好きなのだろうか。海に誘ったのも迷惑ではなかったのか。そんなことをぐずぐずと考えているうちに、だんだん次の連絡がし辛くなってしまった。
あまりに情けなく、自信がなさすぎだと思うが、若い頃の自分を振り返るとそういうこともあるかなと思う。恋をすると男は臆病になるのだ。


カップリング曲は今回4曲と控えめだ。

『青春ダ・カーポ』。(AKB48カップリング選抜)
青春をもう一度はじめからやり直そうという内容。聴いても歌っても元気が出るような歌だ。
よく聴くと意味深な歌詞で、色々な問題が発生したAKBグループを立て直したいという秋元康自身の思いを歌っているとも深読みできる。

『モニカ、夜明けだ』。(48グループNEXT12)
かつての『少女たちよ』を彷彿とさせるような歌だ。努力しても日が当たらないメンバーに対して、諦めず頑張れば次の世代を担うのは君だ、などと希望を持たせるような内容だ。ドラマチックなサウンドだ。本当にいつか日を当ててくれるのか?

『好きだ 好きだ 好きだ』。(チーム8)
ストレートなラブソング。人の目など気にせず、大声で好きだと叫ぼうという内容。『大声ダイアモンド』と同趣旨だ。
同じ言葉を3回繰り返すタイトルは名曲『好き 好き 好き』以来。

『流れ星に何を願えばいいのだろう』。(総監督とキャプテンズ)
カップリング曲の中では一番気に入った。センチメンタルかつドラマチックな曲調だ。ソロパートが多く、それぞれの声を味わえる。
夏の終わりに、流れ星を見ながらキスをした幸福感を甘美に歌う。これ以上流れ星に願うべきことがないとまで言っている。この2人の関係はおそらくサステナブルだと思う。
流れ星に願う歌と言えば『わがままな流れ星』を思い出す。
コメント
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